あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

富士登山

2023-02-19 20:28:00 | ブログ
こんにちは☔️
今日は、一日中よく降りましたね☔️
毎週日曜日は、院長の自伝です😝

駒ヶ岳登山で、山行の楽しさと、その後の私の人生に大きな力を与えてくれた
Sさんは「又来年違う山に登ろうね」と言う言葉を残し家庭の事情で古里に帰って行った。

しかし、又新たな出会いが私を山に導いた。
私の所属する鍼の研究会に、早稲田大学時代山岳部に所属し日本の名山百選の半分以上は登っている山男、
Kさんが入会してきた。さっそく山の話になり、会員全員で日本一の山である富士山に登っ
てみようかと言う話になった。四十名ほどの会員中七割が視覚障害者である。
そのうち、十三名が全盲だ。入念な計画を錬る必要がある。
Kさん(晴眼者)とMさん(弱視)それと私の三名で登山の下見に行くことにした。
夜11時に河口湖登山道より登り始めたが。天候があまり良く無い。
ポツリポツリと冷たい雨が頬にあたる。風がだんだん強くなり、雷も鳴りだした。
八合目の山小屋に付く頃にはさらに風雨が強くなり、雨が石つぶてのように痛く冷たい。
もうこれ以上登るのは不可能だ。山小屋に泊まり天候の回復を待つ。風雨と雷鳴は一段と強くなりそのたび
に小屋が音をたてて揺れる。これ以上登るのは無理だ。
ここから上の状況は眼が見える頃二回ほど登っている。だいたいの様子は分かっているので下見は中止と
する。ただ、全盲の私の足で確かめてみたかった。
朝5時小屋の主人に下山ルートを尋ね、降りしきる雨の中下山開始だ。
幸いにも雷はやんでいたが、風雨の為に雨や小石が下から攻めてくる。
五合目に着き、軍手をはずすと手が切れるように冷たい、雨でぐっしょり濡れた軍手でも保温効果のある事に驚く。
そして、その日が来た。

 平成2年七月上旬、会員とその家族。
呼びかけで集まったボランティアを含め50名がバスに乗り込む。
さあ、富士山・河口湖登山道に向けて出発だ。五合目に到着し、足に自身の無い
10名はここに宿泊して翌日は須走口で登山組の我々を待つ計画だ。

次週に続く

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