あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

汝の立つところ深く掘れ そこに必ず泉あり 

2022-08-12 22:06:00 | ブログ
汝の立つところ深く掘れ そこに必ず泉あり (ニーチェ)
朝ドラの「ちむどんどん」で、フォンターナの経営者の房子さんが結婚式における
祝辞の挨拶で語られた言葉であります。

房子さんは戦後の闇市で女手一人で屋台の店を始め、現在のイタリア料理フォンターナを開いた人で有る。
この言葉を聞いたとたん私の脳裏に失明から盲学校の理療科に通い鍼・灸・按摩
マッサージ指圧師免許取得したことが浮かんできた。
そして、午前中整形外科の理学療法科に勤めながら、六畳一間アパートを借りての開業(この頃の患者さんが今でもタクシーに乗って
来院しています)。三年後整形外科を辞めて、やや広いマンションに移転しての鍼治療専門家としての開業。
さらに現在地に土地を購入しての自宅兼治療院を構えての開業の約40年余の人生が走馬燈のように蘇った。

「なんじの立つところ深く掘れ! そこに必ず泉湧く」
東洋医学の歴史は約三千年もさかのぼる。さらにその起源である『易経』にさかのぼれば7千年にも及びます。
「温故知新」にも通ずるニーチェの素晴らしい名言です。

私は流行を追う事が嫌いです。特に鍼灸治療についてはあえて流行を無視します。
なぜならそこには「真」が無いからです。
「真」は古典医書の中に有るはずですので、鍼灸治療に必要な古典医書は全てパソコンに入っています。
私は漢文の知識は無く、視力が無いので、漢文は読むことが出来ませんが、
訓読や現代語に訳したものをスクリーンリーダーで読んでいます。
スクリーンリーダーとは、画面を読み上げてくれるソフトです。

「なんじの立つところ」(古典医学)を掘り下げれば掘り下げるほどに新しい「泉」が沸いて来ます。

当院の待合室には開院以来「温故知新」の額が飾られていますが、古典医学は学べば学ぶほどに新しい泉が湧いてくる学問です。



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