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こんにちは、スタッフの松本です。
金曜日はツボの話。今日は湧泉(ゆうせん)をご紹介します。
場所は足の裏。足の指を曲げた時に、最も陥凹する部分です。
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先週のツボの話では、ツボの名前について取り上げていました。
ツボの名前が記号化されてしまうと、
ツボの名前に込められた意味や効果効能が伝わりにくいですね。
この「湧泉」も名前が全てを表している大切なツボです。
この漢字、「湧く泉」と読み取ることが出来ますね。
浪越 徳治郎先生をご存知の方もいらっしゃるかと思います。
快活な笑い声と「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」という決め台詞で有名な、指圧療法の創始者です。
テレビCMを思い出される方もいらっしゃるのではないでしょうか?
まさにこの「湧泉」も、命の泉が湧くように、腎を補い、生命力を補うツボなのです。
また我々鍼灸師が皆さまに鍼をする時は、
天の気を百会から、地の気を湧泉から得て、気が交流するイメージをもって鍼をします。
足の裏がしっかり地を捉え、安定した姿勢で鍼をしなければ効果がないのです。
湧泉はこのようにとても大切な役割があるツボです。
ご自分で指圧してみようかなという方は、気持ちのよい強さで押してみて下さい。
決して激痛になるような押し方をしないように。指圧の心は母心…ですからね!
以上、スタッフの松本でした。
引用文献:図解鍼灸実用経穴学 本間祥白著 医道の日本社
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