こんにちは😃
今日も蒸し暑い1日となりましたね。
今日のお話は、一番大切なものとは?という少し深いお話を。
私たち鍼灸師にとってのバイブルと言われているものに
「難経(なんぎょう)」という書物がございます。
ここに、総てのエネルギーの源について書かれています。
然なり。諸々の十二経脉は、皆な生気の原に係ります。
いわゆる生気の原とは、十二経の根蒂のことを言い、腎間の動気のことを言います。
これが五臓六腑の本であり、十二経脉の根であり、呼吸の門、三焦の原です。
一には守邪の神とも名づけられています
ですから、気は人の根本なのです。この根が絶するときはすなわち茎葉も枯れます。
(難経鉄鑑 伴尚志先生 より引用)
ここに書かれている「腎間の動気」こそ、私たちの生きる元気のもとそのものです。
実は、この「腎間の動気」は、名前はありますが形はありません。
五臓六腑の本であり、呼吸の門であり、三焦の原(これは説明が必要ですね)であり、
最後には守邪の神と締め括られていますね。
私たちの身体には、本来こんなに頼もしい目に見えないチカラが備わっています。
「気は人の根本なのです。この根が絶するときはすなわち茎葉も枯れます。」
やる気も、元気も、根気も、活気も、陽気も、陰気も、病気も!
(数え上げると一体どれだけの気が溢れていると思われますか?)
総て「気」です。エネルギーそのものこそ目に見えないのですが、
どれだけ大切なものかご理解いただけるのではないでしょうか?
守邪の神とは、諸々の病原菌から自分自身を守る神様とお考えいただけると良いと思います。
今日の画像は、大木と私です。
この画像にあるほどの大木が、これほどしっかりとどっしりとしているのは、
目に見える大きな樹を支えている、丈夫な根に支えられているからです。
このしっかりとした根から、地中の水分や栄養分を茎葉まで吸い上げることができているおかげで
これほど大きな大木に成長することができたはずですが、
本当に大切なものは目に見えないところで驚くほどのチカラを持っているのです。
当院では、診察をさせていただく時に
必ずお腹を診せていただいています。
この「腎間の動気」を臍下丹田(おへそより少し下です)の様子で手がかりと
するためです。一見、お腹は関係ないですが⁉️と思われるかもしれませんが、
我々はこの臍下丹田の様子から、「腎間の動気」である生命力を診せていただき、
ここをしっかりとさせるような治療を一番に考えています。
このような理由から、当院ではこの臍下丹田に、大きめの温かい気持ちのよい
お灸をほとんどの患者さまへおこなっています。
一つ一つの細かい症状を改善することも大切ですが、
おおもとである生命力を強化することで、患者さまの
元気な毎日の応援ができるよう、様々な病原菌🦠に負けないからだづくりに
繋がるよう治療を行っています。
新型コロナウイルス🦠から身を守るのもこの「丹田力」です!
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