クアラルンプール→ジョホールバル 夜行列車で移動体験記2

気が付くと肩を揺さぶられていた。振り返るとマレー系のオバサンが何やら捲し立てるように喋るのだが、思うに「もうグマスに着くわよ。早く支度しなさい」と言っているように思える。だけどまだ電車走っているんですが…。なのにほかの乗客もデッキに並んで今か今かと待っている。マレーシアの人ってこんなにせっかちだったっけ？



定刻から遅れて4時10分にグマスに到着。接続のジョホールバル行きは向かいのホームで待っています。反対にジョホールバルから北上している人たちはこちらの電車の整備が終わるのを今か今かと待っております。



キンキンに冷えた車内から湿っぽい車外に出たのでレンズが拭いても拭いても曇ってきます。



ジョホールバル行きは4時20分に発車。座席は見たことに無いタイプだったものの妙にふかふかで座り心地はよかったです。すぐに車内改札があって、印字したWEB乗車券にパンチ穴をあけられます。見渡すとネット予約した人のほうが多いみたい、駅まで買いに行く無くてもいいし、実は印刷しなくてもスマホに表示できればいいので便利なんですよ。日本もここまで進化したらいいかもしれないが、偽造があるだろうから難しいでしょう。すぐに眠ってしまい気づくとジョホールバルに到着する寸前で車内が騒がしくなった頃でした。列車は定刻8時20分着なのに5分早く到着した。有って無い様な列車ダイヤだけど早着とは…、やればできるじゃん！



隣のホームには日本から譲渡された14系が停車中。「マラヤンタイガートレイン」としてジョホールバルとトゥンパを結んでおります。変な色に変えられてしまっているが14系は14系です。しかし車体が相当くたびれているなあ。



先頭には寝台車も連結されているのだが



座席車なのにスハネフ14-204？？どうやらマレー鉄道が気を利かして書き直したらしい、なので書体が違います。元は「シュプール」や「ムーンライト九州」で使われた車両です。もっと見ていたいけど駅員から出るように言われたので改札を出ます。今回の列車での移動は疲れたけど、鉄ちゃん的には満足できたし楽しかった。なので非鉄ちゃんは素直にバスかエアアジア便に乗ったほうがよいとおもわれます。ただし数年後には電化がここまで延びるので、その時には夜行列車も乗り換えが無くなることでしょう。





昔の駅と違ってJBセントラルになって近代的な駅に変わったものの。



駅前のメルリンタワーは何も変わることなくそびえております。よく「治安が一番悪い場所」と言われるけどそんなに悪いかなって思いますよ。ここより悪い場所なんてたくさんあると思う。それよりも



駅前にでっかいショッピングモールができて驚いた。週末にはシンガポールからショッピング客が大挙して押し寄せるんだろうな。物価が相当違うから。



私は何度か利用したことのあるこちらの食堂で



チキンライスで朝食です。揚げと照り焼きと選べてミックスも可能ですがオール揚げにしてもらいました。甘ったるいコピ飲みながら。