緒方鍼灸院 【脉泉堂】 有田町の自然 平六のワンダー

「目で見て、手で触り、音を聞き、温度を感じ、においを嗅ぐ」体験は「知識として知ってる」ことよりはるかに重要だと信じます。

冬の田んぼの観察会 ・・・・春を探しに佐賀平野/大和町

2010-02-21 16:51:11 | 自然観察会
佐賀平野の稲作文化とクリークについてをテーマとして ”まったはん”さんは今回で12回目の田んぼの観察会だった。季節を違えて同じあぜ道を歩き、子供達も含め、新しい発見を楽しめる良い観察会だと思います。普段何気なく歩いても気づかないのだけど、観察心を持って歩くと気づくことがたくさんあり、おどろきです。今日もスタートは、福島神社からです。まったはんさんは、一枚の里山風景写真を取り出し、参加者の皆さんへ『見覚えある風景でしょうか、どこだか分かりますか?』と尋ねました。山あり、川あり、棚田あり、の風景は小城か相知のような雰囲気です。答えは長野県北部の旧豊田村、『ふるさと』を作詞した高野辰之が生まれた村の風景だと言う。・・うさぎ追いし かの山・・・ しかし、ここ佐賀平野ではクリークを使った稲作がおこなわれている。棚田ではない。冬の田んぼでは二毛作、麦が植えられ、少し伸び始めているが、まだ麦踏みの段階ですが。そんな田んぼに入ってみるといろんな春をみつけることができました。
レンゲソウ、北風が当たらない、南からの日差しが強い場所で咲いていました。
タネツケ花、田んぼの中に咲いていました。

オオイヌノフグリ、あぜ道にたくさん咲いていましたが、朝より昼間に大きく花を開きます。

今日の参加者は子供含めた5世帯、+ 単身3名の約15名でした。リピーターさんが多く、
やはり、子供に自然体験をさせたい親心を感じます。

テントウムシさんを子供たちが見つけて手に乗せて喜んでいました



菜の花もあっちこっちに咲いていて鮮やかです。

今日は田んぼの中に1.5m 4画の囲いをして、その中にどんな植物があるか観察しようと
まったはんさんは準備していた紐を出して囲って見せました。フロラ調査です。
さあ、何種類ほどあると想像しますか? 10?、20?・・・

採取した草花をビニールシートの上でみんなで分類です。

こい、さっきあったばい、そうかなー、これはどう?、うーん・・ 真剣です

さーて、どれどれ、オオバコ、オオイヌノフグリ、シロツメグサ、ホトケノザ、ネコジャラシ/エノコログサのミイラ、
アメリカフウロ、スズメノエンドウ、ハコベ、ムラサキケマン、タビラコ・・・・ 15種類でした

今度は タネツケバナ、ノミノフスマ、ハハコグサ、チドメグサ、コケ、ヤブタビラコ?、他・・・ 8種類でした。

この場所は将来、工業団地建設が決まっており、むかしここいらにはこんな植物が
あったんだよと、会話することになるでしょうと、まったはんさんは・・・・

この場所は、すでに田んぼを止めて約20年経つ場所、ナンキンハゼがうっそうと
茂り、今年のクリークの表面には、赤いじゅうたんのよう、環境省が絶滅危惧Ⅱ種
に指定している「アカウキクサ」だと。 ニュース ← クリックして下さい

ナンキンハゼ がうっそうと茂る林の中へ探検、この時期だからできる探検、夏は
葉が生い茂り、ヘビさんも大活躍しそうな湿原です

伸びたナンキンハゼの木の上に何やら・・巣?

鳥の巣ですが、持ち主はもう居ません

木の根元近くには、イラガ の抜け巣がら

しかし、この赤い浮草は異常です

今日もいろんな体験をしました。 あー来てよかった。
身近な田んぼを約4時間歩きました。 まったはんさん、ありがとうございました

帰り、第50回佐賀県内一周駅伝大会の最終日の準備と出くわしました。
選手が走ってくるにはまだ早すぎる時間でしたが、先週初めの佐賀新聞に 50回記念
の特集記事が載っていました。
その中で、私が生まれた有田町/西松浦郡チーム紹介に、1981年の写真が掲載され
驚きの写真を見つけました。 弟の活躍記事でした
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4 コメント

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お疲れ様でした。 (まったはん)
2010-02-21 22:49:55
へ~ろくさん 今晩は

>カエルさんも、カメさんも、ヘビさんも、冬眠
>から目覚めて、はい出しているかな ・・・
残念ながら、冬眠している動物たちはまだまだお休みのようでしたが、
春の草花はもういっぱいでしたね。

特にオオイヌノフグリが咲いているあぜ道を歩いて帰るときはとても幸せを感じます。
この花が開いているところは間違いなく春の日差しがあふれています。
一人で歩いていてもカメラを構えてしゃがみこんでいるとすぐ30分ぐらい過ぎてしまいます。
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楽しい春探しでした (平六)
2010-02-22 12:25:22
"まったはん"さん
春をスプリングと英語で表現するのがピッタしの
陽気の中での観察会でしたね
子供達も楽しそうにお母さんとはしゃいでいました。
土曜日は天山で残雪の中で珈琲沸かしてブルッ としながら
散策しましたのに比べ、春を感じました。
ありがとうございました。
返信する
Unknown (かみあか)
2010-04-15 14:32:13
古い記事へのコメントで恐縮です。
赤い浮草は外来のアイオオアカウキクサで、絶滅危惧種のアカウキクサとは別物です。従って、異様な風景と感じたのは正解でしょう。佐賀新聞の記事が間違っているようですね。
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ありがとうございました (平六)
2010-04-15 16:35:14
上赤先生、コメント入れていただけありがとうございました
先日も早津江のクリークを見てきたのですが、
まだ生息していました。
今後も、増えるんでしょうね
又、お会いできる機会を楽しみにしています。
ありがとうございました
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