丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

本日(06/28_夕)の その他ニュース

2020-06-28 16:24:21 | 2017年3月~2021年7月
不正会計と市場操作の疑いで逮捕されたワイヤーカードのマークス・ブラウン前最高経営責任者(CEO)にとって、2018年9月にドイツ主要30銘柄(DAX30)に入ったことさえも通過点のはずだった。ノーネクタイでテレビカメラの前に立つと、にこりともせずにこう言い放った。「我々の前には途方もない成長曲線がある」 アップルのスティーブ・ジョブズ氏になぞらえて「ビジョナリー」と呼ばれた。先見の明があるのか、空想家なのか。講演などに黒いタートルネック姿でも登場。クレジットカードが過去の遺物となり、指紋認証などで消費者が気付かないうちに決済が終わる世界を理想として描いた。50代に差しかかった同氏はジョブズ氏ほどのカリスマ性はなく、派手なパーティーなどとは無縁の求道者。ウィーン工科大学出身の情報技術者で大学教授にも例えられた生真面目さが、ブラウン氏の表の顔だった。その一方で、危うさも見え隠れしていた。IT(情報技術)バブル直後の02年にCEOに就くと、同業者が敬遠していたポルノやギャンブルのオンライン決済を手掛けて急成長を実現した。 同業他社にない強みとして戦略的に重視したのが国際ネットワーク作りだ。ビザやマスターカード、JCBや銀聯など国際カードブランドが世界中に張り巡らせたカード決済システムと顧客をつなぐ。アリババ・グループの「Alipay(アリペイ)」など各国のモバイル決済も網羅し、世界で200を超える決済サービスに対応している点を強みとしていた。その支えとなったのが、デジタル技術とM&A(合併・買収)だ。電子決済サービス「アップルペイ」や「グーグルペイ」などのシステムも手がけてきた。直近ではクレジットカードをスマートフォンのウオレットに追加してかざすだけで決済できる非接触のモバイル決済サービス「ブーン」の展開に力を入れていた。グローバルな決済ネットワークを確立すべく海外M&Aに活路を求めた。15年以降にインド、ブラジルなどの決済関連会社を相次いで買収。17年には米シティグループからプリペイドカード事業を買収して米国に拠点を築いた。19年11月には北京に拠点を置く決済サービス会社の買収を発表した。(以下略 原文をご覧ください) (*日経 記事より)写真:絶頂から奈落に落ちたワイヤーカードのマークス・ブラウン前CEO=AP . . . 本文を読む