なんとも複雑な思いです。

2006年06月30日 | 独り言
日本が世界一の長寿国となった反面、介護施設の撤廃、医療費負担の増額、自宅介護への移行等お年寄りには不安なことばかりだ。以前TVでも取り上げられていた長野県の長寿の秘訣というのがあり、これは過去塩分を一番とっていた県を減少させる食の見直し、信州佐久地方は、日本でも有数の長寿の里だ。親戚も今長野にいるが80歳を過ぎても元気である。風光明媚で千曲川の清流、豊かな食物に加え、健康長寿の秘訣とされている。その中に 「ぴんころ地蔵」というのがある。これは「ぴんぴん生きてころっと死ぬ」という意味らしい。寝たきりで人様に迷惑かけても・・・と言いながら戦争体験をして、日本復興に懸命に働き余生を満足に過ごすべき価値のある方の発言だった。確かに寝たきりで生きているのも大変かもしれないけれど、こんなお言葉を発するご老人を凝視して言葉が見つからなかった。「増税なき財政再建」なんて古いスローガンを掲げた時期もあり、このところの悪質な犯罪に目を覆い、連鎖的に起こる今日。借金大国でありながら国の財政を本当は立て直すべき人間の不正や無駄遣い。今に始まったことではないが、我々が年寄りになる頃日本って国はどうなっているのだろうか?そういう不安から子供を産まないという夫婦もいる。「ぴんころ地蔵」これにあやかり今では、これにまつわるグッズが販売されて遠方からお見えになるご老人がいるがなんだか複雑な思いである。
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