響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

大阪とくれば金子鉄心さん特集──ふいごとは何か?

2009-01-09 | ブラスと笛
ふいごまつり

昨年(2008)の11月におかげ様ブラザーズの金子鉄心さんが主宰するバンド「鞴座(ふいござ)」の3rdアルバムがリリースされた。今回のアルバムはこれまでで最も気合いがあり、折しもYoutubeにもいろいろと音源がアップされているので、いろいろと参照しながら、この珍しい音楽を楽しんでみようと思う。

さて、金子鉄心さんと言えば笛の精である。笛一般のプレーヤーであり、笛一般と言うからにはリコーダー様のかたちをしたものはおよそ彼のものである。具体的にはサックス、ティンホイッスル、リコーダーといった楽器群だ。そこへ新たに近年、満を持して取り組んでいるのがイーリアンパイプという鞴(ふいご)楽器である。鞴とは、笛の呼気に当たる部分を外部化させたものと言えよう。

金子鉄心さんがイーリアンパイプを持って演奏している姿は、やはりどうしても私には、笛を吹いているようにしか見えない。しかし脇のあたりに抱えている袋はそれなりに存在感があり、たちまちに「鞴」を思い出させる。ちょっと臓器移植といったことを想起させなくもない。だってそれはまさに「肺」なのだから。

「鞴」を辞書で見ると、ひとつにはいわゆる火に空気を与える道具としてのふいご、もうひとつに革袋といった意味があると書いてある。そういえばこの2つって混同してたな、と思った次第である。考えてみれば、鞴座のふいごは、2つ目の意味だったんだ。

Youtubeで「金子鉄心」で検索すると、たくさん出てきます↓
Youtube「金子鉄心」検索

鞴座ライブ2008 金子鉄心さん、tin whistle
鞴家 2008/7/18in晴山亭③

鞴座ライブ2008 金子鉄心さん、uilleann pipes
鞴家 2008/7/18in晴山亭②

[CD・鞴座『ふいごまつり』記念──金子鉄心さん特集]
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