
すっかり晴れた冬の夕べ、バイオリンのレッスンに行って、帰りにモスバーガーで食事して(きみたち、よくそれでお腹いっぱいになるねえ)帰ってきたヒビキ一行、「レッスンどうだった?」と聞くと、なかなかよかったそうである。
夫が言うには、レッスンへ行く前に家で練習するときにメトロノームを使わせて裏拍で弾かせてみたら、一発でヒビキがバッハのブーレを弾いたので、聴いていた自分が感動して泣いてしまったというのである。(泣くかふつう?)
ところでヒビキのバイオリンレッスン、現在の進捗状況は「鈴木バイオリン第三巻」1、2、3、4曲目が終わったぐらいである。例によって順番にやっていないので、まずはユーモレスクから、そしてバッハのメヌエットでー、という感じに勝手に進めているので、中はすっとばして最後のブーレを弾いているのである。
そこまで感動されてしまえば、ヒビキも毎日メトロノームを使わざるを得ない。
そういうわけで本当は指の形とか、姿勢、変音記号をちゃんと見てとかいったところを今はやってもらいたいのだが、裏拍のメトロノームなんかで練習している昨今なのである。
ただクラシックイタチも見ていてすごいなあ、と思ったのには、あれねえ、必死でリズムとりながらでないとやっぱり出来ないではないですか。それがヒビキの場合、もうまったくメトロノームなんかないかのように、するすると(“メロディ中心で”っていうかなあ)弾いていて、それでいて拍が合っているのだ。
それでも最初に拍に入るときはよいしょって感じで、なんとなく先日「大縄で入る時に転んじゃった」というあの、校庭で、なわを結んで大勢でやる大なわとびの、空に弧を描く軌跡が彷彿としてくるのでありました。

こちらはバイオリンケースに貼ってある年代物の(古いだけ!)シール