ひげめがね日記

基本的に自虐的な日記です。自虐ネタが好きな方はお喜びいただけると思います。

2021年のひげめがね的将棋名局賞(1月22日現在)

2021-01-23 18:03:56 | 将棋
 なんか、今年(と言ってもまだたった20日くらいですが)は名局率が多い気がしますが、その中でも昨日の王座戦2次予選、中村太地七段対近藤誠也七段戦は、今年最高の名局でしょう。しかし、あんまり騒がれていないので、ひげめがねが取り上げますよっと。


 先手快調な攻めの間隙をぬって、後手の縛り。先手玉は必至?かと思いきや。


 7四にいた角で王手できた!ひょっとすると…


 王手馬取りで馬を外すことに成功!結果、25手かけて先手玉の詰めろを解除したのです!
 これで先手良いかというと、人間的には形勢不明というのもすごい!
 ここで近藤先生が▽2六歩と中合したのが裏目に出てしまいましたが、まあ、この先の変化をすべて読めるわけないので仕方がないですね。

 太地先生はすこぶる不調が続いており「これが実力」とご本人が思ってしまわないか、他人事ながら心配しておりますが、こういうクオリティの将棋をご提供いただけるなら応援しがいがあるというものです。ぜひA級までは上っていただきたく。

ひげめがねが選ぶ今年の一局2020(将棋篇)

2020-12-31 06:31:11 | 将棋
 全く更新しなかった今年もひげめがね日記も、大晦日だけは盛況ですよ(笑)。
 今年のひげめがね的名局賞は、王座戦第4局です。


 この玉が50手後に


 こうなろうとは。
 このあとに永瀬王座が指した▽3一銀が敗着になったのですが、余しにいった感じ、いかにもバナナ王子らしい手ではあります。

 久保先生のことはみうみう事件以来いい印象はなかったのですが、この将棋は掛け値なしに久保ワールド全開で、将棋も人生もあきらめちゃいけないと改めて感じさせられました(人生も?)
 最近は久保先生もツイッターを始め、さらに親近感がわいております。将棋界に対するなんとはなしのわだかまりも個人的にはようやく溶けた気がします。

 7,8年前、将棋ペンクラブ大賞贈呈式で、大川慎太郎さんに「将棋ソフトが強くなっても将棋を見ますか?」という質問をされて、ひげめげねは「もちろん」と即答しました。
 コンピュータが強くなっても、人間が膨大な変化を読み切ろうとする情念は消えないと思ったからです。この将棋を改めて見ると、やっぱり情念の将棋は本当におもしろい!

 先日のA級順位戦の羽生ー豊島戦も相当衝撃的な結末でしたが、人間だから起こりうる大逆転を将棋ソフトが数値化し人々が興奮するというのは、個人的にはとてもいいことだと思います。
 だって、満塁ホームランとか、箱下からの大三元とか、そういうドラマを将棋でも可視化できるようになったんだから。それにより多くの人々が興奮できるからね。
 そういう意味では、ソフトをうまく使えば将棋観戦には良い時代が来たのではというのがひげめげねの見解です。

ひげめがねが振り返る2019年 将棋篇

2019-12-31 09:32:57 | 将棋
 今年は諸事情あり、特に下半期、将棋はほとんど見られませんでした。ずびばぜん。
 その中でも今年印象に残ったのは…




 叡王戦です。
 えー、なんでー、と思われるかもしれませんが。
 永瀬バナナ大王にやられまくった高見泰地先生の捲土重来に期待しているのであります。

 ただ、NHK将棋フォーカスのMCは、見ていてなんだか気恥ずかしく、注視できません。。。

毎年恒例、ブログでは世界一早い(自称)第31回将棋ペンクラブ大賞贈呈式レポート

2019-09-21 00:36:53 | 将棋
 今年も勝手に書かせていただきます!第31回将棋ペンクラブ大賞贈呈式です!
 例年どおり、受賞者スピーチはひげめがねがおもしろおかしく書く要約ですので、信じすぎないように!


 白鳥士郎さん「皆様覚えていますでしょうか?3年前大変感動的なスピーチをした(会場笑い)」
 ちなみに『りゅうおうのおしごと』を一番売ってくれた書店員が今の奥さんだそうです!!


 田中幸道さん「将棋ペンクラブ大賞は10年前に観戦記を書き始めたときから目標にしてきました」


 野澤亘伸さん「ドラマチックなものは誰でもシャッターを押しますが、そうではなく通り過ぎてしまうようなことにその人の人生の言葉を見出しています」


 北野新太さん「敗れた側の中村前王座が徹底的な取材に応えて下さったから成立したと思っています」


 佐川光晴さん「次男が将棋を覚えたとき、勝つために入玉とと金づくりに励んでいました(笑)」


 杉本昌隆八段「こんなマニアックな本を理解していただける方はいないのではないかと思ったのですが(笑)」


 全体写真。皆様、右側のカメラに目線を合わせています。


 司会のあっち亭こっちさん、いつもどおりの名司会ありがとうございます。


 例年どおり、わたなべまな先生の指導対局もあり。今回はいろいろ話しかけてしまいました(←犯罪?)


 もちろんバトルロイヤル風間先生も!



 窪田先生、今年はコメント短めでした。


 そのおかげで、長くなると予想してトイレに行っていたちゅうた先生が締めのご挨拶。

 今年はコメントも例年以上に引き締まったもので、とても良い会でした。

 2次会は、木村会長、美馬さん、小川さん、バトルさん、将棋ペンクラブログの森さんなどと談笑。ここでは書けないお話ばかり(笑)。
 今年も皆様、本当にありがとうございました。

竜王戦決勝トーナメント久保-藤井戦 久保勝ちだった

2019-07-06 00:05:32 | 将棋
 名局過ぎて何書いてもしょうがないので、ひげめがね的ポイントのみ。


▽4九歩成は相当違和感あったけど、罪は軽かった模様。


▽5一歩はやけ気味勝負手(笑)に見えたけど、これも悪くなかったのか。


▽5三香の移動合いが名手とのabemaでの結論だったが、実は詰んでいた!

 ▲2二銀が好手で久保勝ちになったけどけど、その後詰みを逃した、というのが激指先生の結論です。
 まあ、そんな結論はどうでもよいくらい?すごい将棋でした。良い将棋を見た後はぐっすり眠れますので、棋士の皆様今後も頑張ってください?!