ひげめがね日記

基本的に自虐的な日記です。自虐ネタが好きな方はお喜びいただけると思います。

どっちが勝ち?の解答 超難解な終盤戦

2014-08-14 17:53:08 | 日記
 前回の続き。

 家に帰って激指と指してみましたら、驚きの手順を提示されました。
 第1図から第2図までは私の指し手と激指の読みが一致。ひげめがねも捨てたもんじゃない?



(第2図から)▽同金▲7六歩▽7四玉で上手玉は詰みなし。


 実戦では▽8四玉と近藤六段が逃げたため詰みが生じましたが、▽7四玉と逃げていれば詰みはありませんでした。
 では下手が負けかというとそうではなかったのです!

(第2図から)▽同金▲6七桂

 ▲6七桂と打てば、▽7四玉と逃げても▲7五歩と追撃でき、詰ますことができる。そこで6四に逃げるしかない。

 ▽6四玉▲6五歩▽同桂▲7三銀!

 桂を跳ねさせた後の空間にただ捨ての銀!

 ▽同玉▲8五桂▽6四玉▲5五角!!

 眠っていた角が飛び出した!

 ▽5三玉▲3三飛成▽4三銀打▲4四角▽6四玉▲7五金▽6三玉▲8七金!!で下手優勢。

 角がいなくなったため、8七の金を外して、下手玉に詰みなし。

 なんという手順…。2重に止まっている角筋を王手しながら通すために銀を捨て、最後は天王山にその角をただ捨てとは…。
 ▲5五角を▽同銀は、▲6三金▽7四玉▲7六飛!以下詰み。そこで逃げるのですが、角がさばけたため8七の金を外して勝ち…。
 いやはや、すごい手順です。
 確かにひげめがねも角筋通せば金を外せる、ということは意識はしていたのですが、▲7三銀とか、▲8五桂のはねちがいとか、▲5五角とか、時間があっても読めないね。
 イメージと読みの将棋観で出題してもらいたい題材です。

 (最終結論)2枚落ちでこんな局面になるんじゃ、ひげめがねの棋力は4枚落ち以下だな(笑)。
 

80名対象の指導対局 近藤六段との2枚落ち対局

2014-08-11 23:05:41 | 日記
 昨日の続き。
 トークショー終了後、7名の棋士による指導対局。

 
 観客は鈴なりでした。



 ひげめがねはゴキゲン中飛車でおなじみ、近藤正和六段と二枚落ちで対局させていただきました。
 トークも文章(日本経済新聞に観戦記掲載)もうまく、改めてファンになってしまいましたよ。

 さて、将棋の方ですが、対局前は厚く指すことを心がけようと思ったのですが、やはりテンションがあがってしまい猛烈な攻め合いになってしまいました。反省。


 図は7五にいた金を進出されたところ。この手が全く見えておらず負けにしたと直感しました。

 もうこの時点で近藤六段の次の予定まで10分しかない、ということであと5分で対局は終了するよう係の方より指示がありました。
 ここから終局まで5分ということは、次の1手に費やせる時間はせいぜい1分半。しばらく体験したことのないような頭のフル回転に突入。2分弱考えて、そこからはノータイムで刺し続けます。

 第1図からの指し手
▲5三と▽7四玉▲7五歩▽同玉▲8七桂(第2図)

 第1図から▲6八金打や▲8九金も考えはじめましたが、15秒で却下。深く読めないし勝ち目なさそう。


 そうなると攻めるしかないのですが、かろうじて▲8七桂が第1図の時点で見えたのが幸運。ただですが。

第2図からの指し手
▽同金▲7六歩▽8四玉▲8五歩▽同桂▲7五銀▽8三玉▲8四歩▽9二玉▲3二飛成までひげめがねの勝ち。


 ▲7六歩が打てて、負けても満足。▽同玉は▲6五歩が王手になり、直感的に勝ちと判断。もちろん読み切っていませんが。ただ、逃げられたときにどうなるかは全く読めていませんでした。
 残り2分余して終局。終局時は体に震えが来るほどの興奮状態。こんなにうまくいくとは…。火事場の馬鹿力ですね。
 近藤先生からも「よく詰ませましたね」とおっしゃっていただきました。
 ただ、ひげめがねは思わず「すみません」と言ってしまいました。おそらく逃げ方によって上手玉は詰まなかった、もしくは、もっとまぎれのある逃げ方ができたことを直感で認識していたから。時間がないので、花を持たせていただいたと思ったのです。

 その直感は事実でした。実は超難解な終盤戦だったのです。第1図はどちらが勝ちか、お考えください。解答は次回ブログで。以上、内藤國雄でした(嘘)。

渡辺明二冠をまねく 親子御城将棋 トークショーの模様

2014-08-10 21:06:27 | 日記
 本日は台風にもかかわらず、渡辺先生にお会いするために?!上越まで行ってまいりました。


出場棋士の皆様です。渡辺二冠、鈴木八段、近藤六段、金井五段、本田女流、村田女流、藤田女流。


9:30~二冠、ゴキゲン、小百合嬢でトークショー。お疲れ様です。以下時系列に書きますが、オジサンみたいにうまく書けません…。

前竜王「両親が上越なので、夏は両親の家によくきました。東京では取れないカブトムシとりました。海も1,2回行ったかな?」
ゴキゲン「柏崎に住んでいて当初は新幹線もなかったので、奨励会に6~7時間くらいかけて通った」
「JR全線乗った。JRに表彰してもらう予定??」
「師匠の原田先生からは、『指導では良寛流、奨励会では謙信流で』と言われていた。しかし、師匠にはギロっと鋭い目で『奨励会でも良寛流だな』と言われたことがある(笑)」
「昨日は鈴木八段と飲みすぎた。奨励会幹事になったので見られないようにしたい(笑)」
前竜王「入会当時の奨励会の幹事は怖かった。10歳そこそこで入るわけだから、みんな怖く見える(笑)」
ゴキゲン「最近記録係の子に失敗多い。記録の取り方のビデオ見せているのに」
小百合夫人「昨日マイナビで女流はみんな疲れている。指導対局は女流がねらい目(笑)。プロは強さを加減できるので強いか弱いか事前に申告してください(笑)」
小百合「験は担ぐ?」
前竜王「扇子は2回くらい負けるとつかわなくなる。家には扇子だらけ(笑)。」
小百合「スーツも着なくなる棋士がいると聞いた」
男性2人「それはないでしょー。ネクタイくらいなら…」


 話の内容はゴキゲン近ちゃんが2枚くらい上手(うわて)でした。
それにしても記録係のガイダンスビデオがあるとは…。ひげめがねもやってみたい!どうせ人員不足なら、将棋ヲタに記録とらせるのも一案かも。日本将棋連盟の皆様、ご検討ください。

ブログ大爆発

2014-08-07 22:01:40 | 日記
 本ブログを開設して本日で3周年。ブラボー俺(笑)。まあ、最近はブログ書くのサボってますので、ただ3年たったというだけですが。
 そんな記念すべき本日、わが「ひげめがね日記」に異変がおきました。



 普段ひげめがね日記の検索ワードはこんな感じ。最近は水野和敏ネタで引っかかっていらっしゃる人が多い模様。






 ところが昨日のアクセス解析を見たところ…



「村山聖 追悼文 先崎」での検索で601PV!なんじゃそりゃ?
 昨晩の(「今でしょ!」の)林修先生の番組テーマが村山聖で、しかも先ちゃんの弔文がが取り上げられた結果、上記のような異変がおこったようです。
 ここにも書いたように将棋世界での先崎追悼文は数々の将棋関連の文章の中でもトップクラスの名文です。そもそもそのころは将棋世界を購読していたわけではないのですが、村山先生が亡くなったのでわざわざ購入したのでした。過去の本は引っ越しのたびにほとんど処分してしまっているのですが、この将棋世界だけは今でも実家に保管してあります。帰省の際に読み返してみよう。

 明日8月8日は村山聖氏が亡くなって16年目の命日です。もうあれから16年もたつのですね。16年たった今、あのころでは考えられなかったほど関西将棋界が隆盛しています。それは森信雄先生が名伯楽だったからであり、森先生が名伯楽になったのは村山が弟子だったから…そう思うと、彼が生きていた意味は彼の棋譜だけでなくいろいろなところで生きているのですね。