ひげめがね日記

基本的に自虐的な日記です。自虐ネタが好きな方はお喜びいただけると思います。

徳大寺有恒氏が残してくれたもの

2014-11-09 19:24:39 | 日記
 自動車評論家の徳大寺有恒氏が平成26年11月7日に死去。
 わが実家には『間違いだらけのクルマ選び』のごく初期のものが寝室に置いてあったので、小さいころから「徳大寺有恒」という名前はインプットされていた。
 ひげめがねがクルマに興味を持ったのは、就職した1997年とかなり近年になってからだった。その時にまず真っ先に思い出した名前が彼の名前でさっそく本屋に買いに行ったことが懐かしい。そこから10年ほどは毎年『間違いだらけ…』は購入していたし、ベストカーで彼のエッセイを17年間読み続けている。
 そのベストカーの「俺と疾れ」で、当時発売されたばかりのR34スカイラインのことを2回にわたって徳さんはエッセイにしたためた。新車のことを2回にわたって徳さんが書くことなどその後もないことだった。ひげめがねがR34スカイラインに憧れ続け、2年半後に購入できたのは徳さんのおかげである。今思い出しても本当にいいクルマだった。
 近年は自分のことを「ジジイ」と呼び、いつ死ぬかわからないような発言をしていた。ちょうど徳さんが「クラウンを最後のクルマにしたい」と言い始めたころからである。最近といっても12年くらい前?(苦笑)。ひげめがねの自虐は仕方ないが、徳さんの自虐は痛々しかった。体を悪くし、自分がいろいろなことをできないことにイライラし、絶望していたのだろうか。そういう意味では最後までダンディズムや美学を貫いた人だったのかもしれない。

 徳さんの功績は「クルマの批評ができる環境を作ったこと」である。清水草一氏がブログでひげねがめが思ったとおりのことを書いているので、お読みください。
 これは奇跡のようなことで、日本車の隆盛は徳さんがいたからなのである。

 まさに巨星であった。ご冥福をお祈り申し上げます。