昨日、長野県上田市の我が家にも将棋ペン倶楽部通信50号が届きましたよっと。
そして、巻頭に拙稿が掲載されております!
原稿には手が入って掲載されている旨、お聞きしておりましたが、予想外にほぼオリジナルのまま掲載されておりました!それどころか、バトルロイヤル風間さんの似顔絵まで掲載!ありがとうございます。
まあ、でもせっかくブログがありますので、こちらに元原稿をそのまま垂れ流ししようという魂胆です(←あざとい)。
アーカイブということでおゆるしくださいませませ。
皆様はじめまして。「ひげめがね日記」というブログを開設しております、「日本一の長野県民男」こと北澤淳一と申します(←これでわかる方は少なくとも将棋文化検定2級以上デスネ!)。いままで会報には、将棋川柳に投稿し、特選作をいただいくという栄誉に浴しました。受賞1/投稿1=100%受賞男です。という感じで、かなりおふざけの内容になってしまいますが、それは原稿を依頼したほうが悪いということで勝手に進めさせていただきます。塩梅の悪いところは、編集部のほうで適宜カットしてくださいYO!
さて、毎年「敬老の日」を含む3連休の前の金曜日は将棋ペンクラブ大賞贈呈式です。私は出席し始めてから今年で4年目となりました。ひげめがねのグーグルカレンダーには毎年「将棋ペンクラブ」と書いてありますので、この日を逃すことは、よほどのことがない限りございません。皆様も手帳をお買い求めの際は必ず記入してくださいね!
今年は例年と会場が変わり、竹橋駅直結のパレスサイドビル9階、「レストラン アラスカ」にて開催されました。パレスサイドビルはマイナビ様も入っておられますので、将棋界の皆様にはなじみのあるビルでありましょう。が、日本一の田舎者、ひげめがねにとっては初めての場所であります。
竹橋の9階ですから、この会場の売りは何と申しましても東京の高層ビル群が一望できることでございます。田舎者はこういった景色を見ますと、「ニュースステーション」を想起いたします。お分かりになる方は少なくとも30歳以上でありましょう。そういえば、久米宏様もひふみんのインタビューにはかなりてこずっておりましたね。
このように書いておりますといくら紙数がありましても足りませぬので、本題に入ります。
18時30分ぴったりに贈呈式は始まりました。
司会は例年のとおり長田衛様。毎回、ウィットに富んだ名司会、楽しみにしております。
まず、木村晋介会長より、受賞者の皆様に色紙型の賞状と副賞の授与がございました。
観戦記部門大賞の内田晶さんと木村会長(右)
以下、それぞれの皆様の受賞の言葉をひげめがね的に要約したものです。アーカイブになりますので、ここだけはまじめに記します。
内田晶さん「見る将の方が増え、観戦記を読む方も増えましたので、難しすぎることのない観戦記を心がけています。受賞の観戦記ですが、渡辺棋王は『この将棋は名局賞の自信あり』との話があり、肩の力が入りました。名局賞とペンクラブ大賞のダブル受賞は初めてとのことで将棋の力に助けられたと思っています。」
先崎九段は休場中のため、日本経済新聞 神谷浩司様が代理で受賞されました。
神谷さん「先ほど先崎九段にも『私が頂いてまいります。』と電話でお伝えしました。三浦九段にとっては、いつ復帰後初勝利になるか、と注目された将棋でした。まだ半年前のこととは思えません。先崎九段より『思うところがあるので自戦記を書かせてくれないか』とのお話があり、自戦記をお願いしました。感想戦では『同業者にここまで手の内を明かしたことがない』とおっしゃっていました。原稿は翌朝までに執筆され、その日のうちにいただきました。先崎さんは身を切るような思いでこの自戦記を書かれたのではないかと思います。」
「ごとげんさん」こと後藤元気さん「今回は編者として受賞したことが心苦しいですが、時間をかけたことに対し『お疲れ様でした』とのことで賞をいただいたと思っています。時代の息遣いや力強い人物像を感じていただければ。あとがきにすべて書いてしまいましたので、ぜひご覧ください。」
神谷八段「いつもここ(将棋ペンクラブ大賞贈呈式)で、『受賞者にプロ棋士が多すぎる』と言ってきたのに、どの面下げて出てくるかと思っていらっしゃった方もいるでしょう。どの面と言ってもこの面です!しょうがないです!(場内爆笑)。私はこの賞がどのくらいすごい賞か知りませんが、受賞は例の連勝賞以来で、おそらく最後の受賞でしょう。冥途の土産になりました!」
石川七段「去年受賞された『四間飛車名局集』とシリーズで、昨年のこの場で鈴木大介九段が激賞していただいたのがよかったと思います。厚い本で、『渾身の作』とおっしゃってくれるからもいらっしゃいましたが、とにかく書かないと終わらない仕事だったので(笑)。先輩が残してくれた将棋が素晴らしかったため受賞されたと思っています。」
羽海野チカさん代理 白泉社の方(←編集部の方、お名前記載をお願いいたします)「昨日まで締め切り、今日はアフレコの立ち合いで羽海野さんは出席できず、代理でまいりました。羽海野先生は手塚治虫漫画賞など漫画賞を総なめにしたのに、なぜ将棋ペンクラブ大賞は取れないのか、と何年も前から我々は思っていました。『ハチワンダイバー』の時も、『りゅうおうのおしごと』の時も、なんで私たちじゃないのか、と(場内爆笑)。将棋の密度が薄いのが原因かと思っていましたが、最新刊の13巻は、将棋の密度がかなり濃いですので、ぜひお読みください(笑)。羽海野さんは大変嫉妬深い方なので、他の方が受賞すると大変悔しがります。今回賞をいただけたことをとても感謝しています。」
内田さんの後には「しゃべる言葉が文章になっているような理知的な内容でした」、神谷八段の後には「そんなことおっしゃらずに来年もまた」といったように、長田さんの司会も冴えわたり、楽しい贈呈式になりました。
受賞者の皆様。手に持っているのは色紙型の賞状。
この後、西上心太さんより乾杯の御発声があり、いよいよ宴会です!
西上さん「乾杯のあいさつが長くなるといけない」と心遣い。
レストラン アラスカは、名前のとおりサーモン料理がおいしいとのこと。鮭のカルパッチョ、おいしくいただきました。
しばらくすると渡部愛女流初段の指導対局と、バトルロイヤル風間さんの似顔絵コーナー開設とのアナウンス。ひげめがねは昨年まで3年連続指導対局を受けさせていただきましたので、今年はご辞退申し上げバトルさんに似顔絵を描いてもらいました。「日本一の長野県民男」以来1年3か月ぶりに描いていただきましたが、より真実に近く、不細工に描いていただきました。これは真実なので仕方ありません、と諦めます…。
しかし、ビル群の夜景を見ながらの指導対局や似顔絵は、一将棋ファンにとってまるで夢のような空間、時間でございました。
渡部女流初段の指導対局とバトルロイヤル風間さんの似顔絵。後ろには首都のビル群。
また、今年も棋士の皆様にお越しいただき、私たち将棋ファンは万々歳、大喜びでございました。
ノリの良い窪田七段(右)とやむなく付き合う?!上野五段。公開することにその場で許可をいただきました。
今年は棋士の先生方の姿が若干少なかったように感じられました。先生方には普及の一環とお考えいただき、ご参加をお願いしたい、というのが一ファンの願いでございます。
抽選会もあり、書籍、扇子、色紙などのプレゼントもありました。このようなお心遣い、将棋ペンクラブ関係者の皆様には感謝してもしきれません。ひげめがねは、大ファンの森内先生の「挑戦」という色紙をいただきました。これからも人生に挑戦していきたいと思います(←小学生のような文でずびばぜん)。
湯川博士さん(右)の目にも止まらぬ三本締め。無理やり引きずり出された?ごとげんさんと。
終了後は2次会。ひげめがねは最終の新幹線で帰らねばなりませんので2次会の会場をすぐ近くに、とお願いしたことが実り(?)、パレスサイドビル地下1階の「蕎麦 酒処 まる竹」にて開催していただきました。総勢二十数名、贈呈式のこと、将棋のことでさらに盛り上がります。ひげめがねは「オレたち将棋ん族」の方、「将棋と酒の日々」の方、「将棋ペンクラブログ」の方という、天上人に囲まれ、至福の時を過ごさせていただきました。
末筆ではございますが、このような素敵な会を毎年開催いただいております幹事の皆様には心より感謝申し上げます。また、来年は30回記念、より多くの方にご参加いただきますよう、心より祈念申し上げ奉りまする。