ひげめがね日記

基本的に自虐的な日記です。自虐ネタが好きな方はお喜びいただけると思います。

われ敗れたり

2013-03-31 21:09:02 | 日記
 引っ越しのためネットもテレビもない生活を送っていましたが、一応ネットは開通させました。
 昨日は電王戦第2局だったのですが、上記のような状況だったので生放送では見られずケータイで棋譜だけ見ました。最後は自らサトシン先生が転んでしまった感じで残念でしたね。まあ、将棋というのは多くの場合、悪手を指したほうが負けるゲームです。人間なので転んでしまったのは仕方ないし、コンピュータがこのレベルまで来ていることも再認識しました。現役プロ棋士が初めてコンピュータに公式で負けたということで世の中は大騒ぎなのでしょうが、現在の将棋界を知っている人なら昨日のことも冷静に受け止められたのではないでしょうか。

 話は少しさかのぼりますが、この数日、ネットもテレビもないため、大量に本を買い込み、夜は読書をしていました。そして、遅ればせながら米長邦雄著『われ敗れたり』を読みました。
 あまりにいい内容で感動しました!
 そして、やはりいい本にはいいエディターとかリライターが必要なんだと思いました(笑)。
 だって、本編と記者会見の部分と、言っている内容は同じなんだけど、表現の仕方のレベルがあまりに違いすぎる!!まして「米長邦雄の家」とか日本将棋連盟の訳の分からない以前の公式発表とは大幅に違う。
 で、わかったことは「米長氏は言っていることは正しかったのだけれど、表現方法に問題があった」ということでした。
 私は現役時代の米長先生の講演を何回がお聞きしましたが、訳の分からないところまで含めて大好きでした。でも、公式の場で同じことをされると、違和感とか嫌悪感を感じさせてしまうものなのですね。
 かくいうひげめがねも、公式の場でもやはりこの日記のようにおちゃらけてしまうことがままあります。大いに反省して来年度に活かしたいと思います。

 なお、ひげめがねの2013年度は、8月に勤務先の移転でてんやわんやです。本日記の更新が滞ることが多くなると思いますが、ご容赦ください。将棋文化検定近くになると更新頻度が増えると思いますが(笑)。

#心に残る将棋の文章

2013-03-24 10:32:28 | 日記
 ここのところ公私ともに本当に忙しく、ブログはもとよりFACEBOOKやツイッターもせず、メールの返信さえ遅くなってしまい、皆様にはご迷惑をおかけしました<m(__)m>。まあ、このブログを期待している人は相当少ないと思いますが(←自虐的)。
 そんな中、3日ほど前、ピピッとひげめがねにメールが入りました。

【緩募】あなたの心に残る、将棋に関する文章を教えてください。自戦記、観戦記、エッセイ等ジャンルは問いません。タグは #心に残る将棋の文章。肩肘張らない感じで、ゆるくよろしくお願いします。

 これをツイッターに書き込めとな。非常に良い企画ではないですか!
 ところが、ひげめがねは引っ越しの回数が多いため、昔の書籍とか雑誌とか全然とっていないのです。
 そこで思いついたことを、2つツイートしてみました。

 将棋世界での木村ー野月対談の、木村先生の前文は素晴らしかったです。ただ、引っ越しの時にブックオフに売ってしまい、手元にありません。
 もう1つ。将棋世界の村山聖追悼号の先崎先生の追悼文は泣けました。

 ところがこの2つとも、ひげめがねが書き込む前にすでに他の人が書いていた(泣)。他の人が書かないようなマニアックなところを選んだつもりだったのに。世の中は広い…。

 他にも、将棋の文章、特に書籍に関してはいろいろ書きたいことがあります。手元に資料がないだけで(泣)。
 そもそもひげめがねが将棋にはまっていたのは高校1年までで、それ以降十数年間、将棋には一切興味を示さない時代がありました。羽生七冠の時代とか、全然興味なかったもの。
 そんなひげめがねを将棋の世界に再び戻してくれたのは、河口老師でありました。

大山康晴の晩節 (新潮文庫) 河口 俊彦
 特に印象に残ったのはこの場面。前半部分をお読みください。そのあとのひげめがねの推論は今読むといかにもこじつけな感があるので読むのはパスしてください(笑)。
 何はともあれ、河口老師の本はどれ読んでも将棋好きにはたまらない内容ですなあ。今年出版された『升田幸三の孤独』も素晴らしいし。

 せっかくなので、私の印象に残っている本をもう2冊ほど紹介。
 1つは『永世竜王への軌跡』。この中で、残り30分の持ち時間を全て使って▲9八飛と指した場面は、竜王の率直な気持ちが書かれており、非常に感動しました。
 もう1つは『井口昭夫将棋観戦記選集』。この中の谷川―中原の名人戦の観戦記はひげめがねが今まで読んだ観戦記の中でも最高のもの。これ以外も米長ー加藤のA級順位戦など、読み応えのある観戦記が多く、特に「上」はお勧めです。

ネガティブなときに考える2つのこと

2013-03-05 22:09:41 | 日記
 昨日の星占いによると、ひげめがねの属するふたご座さんは本日12位だったのだが、そのとおり、今の職場に就職してから最悪の日となってしまった。
 部下に「今日という日はなかったことにしよう」と話したところ、「なんでそんなにポジティブなんですか??」と責められてしまった(笑)。それはね、ネガティブな思いをいっぱいしてきたからだよ!
 私は転職して3か月半で力及ばず退職したことがあり、そのあと就職が決まるまでの1か月半ほど無為な生活を送っていた。その時に知った2つのことは「全勝を目指すな。負ける時があってもよい」ということと、「悪いことはなかったことにする」ということであった。
 実はこのことは何で学んだかというと、麻雀からなのれす。ふまじめでずびばぜむ。
 ひげめがねは36歳まで、麻雀をほとんどしたことがなかったし、もちろん役とかルールとか知らなかった。そんなとき、ひかりTVでMONDO(CSのチャンネル)がたまたま流れているのを見て、なんとなく興味を持った。そして見ていてはまったのだが、その原因が「どの局も勝ちにいかなくていい。捨てゲームを作ってよい」という麻雀のゲーム性であった。
 ひげめがねの好きな将棋は、勝ちか負けしかない。人生も半ば同じようなものと考えていた。そんなひげめがねにとって、「負けてよい局、闘わなくてよい局がある」という事実は衝撃的なことであった。
 そして麻雀番組を見ているうちに、解説者の梶本琢程氏が、「ツモ牌でいろいろな可能性ができて悩んだときは、そのツモ牌を切ることで、なかったことにする」という表現したときにも衝撃が走った(後に知ることになるが。この表現は梶本氏の口癖であるようだ)。それまで過去のことを「なかったこと」にできなかったひげめがねにとっては、「そんな考え方もあるのか!」と目からうろこが落ちた。
 過去の私のように、ネガティブシンキングな方は、ぜひTVで麻雀を見ることをお勧めします(笑)。
 なお、「負ける時があっても良い」という考え方は、私の尊敬する医師の内場廉先生も「5勝2敗の法則」との表現でされているので、きっと世の中の真理なのでしょう。まあ、ひげめがねの麻雀とかひげめがねの人生は「1勝7敗の法則」ですが(笑)。

 内場先生の著書。おすすめです。
『史上最悪の糖尿病医師が実践する糖尿病で寝たきりにならないための血管マネジメント』