PC関連記事が多いと興味の無い方はつまらないし、昨日はブロ友さんがアルフレッド・ハウゼの Youtube をアップされていたこともあり、highdy も青春時代を回想しながらいろんな曲を懐かしく聞いていました。
気になる名前(何か変だなぁ?)
Alfred Hause (1921~2005 83歳没 ドイツ出身の作曲家・バイオリニスト)は、彼より少し前から活躍した Malando(本名:Arie Maasland 1908~1980 72歳没 オランダ出身の作曲家・アコーディオニスト)と、どちらもコンチネンタル・タンゴ(ヨーロピアン・タンゴ=和声英語)の有名な楽団として数々の名曲を残しました。
名前の呼び方で気になる点があり、どうしてか理由は知りませんが日本では、独語読み(独語ではd→t、s→zになるので、アルフレート正しい筈?)と英語読みのチャンポンで定着しています。
悲しいエピソード
「コンチネンタル・タンゴの王様」と称せられるハウゼは、アジア初のオリンピックとなった東京オリンピックの翌年、1965年の初来日の折に全日空貨物機失踪事故(22か月後に墜落現場発見)という、珍しい事故に遭遇して楽団の全楽器を失っています。(御巣鷹山で発生した日本航空123便墜落事故とは、似ていますが原因が違います。← この記事は間もなく辞書から削除されるかも?)
タンゴの主な分類
大別してコンチネンタル・タンゴ、アルゼンチン・タンゴ、アメリカ・タンゴの三つになると思います。
コンチネンタル・タンゴ
18世紀後半にスペインやポルトガルのあるイベリア半島で発祥した、独特なリズムの舞曲のことで、ヨーロピアン・タンゴとも言われる理由は、ドイツ、フランス、イタリアなどヨーロッパ一帯で演奏された総称でもあるためです。
アルゼンチン・タンゴ
50年~100年遅れてアルゼンチンのブエノスアイレスやウルグアイのモンテビデで発祥したよく似たリズムによる舞曲をいいます。
アメリカ・タンゴ
アメリカ・タンゴは歴史的にも新しく、一般的に小編成でアルゼンチン・タンゴにない楽器を取り入れたり、コンチネンタル・タンゴがつくるヨーロッパのような地域(国の融和)性がなく独自のものと考えていいでしょう。
演奏ムード
コンチネンタル・タンゴとアルゼンチン・タンゴはどちらもよく似ていますが有名なリズムパターンが前者はしっかりしているのに比べ、後者はそれが無い(自由度が高い?)のが特徴と言えるでしょう。それに比べ、アメリカ・タンゴはコンチネンタルタンゴのパターンを継承していると思われます。
楽器もコンチネンタルではアコーディオン、アルゼンチンはバンドネオンなどを中心にそれぞれの地域の特徴ある楽器を採用しています。
コンチネンタル・タンゴとアルゼンチン・タンゴはどちらもよく似ていますが有名なリズムパターンが前者はしっかりしているのに比べ、後者はそれが無い(自由度が高い?)のが特徴と言えるでしょう。それに比べ、アメリカ・タンゴはコンチネンタルタンゴのパターンを継承していると思われます。
楽器もコンチネンタルではアコーディオン、アルゼンチンはバンドネオンなどを中心にそれぞれの地域の特徴ある楽器を採用しています。
同じコンチネンタル・タンゴであっても、アルフレッド・ハウゼ・タンゴオーケストラはムーディに演奏し、マランド・オーケストラの場合は、アコーディオンを中心とした歯切れのよい演奏をします。それはやはりディスコクラブでの演奏が多かったことも影響しているのかも?
また、ヨーロッパでは、いろんな楽団がいろんな様式を取り入れた演奏スタイルがあり、アルゼンチンに比べて歴史が長いことが進化をさせた理由の一つでしょう。
曲名にまつわる話
アルフレッド・ハウゼもマランドもどちらも共通して演奏する曲もあり、例えば、碧空(あおぞら)、ジェラシー、真珠採りのタンゴ、ミリタリータンゴ、小さな喫茶店、オレ・ガッパなど数え切れないほどあります
碧空 字の解釈をすると、「碧」は「玉+石+白」からなり澄んだ色を連想させますが、厳密な意味では「青」よりは緑がかった色を意味します。それほどきれいな青空を強調したかったのでしょう。日本では「あおぞら」と訳されています。
オレ・ガッパ ほぼ同世代に活躍した、マランド楽団のマランド自身が1937年に自国オランダの映画主題曲として作曲したものです。Ole Guapa(スペイン語)の「オレ」は掛け声で、闘牛の「オーレッ!」とか「それっ」を、「ガッパ」は「別嬪さん」転じて「きれいなお嬢さん」をそれぞれ意味します。ここでは舞曲のタンゴなので「それっ!お嬢さん」→「おい、お嬢さん、しっかり踊れっ!」といった励ましの掛け声とでも訳しましょうか。
※ 昔の映像なので、アスペクト比(縦横比)が16:9になっていません。
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