「ひかりくろあめ」という家伝薬(昔は)を、当店が受け継いでいることは、以前もこのブログにアップしていました。
そして今も、セキや喉に良い飴として、根強い人気があります。
昔、ひかり薬局の先々代が大川で薬局をしていたために、年に数回、大川の古いお客様からは、数万円単位で発注が来ます。
その「ひかりくろあめ」が、年末から大ピンチ!なのでした。
原料の生薬は、「カントウコン;款冬根」(フキタンポポの根で、セキやタンに使います。) と「セキショウコン:石菖根」(セキショウブの根で、咽頭炎や喉の違和感に使います。)の二種類。それを丁寧に煎じて、水あめでじっくり、ゆっくり練り上げるのです。
その「カントウコン」がいきなり、市場から消えてしまったのでした。
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もともと「セキショウコン」がどんどん入手困難になって、しまいには、ネットで探して調達していたのですが、まだ豊富に出回っていた筈の「カントウコン」の刻みが、いきなりゼロ!どこにも無くなりました。ネットで、取扱店を見つけて片っ端から電話をしてみたにですが、無い!
一時は、もう製造をあきらめかけたのですが、・・・・ある生薬の卸問屋さんが、うちとは初取引にも関わらず、事情を察して、全国からかき集めて下さいました。
「お困りだったでしょう。」
そういって下さった優しさ、忘れません。感謝、感謝です。
あと、2~3年分は確保できました。
やはり、人から喜ばれる仕事の仕方ってあるんですね~~。
長い歴史の家伝薬の寿命があとちょっぴり伸びて、幸せです。