草がともだち(まんがのえんがわ)

草むしりの仕事さえなければ、
と思いつつ、草むしりが嫌いではない。
でも草むしりから開放されて漫画を描きたい。

雨上がりのコマツヨイグサ

2019-06-11 00:10:55 | 野の花・夏

   コマツヨイグサ(アカバナ科・6月9日撮影)

   コマツヨイグサが着々と生息域を広げています。
   最初に生えてきたのは、田圃に機械を下ろすため砂を盛って斜めに道をつけたところからなので、
   盛られた砂に種が入っていたのでしょう。
   その後も砂の多い畑の縁などで増えているので、
   砂地に生え、攪乱地に多いという、ネットの図鑑の説明通りです。

   比較的新しい外来植物はこんなふうに、この地域にいつ、どうやって入ってきた、
   とわかる場合も多いです。

   一見花弁が8枚あるように見えますが、ハート型の花弁が4枚です。
  
   夕方から開いて一晩でしぼむようです。しぼむと赤みを帯びてきます。
   


   (6月10日撮影)


   (6月10日撮影)

ノゲシ、オニノゲシ

2012-05-29 17:57:33 | 野の花・夏

 オニノゲシ(キク科・4月28日撮影)


 ノゲシ(=ハルノノゲシ)(キク科・4月28日撮影)


 あまり良い写真が撮れてないんですが、同じところに同じ条件で並んで咲いていて、見比べるのに好都合だったので。


 オニノゲシは昔はあまりこのあたりでは見かけなかったように思います。

 近年、アザミかな?と思える葉が目に付くようになり、咲いたのを見たら黄色の花で、な~んだというのが続きました。

 年々オニノゲシの方が増えているように思えます。


 花は似ていて私には見分けがつきません。オニノゲシの方が葉の色が濃く、葉面に艶があり、ギザギザの先がきつい棘になっていて触ると痛い。

 姿全体の印象にははっきり違いがあります。痛そうと思ったらオニの方です。

 ネットで見るとオニノゲシの葉の基部は茎のところから反り返って耳たぶ状になり、ノゲシの葉の基部は茎を抱いて向こう側に突き出す、という説明もあります。この写真では分かりにくいですね。

 両者の交雑したものもあるようで、境目は限りなくあいまいといったところでしょうか。

 秋に咲くアキノノゲシと区別するためにノゲシをハルノノゲシとも言います。でも近頃ではほとんど年中咲いていますよね。

 アキノノゲシは舌状花がもっと少なく、くすんだ黄色なのでノゲシと混同することはありません。




 オニノゲシの葉


 ノゲシの葉



 これはノゲシの方。花では見分けがつきません。



 写真を撮っても掲載する時間が取れないまま日が過ぎていきます。自分用の図鑑として使えるものは季節はずれになっても掲載しますが、季節感を伝えたかったものは没 ああ没の山。




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オオシロカラカサタケ

2011-08-25 12:44:21 | 野の花・夏



 オオシロカラカサタケ(8月22,23日撮影)足元にあるのは可動性のつばが落ちたもののようです。


 桃畑のすみの道路際に大きな白いキノコを見つけました。

 直径は20センチくらい。こんな大きなキノコはサルノコシカケ以外見たことない。

 
 キノコの同定は無理かと思いましたが、調べてみるとオオシロカラカサタケらしい。

 表面に褐色の表皮のかけらをつけた径20~最大で30センチくらいになるキノコ。

 カサは厚くてスポンジ状。可動性のつばが付いている。

 ヒダは最初真っ白で老成すると汚緑色になる。

 
 翌日確かめに行くと、誰かに蹴っ飛ばされたのかひっくりかえっていましたが、

 確かに汚い緑色。

 オオシロカラカサタケで間違いないようです。


 元々南方系のキノコですが、温暖化のせいか最近近畿地方でもふえているとか。

 食用なら食べ応えのあるサイズですが毒キノコ。

 激しい下痢をするそうで、手を出さないに限ります。

 群を作るかと思って見ていますが、今のところこれ1本です。





 見つけた当日はきれいな白いひだでした


 翌日には汚い色に
 




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新緑のガマ

2011-06-08 23:04:01 | 野の花・夏



 ガマ(ガマ科・6月8日撮影)


 ガマと言えばフランクフルトソーセージのように、褐色のふくらんだ穂が印象的です。

 でも今の時期のガマは、まだスマートな緑色の雌花穂の上に黄色の雄花穂がついた、みずみずしい姿。

 雄花穂の下にはまだ葉状包が残っているのは下の写真の方が分かりやすいかな。

 ガマの葉はらせん状に回転しながら伸びているので、カキツバタの池に生えてきてもすぐ分かります。




 





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センダン

2011-06-07 14:54:08 | 野の花・夏



 センダン(センダン科・6月6日撮影)


 この季節、薄紫の細かい花を咲かせて、突然目を引くようになる大きな木!

 林のはずれなどによく見られるセンダンです。

 そういえば冬、ここに白い実をつけたセンダンの木があったな、と、名前を調べてから思い出します(笑)

 花の中心に見える紫色の筒は10本の雄しべがくっついたもの。

 筒の口のとこに葯(やく)が並んでいます。

 “栴檀は双葉より芳し”の栴檀は白檀のことで、このセンダンではありません。

 センダンの花もいい匂いがするそうですが、手が届かなくて残念(^_^;)






 葉は奇数羽状複葉


 木の肌


 比較的若い木の肌




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ガガイモ

2010-09-02 23:47:36 | 野の花・夏





 ガガイモ(ガガイモ科・8月18日撮影)

 毛深い花弁が特徴的なガガイモ。毎年葉は見るのですが、刈り取られてしまって、花を写真に撮れたのは今年が初めて。フェンスに絡み付いて生き延びていました。
根っこが芋になるわけではないので、ガガイモの名の起こりは謎のようです。種には白く長い毛があって、昔は綿の代用として朱肉に使われたそうです。種になるまで見届けたいので、どうか刈り取られませんように。








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メマツヨイグサ

2010-08-26 12:56:01 | 野の花・夏



 メマツヨイグサ(アカバナ科・8月6日撮影)

 私の頭の中でマツヨイグサの類は「マツヨイグサ?=宵待ち草?=月見草?」と混乱していて、さらにアレチマツヨイグサ、オオマツヨイグサ、等々いろいろあるらしいのが整理できてなくて、あいまいなままで放ってありました。

 まず、月見草は同じアカバナ科でも花は白花。園芸植物として輸入されたものの、弱かったため野生化せず、現在ではほとんど見られないとのこと。太宰治が『富嶽百景』に「富士には月見草が良く似合う」と書いたのは実は黄色のオオマツヨイグサのことらしいです。

 宵待ち草の名は竹久夢二の「待てど暮らせど来ぬ人を宵待ち草のやるせなさ・・・」の『宵待ち草の歌』から出たようですね。その方が語呂がいいから言い換えたのでしょうか。正式名は待宵草で、夜咲いて朝しぼむところからついた名です。

 さて、その待宵草の仲間がオオマツヨイグサ、マツヨイグサ、コマツヨイグサ・・・とあるなかで、散歩道の道端で撮ったこの花は、しぼんだ花があまり赤くならず茎の毛の基が赤くないメマツヨイグサのようです。メマツヨイグサの中で花弁の間が空いたものをアレチマツヨイグサと言います。写真の花は花弁の間が空いてませんが、生えている場所から言うとアレチ・・・がぴったり・・・。










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サネカズラの花

2010-08-21 14:14:29 | 野の花・夏

 サネカズラの花(モクレン科・8月18日撮影)

 サネカズラの実はよく目立つので、秋に何度も写真を撮りましたが、花を見たのは初めてです。この写真で下に見える真ん中の赤いのが雄花、右上に見える緑色の球が、花弁やがくの落ちた後の雌花のようです。雌雄異株、時には同株とのことで、これはたまたま雌雄同種の株だったようです。翌日通ったら、雄花の花弁も落ちてしまっていました。地味だし小さいしすぐ散るし、ということで今まで目に付かなかったのかもしれません。