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ミヤギノハギ(マメ科・9月19日撮影)
秋の花といえば萩ですが、単にハギという植物は無くて、マメ科ハギ属のヤマハギ、ケハギ、マルバハギなどの総称です。これは葉が丸っこいところはマルバハギに似ていますが花序が葉よりも長く、地面につくほど枝垂れているので、一番普通に観賞用に植えられるミヤギノハギでしょう。自生するものもあるようですがこれはたぶん植えられたもの。幹が年々太ることはなく、根元から毎年新しい枝が出るので、図鑑には“やや草本状の低木”とあります。(2枚目の写真をクリックすると大きな画像になります。)
下は去年も掲載したアレチヌスビトハギ。北米原産の帰化植物で、ヌスビトハギ属の草本ですが、花がきれいで道端でよく目に付くので、しばしば木本性の萩と間違えられます。
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アレチヌスビトハギ(マメ科・9月22日撮影)
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ボントクタデ(タデ科・9月11日~16日撮影)
昨日掲載したヤナギタデと同じ池で撮りました。ボントクはボンツクつまり愚かと言う意味で、ヤナギタデに似ていて辛味が無いところからついた名です。
穂先が垂れて、淡紅色の花をつけ、赤みを帯びた茎と明るい緑の葉に映えて非常に美しい。
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これを見ていると白い花のヤナギタデと間違えることはなさそうに思えます。ただし、上の写真はボントクタデの中でもミス・ボントクタデと呼びたいような群落。見渡すと、これほど色鮮やかでなく地味なボントクタデも多く、本当にヤナギタデと紛らわしい。結局葉を噛んでみて辛ければヤナギタデ、辛く無ければボントクタデ、と見分けるしかないようです。
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(別の池で9月24日撮影)
上はまだしも下のものは本当に地味でした。このように葉に八の字の紋があるのが普通のようですが、先のミス・ボントクタデには紋がありません。
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ヤブマメ(マメ科・9月24日撮影)
ようやく撮影に成功。花は長さ1.5センチ位の小ささですが、美しいものです。地上に咲くこの花とは別に地中に閉鎖花を付け、とりあえず来年も同じ場所を確保するちゃっかり屋さん。
あれ、ヤブマメって前に掲載したような気が・・・と探したらやっぱりありました。去年の10月13日に掲載して忘れてたんです。これからこんなことがよくありそうです。前の写真のほうが花のつき方がよく分かるのでリンクを付けておきますね。
http://blog.goo.ne.jp/hikawa_001/d/20081013
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同じ日に花を咲かせている株もありました。これは白く見えますが、もっと紫がかった花の咲く株もあるようです。
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ヨウシュヤマゴボウ(ヤマゴボウ科・2008年8月18日撮影)
北米原産なので洋種ヤマゴボウ。アメリカヤマゴボウとも言います。20~30センチの高さでも実をつけますが、条件が合えば人の背を越えて2メートルくらいにもなり、茎も“木か!?”と思うくらい太くなります。大きく育った姿は伸びやかで美しい。
熟した実を水に入れてつぶすと赤紫のきれいな液体になり、夏から秋にかけて子供の遊びにもってこい。ただ、“インクベリー”の俗名があるくらいで、服に染み付くようです。私が子供の頃には見かけたことは無く、これで遊んだことはありません。
有毒植物ですが実は毒性が低く、昔はぶどう酒の色付けにこれを使う悪い商人がいたといいます。(山菜で山ごぼうと呼ばれるものはキク科の植物。ヨウシュヤマゴボウの根は食べられません。)
去年の写真ですみません。カメラが使えない状態なので、未掲載だった写真の整理にかかっています。
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