カラスウリ(うり科・7月25日撮影)
去年、カラスウリの写真はたくさん撮ってたくさん掲載したので(下記)もういらないんですが、どうしてもカメラを向けてしまいます。夕立の後の夜の闇の中で、たくさんの白い花が次々と開いていきます。
http://blog.goo.ne.jp/hikawa_001/m/200807
http://blog.goo.ne.jp/hikawa_001/d/20080801
http://blog.goo.ne.jp/hikawa_001/d/20080817
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ガマ(ガマ科・7月6日撮影)
カキツバタの畑にガマの穂が揺れています。ゆっくりと回転しながらノビノビと延びるガマの葉は、カキツバタの葉の中でもひときわ大きく、目立ちます。先端の雄花はもう落ちて、ソーセージのような雌花の穂がまっすぐに伸びています。穂綿が、毛の密なブラシのように丸い軸の周りにびっしりとついて、つかんでも押してもへこみもしません。茶色に見えるのは柱頭の色。
因幡の白兎の話に出て来る“ガマの穂綿”は、この穂綿が熟してほぐれたもので、お布団の綿にも使われたようです。“ガマの穂綿にくるまれば ウサギは元の白兎”と歌の文句を覚えていたので、ほわほわの白い穂綿にウサギがくるまっている様子を連想し、白い綿に寝ると白い毛が生えてくるって、さすが神話だなと思っていました。
が、古事記ではガマの穂綿ではなく、蒲の雄花の花粉=蒲黄(ほおう・ほこう)をしき散らして寝転ぶ、となっているのですね。蒲黄は止血・増血・鎮痛などの作用のある漢方薬だそうで、ごく実用的な話だったわけです。蒲黄では童謡の歌詞として分からないから“蒲の穂綿”になったのでしょうか。
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シロツメクサ((白詰草)マメ科・4月17日撮影)
白爪草でなく、白詰草と書きます。江戸時代、オランダから輸入するガラス器の梱包に、これの枯れ草が詰め物として使われ、その種が蒔かれて広がったもので、ふつうクローバーと言えばこれのこと。幸運の4つ葉のクローバーを探した方も多いでしょう。花の下に長い花柄があって、女の子はこの花で花輪を編みます。
アカツメクサ((赤詰草)マメ科・7月6日撮影)
牧草として輸入され、最初はムラサキツメクサと呼ばれたようです。小さい頃、アザミの実物を知らなくて、このアカツメクサと混同していたことがあります。アザミ(ノアザミ)はキク科で葉に鋭いとげがあり花の色ももっと鮮やか。一度見てしまえば全く別物でした。ピンクの小花が丸く集まった姿だけで“似ている”と思っていたのでしょう。アザミに比べればアカツメクサはずいぶんおとなしくかわいい感じです。
シロツメクサと違って花の下にすぐ葉がつき、花柄がほとんどありませんが、もっと下から摘んで上手に赤い花輪を作る子もいます。
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ハンゲショウ(別名片白草(カタシログサ)ドクダミ科・6月26日撮影)
ハンゲショウは半化粧と書くのだと思っていました。花の咲くころ先端の葉が半分お化粧したように白く変わるからだと。調べてみるとそうではなく、半夏生と書くのですね。夏至から11日目を半夏生といい、そのころに白い葉をつけるから。
ついでに、夏至から11日目を半夏生というのはサトイモ科の半夏(ハンゲ=カラスビシャク)がそのころ咲くから・・・というのが・・・?・・・花の咲く日なんて毎年ずれるじゃないですか・・・何できっかり11日目?暦が先なら分かるけれど・・・でも、とにかくそうなんだそうです。
漢字の表記はともかく、半分お化粧したような葉っぱを見ればハンゲショウの名は覚えやすい。裏側も白くなりますが表側ほど真っ白ではありません。また、花が終わると 序々に白さが抜けるようです。
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