スーパーでの憂鬱

スーパーへ買い物に行くのは好きである。ほとんど毎日のよう行く。

ところが２ヶ月ほど前より、入り口近くに夕方毎日、３５歳くらいの浮浪者が一人立っているようになったのである。顔は真っ黒で、最初見たときは何人ともつかぬ様子に見えた。
私が見ると、いやな顔してこちらを見返してきた。私はうすら気持ち悪く、近くは通らぬようにした。
毎日いるので、スーパーの店長にどこかへやってくれと言おうかと思ったが、相手はただそこにじっと立っているだけなので、言うのもはばかられた。

近くの公園にでも寝泊りしているのだろうか。
何日か見るうちに、（もう見て見ぬふりして通ることにしている）
このように何時間も動かないような植物的な人は、きっと犯罪などはしない人であろうと思えてきた。
どこかへ行って働けばいいのに。
こんなところに立って、行きかうおばさんたちを見ているような人は、どんな育ち
方をしたのだろうか。もしかして小さいときに母親を亡くし、母親に似た人を探しているのかしらん、などと考えてしまう。
同じことをしても猫ならかわいいんだけどなぁとデンちゃんと比べたりしてしまうのである。


写真はこの前撮ったデンちゃん。かわいい。