また不思議な、魅力溢れる石に出会ってしまいました。(また浮気ですかw)
前々からあるサイトで見かけて気になっていたのですけど、先日、アトリエ柚凪という石屋さんの1周年記念セールで半額で出ていたので、ぽち。ラッキー。
レインボー・スキャポライト。
ぱっと見は、アンダルサイトかアキシナイトを思わせる渋い赤茶色。
ところが強めの光を当てると、その中に筋状の七色の光が妖しく輝く。角度を変えると光は変転し、万華鏡のよう。
ムーンストーン/ラブラドライト系の構造色とは違う。オパールの遊色とも違う。
動画はこちら。
どうも、中に繊維状のインクルージョンが織り込まれていて、それが虹色に輝くらしい。
繊維状インクルージョンといえば、おおむね「キャッツアイ」とか「スター」。けれどそれらは七色に変転はしない。
じっくり観察すると、ある箇所はある色で輝く。複数の色は見せない。けれど角度によって輝く箇所が変わるので、虹色の万華鏡になるみたい。
こんなの、ほかにありますかね。実に不思議。
スキャポライト=柱石は、カルシウムとナトリウムのアルミノ・テクトケイ酸。テクトは長石、沸石と同派閥。ちょと複雑な構造。前に書いた。
そこに別の鉱物がインクルージョンされている。マグネタイト(Magnetite、磁鉄鉱 Fe3O4)という説もあるけれど、マグネタイトがこんな鮮やかな色に輝くのでしょうか。ルチルなんかより華麗ではないですか。
幻想的なオーロラというわけではないけれど、これもまた実に不思議で美しい石です。あまりポピュラーではないみたいだけれど。