元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

日々の所感を日記のつもりで記録

本日の「湯の市」日替わり露天寝湯風呂は「OFR48のゆーこりんの湯」

2014-09-13 20:50:46 | 温泉
本日の「湯の市」日替わり露天寝湯風呂は「OFR48のゆーこりんの湯」。ハワイを思わせるスカイブルーの湯、真珠エキスと海藻エキス配合でお肌はスベスベ、ローズの香りがたまりませんでした。

(SLS - 17) アップルティーと彼女

2014-09-13 09:13:09 | ショートショート
俺はバイクが好きだ。まだ250CCのバイクだが、いつかはハーレーダビットソンに乗るつもりだ。この間ハーレーがデモしていた電気ハーレーダビットソンは素晴らしかった。電気で回るモーターの音はまるでジェット機である。ガソリンエンジンでハーレー特有のポタイトポテイトと言うダサい音ではない。ハーレー好きの人達にはこの音がたまらないらしいが、俺には時代遅れに聞こえる。
休みにはかならずツーリングで遠出する。今日は何故かツーリングの途中で俺は彼女に呼び出された。彼女の家の近くのガストで待っていると、アイビーファッションで身を包んだ彼女が現われた。俺はいやな予感がした。
「どうしたんだいアイビーなんかで?」
「お母さんに借りて来たの、昔流行ったハマカジらしいけど、私はアイビーなんかに全然興味がないのよ。あなたは好きだったはわね」
「好きだね、あの昔から変わらない定番。良い物っていつの時代も変わらないんだ」、俺はますます不安になって来た。多分、俺の嫌な予感は的中する。
「ガストにはアップルサイダーはないのね、代わりにアップルティーを持って来た」ドリンクバーだけオーダーした彼女は飲み物を取りに行った。
俺の嫌な予感はほぼ100%的中だ。
「ごめんなさい、もうわかっていると思うけど、私これ飲んだら帰るけど、あなたはもう、そのツーリングとやらに行ってもいいのよ」
やはり予感が当たった。片岡義男さんの「アップルサイダーと彼女」と言う短編小説集の中に、アイビーファッションに身を包んだ彼女が別れを告げる小説がある。オートバイ好きの俺は彼女にオートバイ小説の多い片岡義男さんの本をかなり貸した事を思い出した。いつかは彼女とタンデムと思っていたが、当分また一人のツーリングとやらが続きそうだ。

(SLS - 15) 初恋

2014-09-13 08:47:40 | ショートショート
「昔、親父の話だとここに伝説の「北京亭」があったそうだ。」茅ヶ崎駅前の線路添いの飲食店が並ぶ一角を見ながら青木光雄は言った。
「へえー、茅ヶ崎には随分昔から伝説のラーメン屋さんがあったのね?茅ヶ崎と言えばサザンしか知らないけど」、と長野から出て来て今春から横浜国立大に通う河合梓は言った。二人は横浜国立大に通う同級生、湘南サウンド好きの両親の影響で青木は生まれてからずっと茅ヶ崎で育った。
「親父の話だとその北京亭には行列の出来るタロー麺と言う伝説のラーメンがあったそうだが、今はそのタロー麺を出す店はもうない。でもその代わりここの店は神奈川県名物のサンマーメンが美味い」
「ええ、やだ私ラーメンにサンマ入ったやつ、あまり美味しそうじゃないけど」
「いや何故かは俺も知らないけれど、サンマは入っていない。普通の野菜のあんかけラーメンって感じなんだけど、これが美味い」
二人は店に入ってサンマーメンを注文した。
「あんがかかっているから、とても熱いわ」梓が言った。
「ここの店のあんは、普通の片栗粉じゃなくて、本物のカタクリを使っているんだ。普通の片栗粉はジャガイモだろ、ちょっと違うと思わない」
「そうぉ?私にはまだ熱くてあんの味までわからないわ」
「カタクリの花言葉知ってる?」
「知らないわよ、カタクリって花が咲くの?葉っぱと球根だけかと思った」
「そうだよ綺麗な花が咲くんだ」
青木はそう言ってサンマーメンを一心不乱に食べ始めた。
「ねぇ、その花言葉って何なの?途中で話しをやめないで知っていたら教えてよ」
「初恋って言うんだ」