できればこれを作る前に、4枚羽根の風車(基本)を作った方が作り方の理解が容易になります。
色の違う風車を縦に2つ並べて作ります。前の風車は反時計回りに、後ろの風車は時計方向に回ります。初めて見た子どもたちは「あれ~!おもしろい。作りたいな~。」という表情をしてくれます。互いに逆回りするので、作るときに「どうしたら逆回りするようになりますか?」と考えさせることができます。また、風車を2つ縦に並べるので、風が後ろにも当たるように、前の風車を少し小さく作ることが必要です。このように、作るだけではなく子どもたちに適度に"考えさせる"ことができます。
準備物:ノリとハサミ
材料は以下の通りです。
①色紙2枚 ②2㎝角の厚紙を3つ ③1.5㎝角の厚紙を1つ ④割りばし ⑤つまようじ ⑥5~10mm角のゴムシート1つ ⑦ストローを5mm ほどの長さに切ったもの2つ
①2枚の色紙です。一辺7.5cm(一般の色紙は15cm )の正方形を対角線を折り目にして折り、また、もう1回折ったものが次の写真です。つまようじに2つ縦に並べるには小さく作ることが必要です。次の写真の青色が前の風車、赤色が後ろの風車となります。
②前の色紙を小さくするために底辺と平行に5mm ほど切ります。
③先端をちょっとだけ切り取ります。
④色紙を開きます。中央に穴が空いています。前の風車となる青色の色紙は少し小さくなっています。
⑤色紙の中央に一辺2cm 正方形の厚紙をノリで貼ります。
⑥折り目のついた対角線に沿って色紙の角から厚紙までハサミで切ったところです。厚紙は切りません。
⑦後ろの風車になる赤色紙をひっくり返して、角を手前にして机に置きます。角には中央に切れ目があり、左右に別れています。その右側を次の写真のように持ち上げて、2cm角の厚紙にノリで貼っていきます。
⑧前の風車になる青色紙をひっくり返して、角を手前にして机に置きます。先ほどは右側を厚紙に貼りましたが、今回は逆に回転させるために、左側を1.5cm角の厚紙に貼ります。
⑨2ヶ所を貼ったところです。良く見て注意して貼ってください。
⑩全部の角を貼ったところです。左右の風車の違いがわかりますか?[大きさと回転方向]
これで風車の回転部分の完成です。
⑪厚紙への貼り方をもう一度確認します。
⑫回転軸を作ります。
手で持つための割りばしです。先端に少し上向きにキリで穴を空けてあります。
軸になるのはつまようじです。
つまようじに通して風車を外れなくするためのゴム板です。荷づくりのゴムを5~10mm角に切って中央に千枚通しで穴を空けたものです。
2つの風車の間や割りばしと風車の間に入れてぶつからないようにするために、ストローを切ったものを入れます。次の通りに準備します。
⑬つまようじに、ゴム、風車、ストロー、風車、ストローと差し込み、最後につまようじを割りばしの穴に差し込むと完成です。
割りばしを手に持ってみると、風車が少し上向きになっています。それは風車が割りばしに当たらないようする工夫です。
もし、下向きに傾いていれば、
それは割りばしの逆の方向から差し込んだからですから、抜いて正しく差し替えてください。
これも大変良く回ります。互いに逆に回りますので、ちょっと嬉しさが増しますし、できたときの達成感も大きくなります。
作る途中で、考える場面があるので、作り方が印象的に記憶に残ります。