75㎜四方の折紙で風車を作ると、回転軸の爪楊枝の長さが随分余ってしまいました。そこで妻から「もう一個作れるんじゃない?」ということで、ちょっと小さな風車を前に置いてみました。追加の風車を小さくしたのは、後ろ側の風車にも❝風があたって回る❞ようにする工夫です。2つの風車の作り方をちょっと変えて、逆方向に回るように作ります。
それでは作ってみましょう。
まず、必要なものです。
上の方から、
割り箸を割った一本です。先端に小さな穴が空いています。風車を手に取って握るところです。
ゴムを付けた爪楊枝(つまようじ)です。風車の回転軸になります。ゴムは風車が外れないようにするためです。
折紙(おりがみ)は2枚必要です。ここでは一辺75㎜の色紙を使います。
一辺15㎜の正方形の厚紙を4枚使います。中央に直径2㎜ほどの穴を空けます。表側には対角線を2本描いて、折紙を貼る基準線とします。
ストローを20㎜に切ったものを2個です。
ストローを5㎜に切ったものを2個です。
道具として、ノリとハサミを準備してください。
材料の下準備をちょっと詳しく説明します。
割り箸の太い方に穴が空いています。ここに回転軸の爪楊枝を刺すためのものです。直径2㎜程の穴ですが、キリや金工用ドリル(2㎜)で空けています。風車が回転するとき引っ掛からないようにするために、平行よりちょっと斜め上になるようにしています。
爪楊枝には太い方にゴムを付けています。これは風車ができたときに回転部が外れないようにする❝留め❞です。平たいゴムを1辺5㎜ほどの正方形に切って、中央に穴を空けて、爪楊枝を通して、太いところに留めます。
一辺15㎜の正方形の厚紙を4枚準備します。これは回転軸(爪楊枝)に通して回転する部分となります。中央に直径2㎜の穴を空けておきます。私の場合は、中央に千枚通しで小さな穴を空けて、その穴を使って児童が爪楊枝の尖ったところでその穴を広げて作るようにしています。千枚通しで一気に開けると、広がるところが偏ってしまって、中央からずれてしまうことが常です。そんな場合「先生、真ん中に穴が空いていません。違うのをください。」と言ってきて使ってくれません。自分の責任で穴を空けてもらうとそんなことはありません。
短い(5㎜)ストロー2つは、風車が回転するときに、他に触れないようにするためとスムーズに回転するようにするためのものです。風車と風車の間と風車と割り箸の間に入れます。
長い方(20㎜)のストロー2つは、風車に強い風が吹いたときに、風車が平たく潰(つぶ)れることを防ぎます。これで強風でも大丈夫になります。
それでは作っていきます。
まずは折紙2枚とも同じです。
どちらも三角に折ります。尖っているところを正確に合せることがポイントですね。
折り目は後で利用しますので、しっかり指で押さえて形を付けてください。
もう一回三角に折ってください。ここも折り目は後で利用しますので、しっかり指で押さえて形を付けてください。
ピンク色の折紙が前の風車、緑色の折紙が後ろの風車となります。前の風車を小さくすることで後の風車に風が当たって回転できるようにします。
このように、ピンクの方を5㎜ほどハサミで切って小さな正方形にします。
2回三角形に折った先端を1㎜ほど切りますが、子どもたちには「お山のてっぺんはどこですか?」と質問して切る場所をわかってもらいます。
切った後開くと中央の折り目の交わったところに穴が空いています。これが風車ができたときの回転軸を通すところになります。
その回転軸の通る穴を補強する意味と作ってすぐ遊べるように、軸受けの厚紙を折紙の穴の部分に貼ります。
厚紙を2枚準備して、×のついていない側(裏)に丸くノリを付けます。間違っても穴の付近にはノリがいかないように気を付けてください。軸と風車がノリでくっ付いて回らなくなってしまいます。
厚紙を貼るときには、折紙の2つの折り目と厚紙の×印の線が重なるように貼ります。すると折紙の穴の中に厚紙の穴がきて重なります。この方法で両方の折紙に厚紙を貼ってください。
次は折紙の折り目を尖ったところから切っていきます。切り進んで厚紙は切りません。4か所を写真のように切ってください。2つの折紙ともに切ってください。
切れました。
緑色の折紙を作っていきます。下側に “左” “右” の文字で左側と右側を示しています。ここでは右側を貼っていきます。他の3カ所も同じ側を貼っていきます。
厚紙のバツ印を下にして宙に浮かして持ち、折紙の右側の先端を図のように厚紙の裏側にノリで貼ります。ノリを付けるのは厚紙の方です。折紙の方に付けると折り紙が柔らかくなってしまいます。
実際に貼った時の写真です。写真は安定がいいように向かい合う2か所を貼りました。
全部貼ったところです。緑色の折紙で風車の回転部ができました。
次は、ピンク色の折紙で風車を作っていきます。緑色と反対に回すために、今度は “左” “右” の “左”のほうを貼っていきます。
厚紙のバツ印を上にして宙に浮かして持ち、折紙の左側の先端を図のように厚紙の表側にノリで貼ります。厚紙の線を目印に貼ってください。
写真は安定がいいように向かい合う2か所を貼ったところです。
全部貼ったところです。
風車の回転部分の2つが完成しました。これらを回転軸(爪楊枝)に通していきます。
次の図をご覧ください。まずは①爪楊枝に前の風車を刺します。②厚紙と厚紙の間に長いストローを通します。③短いストローを通します。④後ろの風車を通します。⑤厚紙と厚紙の間に長いストローを通します。⑥短いすとろーを通します。⑦最後に爪楊枝を割り箸に差し込みます。
実際に通してみました。
①②③
④⑤⑥
最後に爪楊枝を割り箸の穴に刺しますが、通すだけではいつかは抜けてしまいますので、予め穴にノリを付けて爪楊枝を穴にグイと差し込みます。すると抜けないよう接着されます。
完成しました。
⑦
正面から風が吹くと、前の風車(ピンク色)は反時計方向に、後ろの風車(緑色)は時計方向に回ります。
ちょっとした妻の言葉から考えた二重の風車ですが、小学一年生も作ることができました。小さな手のこどもたちですから向いているのでしょう。できて回った、それも2つが逆の回転には、成功の喜びがひとしおのようでした。
できれば、ご覧の皆さんも作ってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
まず、必要なものです。
上の方から、
割り箸を割った一本です。先端に小さな穴が空いています。風車を手に取って握るところです。
ゴムを付けた爪楊枝(つまようじ)です。風車の回転軸になります。ゴムは風車が外れないようにするためです。
折紙(おりがみ)は2枚必要です。ここでは一辺75㎜の色紙を使います。
一辺15㎜の正方形の厚紙を4枚使います。中央に直径2㎜ほどの穴を空けます。表側には対角線を2本描いて、折紙を貼る基準線とします。
ストローを20㎜に切ったものを2個です。
ストローを5㎜に切ったものを2個です。
道具として、ノリとハサミを準備してください。
材料の下準備をちょっと詳しく説明します。
割り箸の太い方に穴が空いています。ここに回転軸の爪楊枝を刺すためのものです。直径2㎜程の穴ですが、キリや金工用ドリル(2㎜)で空けています。風車が回転するとき引っ掛からないようにするために、平行よりちょっと斜め上になるようにしています。
爪楊枝には太い方にゴムを付けています。これは風車ができたときに回転部が外れないようにする❝留め❞です。平たいゴムを1辺5㎜ほどの正方形に切って、中央に穴を空けて、爪楊枝を通して、太いところに留めます。
一辺15㎜の正方形の厚紙を4枚準備します。これは回転軸(爪楊枝)に通して回転する部分となります。中央に直径2㎜の穴を空けておきます。私の場合は、中央に千枚通しで小さな穴を空けて、その穴を使って児童が爪楊枝の尖ったところでその穴を広げて作るようにしています。千枚通しで一気に開けると、広がるところが偏ってしまって、中央からずれてしまうことが常です。そんな場合「先生、真ん中に穴が空いていません。違うのをください。」と言ってきて使ってくれません。自分の責任で穴を空けてもらうとそんなことはありません。
短い(5㎜)ストロー2つは、風車が回転するときに、他に触れないようにするためとスムーズに回転するようにするためのものです。風車と風車の間と風車と割り箸の間に入れます。
長い方(20㎜)のストロー2つは、風車に強い風が吹いたときに、風車が平たく潰(つぶ)れることを防ぎます。これで強風でも大丈夫になります。
それでは作っていきます。
まずは折紙2枚とも同じです。
どちらも三角に折ります。尖っているところを正確に合せることがポイントですね。
折り目は後で利用しますので、しっかり指で押さえて形を付けてください。
もう一回三角に折ってください。ここも折り目は後で利用しますので、しっかり指で押さえて形を付けてください。
ピンク色の折紙が前の風車、緑色の折紙が後ろの風車となります。前の風車を小さくすることで後の風車に風が当たって回転できるようにします。
このように、ピンクの方を5㎜ほどハサミで切って小さな正方形にします。
2回三角形に折った先端を1㎜ほど切りますが、子どもたちには「お山のてっぺんはどこですか?」と質問して切る場所をわかってもらいます。
切った後開くと中央の折り目の交わったところに穴が空いています。これが風車ができたときの回転軸を通すところになります。
その回転軸の通る穴を補強する意味と作ってすぐ遊べるように、軸受けの厚紙を折紙の穴の部分に貼ります。
厚紙を2枚準備して、×のついていない側(裏)に丸くノリを付けます。間違っても穴の付近にはノリがいかないように気を付けてください。軸と風車がノリでくっ付いて回らなくなってしまいます。
厚紙を貼るときには、折紙の2つの折り目と厚紙の×印の線が重なるように貼ります。すると折紙の穴の中に厚紙の穴がきて重なります。この方法で両方の折紙に厚紙を貼ってください。
次は折紙の折り目を尖ったところから切っていきます。切り進んで厚紙は切りません。4か所を写真のように切ってください。2つの折紙ともに切ってください。
切れました。
緑色の折紙を作っていきます。下側に “左” “右” の文字で左側と右側を示しています。ここでは右側を貼っていきます。他の3カ所も同じ側を貼っていきます。
厚紙のバツ印を下にして宙に浮かして持ち、折紙の右側の先端を図のように厚紙の裏側にノリで貼ります。ノリを付けるのは厚紙の方です。折紙の方に付けると折り紙が柔らかくなってしまいます。
実際に貼った時の写真です。写真は安定がいいように向かい合う2か所を貼りました。
全部貼ったところです。緑色の折紙で風車の回転部ができました。
次は、ピンク色の折紙で風車を作っていきます。緑色と反対に回すために、今度は “左” “右” の “左”のほうを貼っていきます。
厚紙のバツ印を上にして宙に浮かして持ち、折紙の左側の先端を図のように厚紙の表側にノリで貼ります。厚紙の線を目印に貼ってください。
写真は安定がいいように向かい合う2か所を貼ったところです。
全部貼ったところです。
風車の回転部分の2つが完成しました。これらを回転軸(爪楊枝)に通していきます。
次の図をご覧ください。まずは①爪楊枝に前の風車を刺します。②厚紙と厚紙の間に長いストローを通します。③短いストローを通します。④後ろの風車を通します。⑤厚紙と厚紙の間に長いストローを通します。⑥短いすとろーを通します。⑦最後に爪楊枝を割り箸に差し込みます。
実際に通してみました。
①②③
④⑤⑥
最後に爪楊枝を割り箸の穴に刺しますが、通すだけではいつかは抜けてしまいますので、予め穴にノリを付けて爪楊枝を穴にグイと差し込みます。すると抜けないよう接着されます。
完成しました。
⑦
正面から風が吹くと、前の風車(ピンク色)は反時計方向に、後ろの風車(緑色)は時計方向に回ります。
ちょっとした妻の言葉から考えた二重の風車ですが、小学一年生も作ることができました。小さな手のこどもたちですから向いているのでしょう。できて回った、それも2つが逆の回転には、成功の喜びがひとしおのようでした。
できれば、ご覧の皆さんも作ってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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