【馬場状態】A→Aコース。寒波の影響で芝の色が落ち、例年よりも時計の掛かる馬場状態。
7.0-11.4-11.7-12.1-12.9-13.0-12.2-11.8-12.0-12.3-12.0-11.4-12.1
(36.2-35.5)(48.7-47.8)(61.6-59.8)
【展開】引退レースのタップダンスシチーが離し逃げの形。離れた2番手以下はオースミハルカ、コスモバルクらが折り合いに専念したこともあり、スロー。残り4ハロン地点からバルクら後続が動き出すと、後方のディープインパクトも外目を通って進出。前々で流れに乗った馬や、内をロスなく乗られた馬有利の流れ。
誰もが目を疑ったディープインパクトの敗戦。スタンドに詰めかけた16万人の大歓声が一瞬に静寂へと化した。それくらい衝撃的な出来事だった。激走の菊花賞後、約2ヶ月の月日が流れて迎えた大一番。下見どころのディープはマイナス4㌔とデビュー以来、最少馬体重だった。発馬が良過ぎて折り合いを欠いた前走の教訓を生かして、今回は発馬後にスッと最後方に下げた。懸念された折り合いも人馬一体となってピタリと折り合った。各馬が進出を開始した残り4ハロン地点で同馬も馬群の外目を通って進出。4角では持ったままの抜群の手応え。それはいつもの爆発力を確約させてくれるはずだった。だが、この日のディープは違った。ゴール手前の急坂を登り切ったところで脚色が鈍ってしまった。2着を死守したとはいえ、それまでの戦績から決して満足のいく内容ではなかった。これが古馬の壁なのか。しかし、一番の敗因は〝疲れ〟だ。今シーズンは既に6戦を消化し、いくらレース後の回復が早いディープとて過酷だった。ましてや、そのなかにはGIが3つも含まれている。これで連勝街道は途絶えてしまったが、ディープ伝説はまだこれから。今後は天皇賞・春が目標となるが、秋には凱旋門賞が待っている。まずは、ゆっくり英気を養って馬体回復が先決だ。天皇賞へはぶっつけでも構わない。
勝ったのは悲願のGI初制覇を成し遂げたハーツクライ。中間の攻めで相変わらず絶好の動きを披露し、一戦毎に力も付けてきた。これまでは最後方からの強烈な決め手を身上としてきが、この日は前2走が広い府中で追い込みきれなかった反省を生かして、鞍上のルメール騎手が出した結論は先行策。ハーツ自身も好発を決めると3番手へ取り付く。終始、スムーズな追走も、勝負どころではいつものようにズブさを見せる。それでも、直線で矢のような伸び脚を発揮してディープの追撃を振り切った。鞍上の素晴らしい判断も光ったが、スムーズに先行できたように馬自身も急激に力を付けている。以前は前へ行く脚がなかった。そして、脚質に幅が広がったことにより、どんな流れでも対応することが可能となった。更なる飛躍へ夢が広がる。
3着はリンカーン。道中は外枠発走から中団馬群の外目を追走。向こう正面でインを確保すると、4角でスッと仕掛けて直線入り口では勝ち馬と同じ位置。だが、そこから外のハーツクライにプレッシャーをかけられ、内のコスモバルクに寄られて窮屈な競馬になってしまった。実際、鞍上も残り1ハロン地点で手綱を引っ張っている。それがなければもう少しやれた。決して切れる脚はないが、パワーのある末脚を持っている。今の時計の掛かる中山も向いたのだろう。
4着は復活の兆しを見せたコスモバルク。道中は好位のインと絶好の位置からの追走。課題だった折り合いも付き、スムーズな競馬。勝負どころの3~4角で積極的に仕掛けると、直線入り口で先頭へ踊り出る。最後は抵抗できないままに勝ち馬に交わされたものの、積極的な内容は評価できる。切れる脚がないだけに、早めの競馬は正解。
5着はコイントス。終始、インの経済コースを通って末脚を温存。直線でも最内を鋭く伸びてきた。最後、内にモタれ気味になったのは馬体が絞り切れなかったことが原因か。チープピーシーズ着用で集中力も増したのだろう。器用に立ち回るタイプで、中山コーナー6回の競馬は向く。7歳馬でもまだまだ。距離もこれくらいのほうが。
6着のヘヴンリーロマンスは後方の外目を通らされた。流れが落ち着いていただけに、天皇賞のようにインを立ち回りたかった。それでも、最後はいい脚を使っている。これで繁殖に上がるが、自身のような逞しい勝負根性を持った産駒誕生に期待したい。
7着は◎サンライズペガサス。発馬で痛恨の出負け。道中は後方で折り合いに専念することに。だが、タップダンスシチーの作る流れは緩い。しかも、4角で手綱を引っ張ってブレーキをかける。そこから伸びていただけに悔やまれる。できれば内枠を生かして中団前目あたりに付けたかった。蛯名騎手の落馬負傷で乗り替わったのも痛かった。
ラストランのゼンノロブロイは残念ながら見せ場を作れなかった。道中は中団のインで末脚を温存。だが、ペースアップした勝負どころで早くも手応えが怪しくなると、直線でも伸びきれず。中間ハードな攻めを課せられながら、寒波の影響もあって絞り切れなかった。デビュー以来始めて掲示板を外す形に。瞬発力型だけに、今の時計の掛かる馬場も幾分影響があったろう。残念な結果となった。
タップダンスシチーもラストランを飾れなかった。往年のスタミナが薄れてしまった。だが、息の長い活躍はすごかった。産駒にも成長力に富んだところを伝えてほしい。
デルタブルースは4角で手綱を引っ張ってブレーキかける不利。エンジンの掛かりが遅いタイプだけに余計に影響が大きかった。また、スロー→急激なペースアップの流れも良くなかった。
スズカマンボは前走同様、テンにいい位置を奪えなかった。もう少し、持久力を要する流れになってほしかった。
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7.0-11.4-11.7-12.1-12.9-13.0-12.2-11.8-12.0-12.3-12.0-11.4-12.1
(36.2-35.5)(48.7-47.8)(61.6-59.8)
【展開】引退レースのタップダンスシチーが離し逃げの形。離れた2番手以下はオースミハルカ、コスモバルクらが折り合いに専念したこともあり、スロー。残り4ハロン地点からバルクら後続が動き出すと、後方のディープインパクトも外目を通って進出。前々で流れに乗った馬や、内をロスなく乗られた馬有利の流れ。
誰もが目を疑ったディープインパクトの敗戦。スタンドに詰めかけた16万人の大歓声が一瞬に静寂へと化した。それくらい衝撃的な出来事だった。激走の菊花賞後、約2ヶ月の月日が流れて迎えた大一番。下見どころのディープはマイナス4㌔とデビュー以来、最少馬体重だった。発馬が良過ぎて折り合いを欠いた前走の教訓を生かして、今回は発馬後にスッと最後方に下げた。懸念された折り合いも人馬一体となってピタリと折り合った。各馬が進出を開始した残り4ハロン地点で同馬も馬群の外目を通って進出。4角では持ったままの抜群の手応え。それはいつもの爆発力を確約させてくれるはずだった。だが、この日のディープは違った。ゴール手前の急坂を登り切ったところで脚色が鈍ってしまった。2着を死守したとはいえ、それまでの戦績から決して満足のいく内容ではなかった。これが古馬の壁なのか。しかし、一番の敗因は〝疲れ〟だ。今シーズンは既に6戦を消化し、いくらレース後の回復が早いディープとて過酷だった。ましてや、そのなかにはGIが3つも含まれている。これで連勝街道は途絶えてしまったが、ディープ伝説はまだこれから。今後は天皇賞・春が目標となるが、秋には凱旋門賞が待っている。まずは、ゆっくり英気を養って馬体回復が先決だ。天皇賞へはぶっつけでも構わない。
勝ったのは悲願のGI初制覇を成し遂げたハーツクライ。中間の攻めで相変わらず絶好の動きを披露し、一戦毎に力も付けてきた。これまでは最後方からの強烈な決め手を身上としてきが、この日は前2走が広い府中で追い込みきれなかった反省を生かして、鞍上のルメール騎手が出した結論は先行策。ハーツ自身も好発を決めると3番手へ取り付く。終始、スムーズな追走も、勝負どころではいつものようにズブさを見せる。それでも、直線で矢のような伸び脚を発揮してディープの追撃を振り切った。鞍上の素晴らしい判断も光ったが、スムーズに先行できたように馬自身も急激に力を付けている。以前は前へ行く脚がなかった。そして、脚質に幅が広がったことにより、どんな流れでも対応することが可能となった。更なる飛躍へ夢が広がる。
3着はリンカーン。道中は外枠発走から中団馬群の外目を追走。向こう正面でインを確保すると、4角でスッと仕掛けて直線入り口では勝ち馬と同じ位置。だが、そこから外のハーツクライにプレッシャーをかけられ、内のコスモバルクに寄られて窮屈な競馬になってしまった。実際、鞍上も残り1ハロン地点で手綱を引っ張っている。それがなければもう少しやれた。決して切れる脚はないが、パワーのある末脚を持っている。今の時計の掛かる中山も向いたのだろう。
4着は復活の兆しを見せたコスモバルク。道中は好位のインと絶好の位置からの追走。課題だった折り合いも付き、スムーズな競馬。勝負どころの3~4角で積極的に仕掛けると、直線入り口で先頭へ踊り出る。最後は抵抗できないままに勝ち馬に交わされたものの、積極的な内容は評価できる。切れる脚がないだけに、早めの競馬は正解。
5着はコイントス。終始、インの経済コースを通って末脚を温存。直線でも最内を鋭く伸びてきた。最後、内にモタれ気味になったのは馬体が絞り切れなかったことが原因か。チープピーシーズ着用で集中力も増したのだろう。器用に立ち回るタイプで、中山コーナー6回の競馬は向く。7歳馬でもまだまだ。距離もこれくらいのほうが。
6着のヘヴンリーロマンスは後方の外目を通らされた。流れが落ち着いていただけに、天皇賞のようにインを立ち回りたかった。それでも、最後はいい脚を使っている。これで繁殖に上がるが、自身のような逞しい勝負根性を持った産駒誕生に期待したい。
7着は◎サンライズペガサス。発馬で痛恨の出負け。道中は後方で折り合いに専念することに。だが、タップダンスシチーの作る流れは緩い。しかも、4角で手綱を引っ張ってブレーキをかける。そこから伸びていただけに悔やまれる。できれば内枠を生かして中団前目あたりに付けたかった。蛯名騎手の落馬負傷で乗り替わったのも痛かった。
ラストランのゼンノロブロイは残念ながら見せ場を作れなかった。道中は中団のインで末脚を温存。だが、ペースアップした勝負どころで早くも手応えが怪しくなると、直線でも伸びきれず。中間ハードな攻めを課せられながら、寒波の影響もあって絞り切れなかった。デビュー以来始めて掲示板を外す形に。瞬発力型だけに、今の時計の掛かる馬場も幾分影響があったろう。残念な結果となった。
タップダンスシチーもラストランを飾れなかった。往年のスタミナが薄れてしまった。だが、息の長い活躍はすごかった。産駒にも成長力に富んだところを伝えてほしい。
デルタブルースは4角で手綱を引っ張ってブレーキかける不利。エンジンの掛かりが遅いタイプだけに余計に影響が大きかった。また、スロー→急激なペースアップの流れも良くなかった。
スズカマンボは前走同様、テンにいい位置を奪えなかった。もう少し、持久力を要する流れになってほしかった。
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