このブログを始めて2年半。ちょうど一ヶ月前のジャパンCの回顧時に「今年一杯で」という発表をしした。その際、多くの方々からコメントを頂き、いつも見て頂いていることを実感し、励みになった。同時に予想に対する責任も感じた。
来年から社会人になり、競馬に費やす時間が激減するのは間違いない。区切りとして「有馬記念」までというつもりでやってきた。自分なりに徹底した予想をしたつもりで、悔いの残らない徹底研究ができたものの、デルタブルースを本命にすべきではなかったと、猛反省している。機敏さに欠ける同馬にとって、中山替わりはプラスではなかった。読みが甘かった。完全燃焼できず、今は不完全燃焼の気持ちが強い。多くの方々から閉鎖を惜しむ声を頂き、本当にありがとうございます。ですが、このブログをもう少し続けさせて頂きたいと思います。優柔不断ではございますが、今後も変わらぬご愛顧を頂ければ嬉しい限りです。
今後は、卒業旅行や資格試験、遊びや就職の準備等で頻繁には更新できませんが、記事をアップする以上は徹底した予想を宣言します。また、今年最後のご挨拶を後ほどさせて頂きます。
【馬場】Aコース。前日からの降雨でやや重が残った。冬開催で重たい。内有利で外伸びない。
6.9 - 11.2 - 11.2 - 12.1 - 12.4 - 13.4 - 13.2 - 12.5 - 11.9 - 12.4 - 12.2 - 11.7 - 12.5=2:33.6
【展開】好発を決めたダイワスカーレットがハナへ。だが、馬場状態を考えて積極策に出たチョウサンがハナへ。3,4角はかなり激しい攻防。だが、そこは歴戦の横山典騎手。1角でスーッと息を入れると、下り坂の2角でも極端にペースを緩める。2番手がペースを守れるダイワスカーレットだし、サンツェッペリン、コスモバルクの鞍上は関東の若手。ジャパンC同様の展開に持ち込めた。3角からジワッとダイワが進出を開始させ、外からポップ、ウオッカ、メイショウの順。だが、手応えが悪い。結局は、三分三厘で一瞬の脚で機敏に動けた内の馬有利の展開。
前日から降り続いた雨の影響で、晴れ間が覗いても馬場状態は「やや重」。上がり3F36秒4のタフな戦いを制したのは、ジャパンCを回避し有馬記念一本に絞ったマツリダゴッホだった。2週続けて南Pコースで絶好の動きを披露。デキは最高潮だった。レースでは、3番枠から気合いを付けて前へ。ハナを奪うかの勢いだったが、発馬後200㍍の3,4角で外のチョウサンがハナを主張したためにスッと手綱を引いて3番手に控える。だが、一度攻めているためになだめるのは容易ではなく、スタンド前ではハミを噛んで折り合いを欠いてしまう。2角あたりからは折り合うことができたものの、少しでも気を許せばガツンと行ってしまいそうな気配。終始、内の経済コースを立ち回ってロスのない追走。三分三里でも痺れる絶好の手応え。そのため、鞍上も仕掛けを焦らない。4角で一気に手綱をしごいてスパートすると、一瞬の爆発力でスッと反応。凄まじい勢いで先頭へ躍り出ると、グングン加速。坂下ゴール230㍍手前のところでスッと左手前に替え、坂上でスカーレットが外から迫るも、粘りに粘り、ゴール前で突き放した。鞍上も驚く快走。すべてが上手く噛み合ったとはいえ、強いレースだった。おめでとう。
3歳牝馬ダイワスカーレットはいつもと比べると少しカリカリしていた。7番枠からポンと好発を決めると、楽にハナへ。だが、発馬後120㍍ほど行ったところで外からチョウサンが競りかけてくる。たまらず先行激化を懸念した鞍上が手綱をグッと抑えて2番手に控える。3,4角は掛かったものの、スタンド前で前と差が開くと、平静を取り戻す。ペースの落ち着いた2角で抑え切れない感じで前に迫る。ムキになることを懸念した鞍上が向こう正面入り口で外めに持ち出し、チョウサンと間を開ける。これが功を奏して折り合う。3角で持ったもままの手応えで進出し、4角手前で先頭に並びかける。だが、4角で勝ち馬に一気に仕掛けられる。坂下で1馬身後方まで迫るも、坂上で突き放されてしまった。初の長距離輸送に初距離、初めて経験する上がり36秒台のタフなレース。一線級古馬に揉まれながらよく頑張っている。強い。
これが引退レースとなるダイワメジャーは、レース前から「妹と競らないように」というオーダーが出た。確かに同じ脚質であるが、華を飾るグランプリレースだけに残念で仕方ない。陣営やオーナーには、メジャーの強さを信じて馬券を買っているファンが多くいることを考えてほしかった。レースでは、4番枠から好発を決めるも、スッと控えて中団へ。終始、インの経済コースを立ち回れらものの、流れの落ち着いた2角では更にポディションが後ろに。課題だった折り合いはついて脚は溜まった。三分三厘でインを突いてスパートを開始。直線で馬場の三分どころへ持ち出し、ジワジワと差を詰めるものの、ゴール前で脚色が鈍って失速してしまった。やはり距離が長かったものの、GI5勝の歴代の名馬。最後もメジャーらしい正攻法の強い競馬が見たかった。
3歳馬ロックドゥカンブは世界の名手、M・キネーンを迎えて万全の態勢。発馬で重心が後ろになり、半馬身ほど出負けする。二の脚で中団に取り付くと、道中は前のダイワメジャーを見る形。スタンド前からは中団のインに潜り込み、ロスのない追走を見せる。向こう正面でメジャーの外めに進路を切り替える。3角手前で有力どころが外めを通って進出を開始するも、慌てずジックリ。慎重を期して4角で手綱をしごいてスパート。だが、ゴチャついて直線入り口ではウオッカと接触するアクシデントが。直線で立て直して馬群のなかを割って良い脚で伸びているだけに勿体なかった。少しズブいところがあるし、前残りの展開を考えても3角で早めに仕掛けたほうがよかった。厳寒期で、消耗戦の菊花賞から中途半端な間隔が開いて調整は難しかったはずだ。ハンデ差があるとはいえ、南半球産の遅生まれでまだ成長途上。道中も前々で競馬できなかったし、仕掛けが遅れて直線でも不利。最後の末脚は本物だけに、来年の活躍が大いに楽しみだ。
ポップロックは発馬で行き脚がつかず。手綱をしごいて右ステッキが入り、何とか中団に取り付く。スタンド前からは大きなフットワークで余裕十分の追走になる。良いリズムで3角手前から外めをジワッと進出。内のデルタブルースの手綱が激しく動いているのとは対照的に絶好の手応え。だが、4角で一気に仕掛けて先団を目指すも、ビュンという加速力は見られず。前との差はなかなか詰まらず、追ってからの反応がない。ゴール前100㍍で右手前に替え、最後はほとんど余力が残っていなかった。重たいタフな馬場が合わなかった可能性もあるが、今年、既に7戦を消化し、昨年からほとんど休みなく使われてきた
反動が大一番を前に出てしまったのが敗因だろう。難しい。
ドリームパスポートはひと叩きされ、下見どころでは小気味いい周回で、過去最高のデキだった昨秋のジャパンCを彷彿とさせる感じだった。道中は2番枠からスッと最後方に控えて折り合いに専念する形。課題だった折り合いも完璧で、スムーズな追走。絶好の手応えのまま、三分三厘でも馬群のなかに突っ込む。だが、4角で荒れた馬場に脚を取られ、落馬寸前のアクシデントが。直線で立て直してジワジワと伸びてはいるものの、あまりに大きいものだった。やはり、走る。完全復活と見ていい。攻めはそれほど走らないだけに調子を掴みづらいが、来年が楽しみ。
「競馬は難しいですね」。この武豊の言葉にすべてが集約されたレースだった。ジャパンCで上位を形成した馬たちが揃って惨敗。別路線組が上位を占めるまさかの結果だった。圧倒的1番人気に推されたメイショウサムソン。下見どころでは落ち着き払って威風堂々とした姿。だが、この落ち着きがレースで思わぬ方向に運んでしまう。1番枠から発馬自体は良かったものの、そこからの行き脚が鈍く、手綱をしごいても前に進まない。4角では他馬に進路を取られ、手綱を引いて位置取りが悪くなる。すぐさま、スタンド前で進路を外に切り替え、直前のウオッカをマークする形に。終始、馬群の外めを通り、向こう正面も大外。3角でポップロック、ウオッカが外めを通って進出するのに連れてスパートを開始するも、進んで行かない。4角手前で左ステッキは入っても反応は鈍いまま。結局、捲り切れずに直線で大外へ持ち出しても、反応がないまま馬群に沈んだ。前走後に疲れが出たようだが、攻めの動きからそれを感じることができなかった。体力的に限界だったのだろう。競馬の難しさを象徴するレースだった。
インティライミは理想どおりに馬体が絞れ、ジャパンCとは比べものにならないほど落ち着いていた。レースでは道中、後方で折り合いに専念し、サムソンをマークする形だったが、直線で外から伸びることはできなかった。切れ味を生かすには高速馬場が適しているということか。
ファン投票一位のウオッカ。下見どころでは落ち着きがあったし、踏み込みもしっかり。雰囲気は良かった。大外18番枠から道中、少し気合いを付けて中団へ。案の定。口を割って行きたがる。大外枠で攻めの競馬をしているだけに仕方ないか。大きなフットワークで小回りの中山は走りづらそう。手応え良く三分三厘で外めを進出するも、4角でロックドゥと接触するアクシデントも重なって伸び切れなかった。今開催の中山は外が伸びないコース。大外18番枠を引き、最後方待機では勝機は見えない。ある程度前に行きながら折り合いを付けるのは厳しい条件だった。パワー馬場も応えた。
本命視したデルタブルースは下見どころから覇気に欠けたし、発馬直後から行き脚が鈍く、手綱を押してやっと好位の外めに取り付く感じ。道中のフットワークには硬さが見られ、今ひとつ。三分三厘で早々と手応えが怪しくなり、4角で一杯に。直線は成す術なく馬群に沈んでしまった。
来年から社会人になり、競馬に費やす時間が激減するのは間違いない。区切りとして「有馬記念」までというつもりでやってきた。自分なりに徹底した予想をしたつもりで、悔いの残らない徹底研究ができたものの、デルタブルースを本命にすべきではなかったと、猛反省している。機敏さに欠ける同馬にとって、中山替わりはプラスではなかった。読みが甘かった。完全燃焼できず、今は不完全燃焼の気持ちが強い。多くの方々から閉鎖を惜しむ声を頂き、本当にありがとうございます。ですが、このブログをもう少し続けさせて頂きたいと思います。優柔不断ではございますが、今後も変わらぬご愛顧を頂ければ嬉しい限りです。
今後は、卒業旅行や資格試験、遊びや就職の準備等で頻繁には更新できませんが、記事をアップする以上は徹底した予想を宣言します。また、今年最後のご挨拶を後ほどさせて頂きます。
【馬場】Aコース。前日からの降雨でやや重が残った。冬開催で重たい。内有利で外伸びない。
6.9 - 11.2 - 11.2 - 12.1 - 12.4 - 13.4 - 13.2 - 12.5 - 11.9 - 12.4 - 12.2 - 11.7 - 12.5=2:33.6
【展開】好発を決めたダイワスカーレットがハナへ。だが、馬場状態を考えて積極策に出たチョウサンがハナへ。3,4角はかなり激しい攻防。だが、そこは歴戦の横山典騎手。1角でスーッと息を入れると、下り坂の2角でも極端にペースを緩める。2番手がペースを守れるダイワスカーレットだし、サンツェッペリン、コスモバルクの鞍上は関東の若手。ジャパンC同様の展開に持ち込めた。3角からジワッとダイワが進出を開始させ、外からポップ、ウオッカ、メイショウの順。だが、手応えが悪い。結局は、三分三厘で一瞬の脚で機敏に動けた内の馬有利の展開。
前日から降り続いた雨の影響で、晴れ間が覗いても馬場状態は「やや重」。上がり3F36秒4のタフな戦いを制したのは、ジャパンCを回避し有馬記念一本に絞ったマツリダゴッホだった。2週続けて南Pコースで絶好の動きを披露。デキは最高潮だった。レースでは、3番枠から気合いを付けて前へ。ハナを奪うかの勢いだったが、発馬後200㍍の3,4角で外のチョウサンがハナを主張したためにスッと手綱を引いて3番手に控える。だが、一度攻めているためになだめるのは容易ではなく、スタンド前ではハミを噛んで折り合いを欠いてしまう。2角あたりからは折り合うことができたものの、少しでも気を許せばガツンと行ってしまいそうな気配。終始、内の経済コースを立ち回ってロスのない追走。三分三里でも痺れる絶好の手応え。そのため、鞍上も仕掛けを焦らない。4角で一気に手綱をしごいてスパートすると、一瞬の爆発力でスッと反応。凄まじい勢いで先頭へ躍り出ると、グングン加速。坂下ゴール230㍍手前のところでスッと左手前に替え、坂上でスカーレットが外から迫るも、粘りに粘り、ゴール前で突き放した。鞍上も驚く快走。すべてが上手く噛み合ったとはいえ、強いレースだった。おめでとう。
3歳牝馬ダイワスカーレットはいつもと比べると少しカリカリしていた。7番枠からポンと好発を決めると、楽にハナへ。だが、発馬後120㍍ほど行ったところで外からチョウサンが競りかけてくる。たまらず先行激化を懸念した鞍上が手綱をグッと抑えて2番手に控える。3,4角は掛かったものの、スタンド前で前と差が開くと、平静を取り戻す。ペースの落ち着いた2角で抑え切れない感じで前に迫る。ムキになることを懸念した鞍上が向こう正面入り口で外めに持ち出し、チョウサンと間を開ける。これが功を奏して折り合う。3角で持ったもままの手応えで進出し、4角手前で先頭に並びかける。だが、4角で勝ち馬に一気に仕掛けられる。坂下で1馬身後方まで迫るも、坂上で突き放されてしまった。初の長距離輸送に初距離、初めて経験する上がり36秒台のタフなレース。一線級古馬に揉まれながらよく頑張っている。強い。
これが引退レースとなるダイワメジャーは、レース前から「妹と競らないように」というオーダーが出た。確かに同じ脚質であるが、華を飾るグランプリレースだけに残念で仕方ない。陣営やオーナーには、メジャーの強さを信じて馬券を買っているファンが多くいることを考えてほしかった。レースでは、4番枠から好発を決めるも、スッと控えて中団へ。終始、インの経済コースを立ち回れらものの、流れの落ち着いた2角では更にポディションが後ろに。課題だった折り合いはついて脚は溜まった。三分三厘でインを突いてスパートを開始。直線で馬場の三分どころへ持ち出し、ジワジワと差を詰めるものの、ゴール前で脚色が鈍って失速してしまった。やはり距離が長かったものの、GI5勝の歴代の名馬。最後もメジャーらしい正攻法の強い競馬が見たかった。
3歳馬ロックドゥカンブは世界の名手、M・キネーンを迎えて万全の態勢。発馬で重心が後ろになり、半馬身ほど出負けする。二の脚で中団に取り付くと、道中は前のダイワメジャーを見る形。スタンド前からは中団のインに潜り込み、ロスのない追走を見せる。向こう正面でメジャーの外めに進路を切り替える。3角手前で有力どころが外めを通って進出を開始するも、慌てずジックリ。慎重を期して4角で手綱をしごいてスパート。だが、ゴチャついて直線入り口ではウオッカと接触するアクシデントが。直線で立て直して馬群のなかを割って良い脚で伸びているだけに勿体なかった。少しズブいところがあるし、前残りの展開を考えても3角で早めに仕掛けたほうがよかった。厳寒期で、消耗戦の菊花賞から中途半端な間隔が開いて調整は難しかったはずだ。ハンデ差があるとはいえ、南半球産の遅生まれでまだ成長途上。道中も前々で競馬できなかったし、仕掛けが遅れて直線でも不利。最後の末脚は本物だけに、来年の活躍が大いに楽しみだ。
ポップロックは発馬で行き脚がつかず。手綱をしごいて右ステッキが入り、何とか中団に取り付く。スタンド前からは大きなフットワークで余裕十分の追走になる。良いリズムで3角手前から外めをジワッと進出。内のデルタブルースの手綱が激しく動いているのとは対照的に絶好の手応え。だが、4角で一気に仕掛けて先団を目指すも、ビュンという加速力は見られず。前との差はなかなか詰まらず、追ってからの反応がない。ゴール前100㍍で右手前に替え、最後はほとんど余力が残っていなかった。重たいタフな馬場が合わなかった可能性もあるが、今年、既に7戦を消化し、昨年からほとんど休みなく使われてきた
反動が大一番を前に出てしまったのが敗因だろう。難しい。
ドリームパスポートはひと叩きされ、下見どころでは小気味いい周回で、過去最高のデキだった昨秋のジャパンCを彷彿とさせる感じだった。道中は2番枠からスッと最後方に控えて折り合いに専念する形。課題だった折り合いも完璧で、スムーズな追走。絶好の手応えのまま、三分三厘でも馬群のなかに突っ込む。だが、4角で荒れた馬場に脚を取られ、落馬寸前のアクシデントが。直線で立て直してジワジワと伸びてはいるものの、あまりに大きいものだった。やはり、走る。完全復活と見ていい。攻めはそれほど走らないだけに調子を掴みづらいが、来年が楽しみ。
「競馬は難しいですね」。この武豊の言葉にすべてが集約されたレースだった。ジャパンCで上位を形成した馬たちが揃って惨敗。別路線組が上位を占めるまさかの結果だった。圧倒的1番人気に推されたメイショウサムソン。下見どころでは落ち着き払って威風堂々とした姿。だが、この落ち着きがレースで思わぬ方向に運んでしまう。1番枠から発馬自体は良かったものの、そこからの行き脚が鈍く、手綱をしごいても前に進まない。4角では他馬に進路を取られ、手綱を引いて位置取りが悪くなる。すぐさま、スタンド前で進路を外に切り替え、直前のウオッカをマークする形に。終始、馬群の外めを通り、向こう正面も大外。3角でポップロック、ウオッカが外めを通って進出するのに連れてスパートを開始するも、進んで行かない。4角手前で左ステッキは入っても反応は鈍いまま。結局、捲り切れずに直線で大外へ持ち出しても、反応がないまま馬群に沈んだ。前走後に疲れが出たようだが、攻めの動きからそれを感じることができなかった。体力的に限界だったのだろう。競馬の難しさを象徴するレースだった。
インティライミは理想どおりに馬体が絞れ、ジャパンCとは比べものにならないほど落ち着いていた。レースでは道中、後方で折り合いに専念し、サムソンをマークする形だったが、直線で外から伸びることはできなかった。切れ味を生かすには高速馬場が適しているということか。
ファン投票一位のウオッカ。下見どころでは落ち着きがあったし、踏み込みもしっかり。雰囲気は良かった。大外18番枠から道中、少し気合いを付けて中団へ。案の定。口を割って行きたがる。大外枠で攻めの競馬をしているだけに仕方ないか。大きなフットワークで小回りの中山は走りづらそう。手応え良く三分三厘で外めを進出するも、4角でロックドゥと接触するアクシデントも重なって伸び切れなかった。今開催の中山は外が伸びないコース。大外18番枠を引き、最後方待機では勝機は見えない。ある程度前に行きながら折り合いを付けるのは厳しい条件だった。パワー馬場も応えた。
本命視したデルタブルースは下見どころから覇気に欠けたし、発馬直後から行き脚が鈍く、手綱を押してやっと好位の外めに取り付く感じ。道中のフットワークには硬さが見られ、今ひとつ。三分三厘で早々と手応えが怪しくなり、4角で一杯に。直線は成す術なく馬群に沈んでしまった。