ディープインパクト〝一強〟ムードが漂う天皇賞。前走の強さを見せ付けられては仕方ない。素直に2,3着馬探しに専念したい。当日は現地観戦する。しっかりと〝英雄〟の走りを目に焼き付けてきたい。
人気ブログランキングご協力ありがとうございます!
【ディープインパクト】
悪夢の敗戦から4ヶ月。前哨戦の阪神大賞典を制して堂々、本命馬として挑む。その前走は新たな強さを見せ付けた。阪神の重たい馬場に加えて当日は強烈な向かい風。それまでの究極の瞬発力だけでは太刀打ちできない条件だった。発馬直後、口を割って行きたがるものの、菊花賞に比べればマシなほう。トウカイトリックがHペースで逃げる流れ。道中は後方に位置したが、流れの落ち着いた向こう正面で除々にポディションを上げると、3~4角で一気に進出して先頭へ躍り出る。そこからはこの馬の独壇場。ラスト1ハロン13秒6は条件を考えれば仕方ない。これまでの切れ味に加えて、強靭なスタミナを兼ね備えていることを証明した。唯一の敗戦を喫した前々走の有馬記念(2着)。菊花賞から間隔が開いたとはいえ、放牧に出さず自厩舎で調整を続けたため、目に見えない疲労が抜けていなかったのは確か。パドックから覇気がなかった。長丁場では未だに折り合いに不安が残るが、鞍上もそれは重々承知であるし、スタミナ+長く切れる脚を示せば敵なしであろう。
【リンカーン】
3回目の挑戦で悲願のGI制覇なるか。前走の日経賞1着は道中、好位の外目で折り合いに専念。ラスト5ハロンから12秒8→11秒9と一気に速くなる持続ある流れ。各馬が早めに仕掛けるなか、同馬はワンテンポ置いた仕掛け。直線で早めに抜け出したBトルネードを余裕綽々で差し切った。昨年暮れの有馬記念3着は直線でKバルクに進路を妨害される不利がなければディープを差し切っていた。その前のJC4着、15着も不利があった。詰めの甘さがあって、なかなか勝ち切れないが、Sの瞬発力勝負、Hペースの底力勝負、どちらにも対応できる。昨年のこのレースは6着。どうしても長丁場では折り合いに気を使う分、積極的なレースができず後方のままの競馬が多い。鞍上は頼れる横山典弘騎手。ここ2年とは違った競馬をしてくれそうだ。
【デルタブルース】
前走の阪神大賞典3着は残念ながら今ひとつの内容。Tトリックの作る高速ラップを離れた3番手追走。流れの落ち着いた向こう正面で除々に前を捕らえに行く。だが、ペースの上がった3~4角で手綱を押しっぱなしでズブさを見せる。本来のデルタならそこから息の長い末脚を発揮するが、直線では伸びるどころか完全に脚が上がってしまった。前々走の京都記念5着は間隔が開き、本調子に一息だった。ロングスパートで菊花賞を制したように無類のステイヤー。ただし、勝負どころでのズブさが致命傷となってそれ以後、なかなか勝ち切れない。陣営が言うように3~4角の坂下で勢いを付けられる京都の長丁場はベストだろう。
【マッキーマックス】
前走の大阪杯2着は本番を見据えてプラス10㌔の余裕残し。しかも、苦手の道悪と苦しい条件。道中は次走を意識して折り合いを付けながら後方追走。馬場を考えれば早仕掛けをしたくなるところだが、ギリギリまで追い出しを我慢。ラスト1ハロン13秒3を後方から追い込んだ。前哨戦としては及第点だろう。前々走のダイヤモンドS1着は終始、淀みない流れで究極のスタミナレース。それを中団追走で勝負どころで不利があったものの、最後までバテることなく伸び続けて圧勝。真のステイヤーにふさわしい内容だった。今回は目標のレースできっちり仕上がっているはず。距離延長はもちろん望むところ。体質強化で遅咲きステイヤーが開花の時を迎えた。
【トウカイトリック】
前走の阪神大賞典2着は発馬直後から11秒台の速いラップを刻み、テン5ハロン60秒9の猛ラップ。その後、向こう正面でペースを落とす。しかも、勝負どころでディープに早めに先頭を奪われる苦しい展開。それでも、後方の馬たちには差されなかった。重たい馬場、向かい風、猛ラップを考えれば大健闘といえる。この馬のスタミナも驚異的。前々走のダイヤモンドS3着は13秒台が一度もない厳しい流れを中団追走。勝負どころでバテた逃げ馬の煽りを受けて後方まで位置取りを下げる大きな不利。エンジンの掛かりの遅い同馬にとって致命的。それでも、最後は大外からジワジワと追い上げた。負けて強しの横綱相撲だった。今回も逃げて後続にスタミナを使わせる作戦。2㌔増の58㌔、マークがきつくなっても動じない。
【ストラタジェム】
前走の日経賞2着は最後方で末脚を温存。終始、インの経済コースを立ち回る。ラスト5ハロンからの持続ある流れに乗じてメンバー最速の上がり3ハロン34秒5の末脚で追い上げた。終始、ロスなく乗った鞍上の好騎乗も光ったし、早め早めの展開も向いた。一昨年の菊花賞5着が好内容。道中は中団のインで末脚を温存していたものの、勝負どころの4角でバテた馬を捌くのに失敗して最後方まで位置取りを下げてしまう。それでも、直線で盛り返して追い上げた内容は高く評価できる。今回はそれ以来の長丁場。血統からも資質は十分。穴はこれだ。
【アイポッーパー】
前走の阪神大賞典6着は久々のうえ、海外遠征明けで太め残り。道中は勝ち馬の直後で折り合いに専念。ディープがアクションを起こした向こう正面で連れて進出。だが、4角で持ったまま先頭へ躍り出た相手に対し、同馬は置かれてしまう。直線も完全に脚が上がってしまった。元々、休み明けは動かないし、余裕残しの仕上げだった。昨年のこのレースは3着。雨の降りしきるなか、中団から末脚を伸ばした。この中間は攻めを強化。絞れているだろう。良馬場のスタミナ比べで台頭する。
【ビッグゴールド】
昨年の2着馬。スロー単騎逃げに持ち込み、1角でハナを奪われてからも慌てずに折り合えた。ただ、今年は昨年以上のメンバーが集まり、同型のトウカイトリックが持久力ある流れに持ち込む可能性が高く、楽なペースでの先行は望めない。
【ローゼンクロイツ】
前走の大阪杯5着はフットワークの大きい同馬にとって天敵の道悪。終始、ノメりながらの競馬で見せ場を作れなかった。度外視。前々走の中京記念も久々で小回り中京コース。直線で見せた一瞬の決め手はさすがのものだった。昨年の菊花賞では好敵手ディープに6馬身の差を付けられた。どちらかというと、中距離向きの末脚だけに長丁場の適性は疑問。
【シルクフェイマス】
前走の大阪杯4着は不得手の道悪。単騎逃げの好展開に持ち込むも、ラスト1ハロンでスタミナ切れを起こしてしまった。昨年のこのレースはシンガリ負け。1角で掛かってチグハグな競馬になってしまった。一昨年は好位で何とか我慢して3着。ステイヤータイプではないだけに積極的な競馬はできない。どれだけ我慢できるか。
【ナリタセンチュリー】
約1年2ヶ月ぶりの実践。一週前追い切りで掛かってラスト16秒6と大きくバテた。長くいい脚を使うタイプで京都コースは合う。Zロブロイを破った京都大賞典、前走の京都記念、ともにラストの切れ味は凄まじかった。一昨年の天皇賞5着は勝ち馬にまんまと逃げ切られる展開。後方の馬たちにはお手上げだった。長距離でも通用する末脚を兼ね備えているが、如何せん久々過ぎる。
【ファストタテヤマ】
前走の阪神大賞典5着は中団で競馬するも、スタミナ比べで劣った。3走前の万葉S1着を制しているが、掛かったマッキーマックスらが早めに仕掛ける展開が向いて末脚が生きた。古くは菊花賞2着馬だが、もう7歳馬。強敵相手に得意の京都でも…
【ブルートルネード】
充実著しい5歳馬。前走の日経賞3着はスローの流れに乗じて3番手追走。ラスト5ハロンから12秒8→11秒9と一気に速くなる展開を、コスモバルクとともに早めに仕掛ける展開。直線で一旦は先頭へ立つ見せ場を作ったものの、最後は勝ち馬の決め手に屈した。だが、厳しい流れを早めに動いたことは高く評価できる。今回は菊花賞13着以来の長丁場。だが、充実している今なら面白い。
【ハイフレンドトライ】
ここ4走は長丁場を使い続けられている。極端な大崩はないものの、詰めの甘さは相変わらず。GIの別定戦では厳しくて。
人気ブログランキングご協力ありがとうございます!
人気ブログランキングご協力ありがとうございます!
【ディープインパクト】
悪夢の敗戦から4ヶ月。前哨戦の阪神大賞典を制して堂々、本命馬として挑む。その前走は新たな強さを見せ付けた。阪神の重たい馬場に加えて当日は強烈な向かい風。それまでの究極の瞬発力だけでは太刀打ちできない条件だった。発馬直後、口を割って行きたがるものの、菊花賞に比べればマシなほう。トウカイトリックがHペースで逃げる流れ。道中は後方に位置したが、流れの落ち着いた向こう正面で除々にポディションを上げると、3~4角で一気に進出して先頭へ躍り出る。そこからはこの馬の独壇場。ラスト1ハロン13秒6は条件を考えれば仕方ない。これまでの切れ味に加えて、強靭なスタミナを兼ね備えていることを証明した。唯一の敗戦を喫した前々走の有馬記念(2着)。菊花賞から間隔が開いたとはいえ、放牧に出さず自厩舎で調整を続けたため、目に見えない疲労が抜けていなかったのは確か。パドックから覇気がなかった。長丁場では未だに折り合いに不安が残るが、鞍上もそれは重々承知であるし、スタミナ+長く切れる脚を示せば敵なしであろう。
【リンカーン】
3回目の挑戦で悲願のGI制覇なるか。前走の日経賞1着は道中、好位の外目で折り合いに専念。ラスト5ハロンから12秒8→11秒9と一気に速くなる持続ある流れ。各馬が早めに仕掛けるなか、同馬はワンテンポ置いた仕掛け。直線で早めに抜け出したBトルネードを余裕綽々で差し切った。昨年暮れの有馬記念3着は直線でKバルクに進路を妨害される不利がなければディープを差し切っていた。その前のJC4着、15着も不利があった。詰めの甘さがあって、なかなか勝ち切れないが、Sの瞬発力勝負、Hペースの底力勝負、どちらにも対応できる。昨年のこのレースは6着。どうしても長丁場では折り合いに気を使う分、積極的なレースができず後方のままの競馬が多い。鞍上は頼れる横山典弘騎手。ここ2年とは違った競馬をしてくれそうだ。
【デルタブルース】
前走の阪神大賞典3着は残念ながら今ひとつの内容。Tトリックの作る高速ラップを離れた3番手追走。流れの落ち着いた向こう正面で除々に前を捕らえに行く。だが、ペースの上がった3~4角で手綱を押しっぱなしでズブさを見せる。本来のデルタならそこから息の長い末脚を発揮するが、直線では伸びるどころか完全に脚が上がってしまった。前々走の京都記念5着は間隔が開き、本調子に一息だった。ロングスパートで菊花賞を制したように無類のステイヤー。ただし、勝負どころでのズブさが致命傷となってそれ以後、なかなか勝ち切れない。陣営が言うように3~4角の坂下で勢いを付けられる京都の長丁場はベストだろう。
【マッキーマックス】
前走の大阪杯2着は本番を見据えてプラス10㌔の余裕残し。しかも、苦手の道悪と苦しい条件。道中は次走を意識して折り合いを付けながら後方追走。馬場を考えれば早仕掛けをしたくなるところだが、ギリギリまで追い出しを我慢。ラスト1ハロン13秒3を後方から追い込んだ。前哨戦としては及第点だろう。前々走のダイヤモンドS1着は終始、淀みない流れで究極のスタミナレース。それを中団追走で勝負どころで不利があったものの、最後までバテることなく伸び続けて圧勝。真のステイヤーにふさわしい内容だった。今回は目標のレースできっちり仕上がっているはず。距離延長はもちろん望むところ。体質強化で遅咲きステイヤーが開花の時を迎えた。
【トウカイトリック】
前走の阪神大賞典2着は発馬直後から11秒台の速いラップを刻み、テン5ハロン60秒9の猛ラップ。その後、向こう正面でペースを落とす。しかも、勝負どころでディープに早めに先頭を奪われる苦しい展開。それでも、後方の馬たちには差されなかった。重たい馬場、向かい風、猛ラップを考えれば大健闘といえる。この馬のスタミナも驚異的。前々走のダイヤモンドS3着は13秒台が一度もない厳しい流れを中団追走。勝負どころでバテた逃げ馬の煽りを受けて後方まで位置取りを下げる大きな不利。エンジンの掛かりの遅い同馬にとって致命的。それでも、最後は大外からジワジワと追い上げた。負けて強しの横綱相撲だった。今回も逃げて後続にスタミナを使わせる作戦。2㌔増の58㌔、マークがきつくなっても動じない。
【ストラタジェム】
前走の日経賞2着は最後方で末脚を温存。終始、インの経済コースを立ち回る。ラスト5ハロンからの持続ある流れに乗じてメンバー最速の上がり3ハロン34秒5の末脚で追い上げた。終始、ロスなく乗った鞍上の好騎乗も光ったし、早め早めの展開も向いた。一昨年の菊花賞5着が好内容。道中は中団のインで末脚を温存していたものの、勝負どころの4角でバテた馬を捌くのに失敗して最後方まで位置取りを下げてしまう。それでも、直線で盛り返して追い上げた内容は高く評価できる。今回はそれ以来の長丁場。血統からも資質は十分。穴はこれだ。
【アイポッーパー】
前走の阪神大賞典6着は久々のうえ、海外遠征明けで太め残り。道中は勝ち馬の直後で折り合いに専念。ディープがアクションを起こした向こう正面で連れて進出。だが、4角で持ったまま先頭へ躍り出た相手に対し、同馬は置かれてしまう。直線も完全に脚が上がってしまった。元々、休み明けは動かないし、余裕残しの仕上げだった。昨年のこのレースは3着。雨の降りしきるなか、中団から末脚を伸ばした。この中間は攻めを強化。絞れているだろう。良馬場のスタミナ比べで台頭する。
【ビッグゴールド】
昨年の2着馬。スロー単騎逃げに持ち込み、1角でハナを奪われてからも慌てずに折り合えた。ただ、今年は昨年以上のメンバーが集まり、同型のトウカイトリックが持久力ある流れに持ち込む可能性が高く、楽なペースでの先行は望めない。
【ローゼンクロイツ】
前走の大阪杯5着はフットワークの大きい同馬にとって天敵の道悪。終始、ノメりながらの競馬で見せ場を作れなかった。度外視。前々走の中京記念も久々で小回り中京コース。直線で見せた一瞬の決め手はさすがのものだった。昨年の菊花賞では好敵手ディープに6馬身の差を付けられた。どちらかというと、中距離向きの末脚だけに長丁場の適性は疑問。
【シルクフェイマス】
前走の大阪杯4着は不得手の道悪。単騎逃げの好展開に持ち込むも、ラスト1ハロンでスタミナ切れを起こしてしまった。昨年のこのレースはシンガリ負け。1角で掛かってチグハグな競馬になってしまった。一昨年は好位で何とか我慢して3着。ステイヤータイプではないだけに積極的な競馬はできない。どれだけ我慢できるか。
【ナリタセンチュリー】
約1年2ヶ月ぶりの実践。一週前追い切りで掛かってラスト16秒6と大きくバテた。長くいい脚を使うタイプで京都コースは合う。Zロブロイを破った京都大賞典、前走の京都記念、ともにラストの切れ味は凄まじかった。一昨年の天皇賞5着は勝ち馬にまんまと逃げ切られる展開。後方の馬たちにはお手上げだった。長距離でも通用する末脚を兼ね備えているが、如何せん久々過ぎる。
【ファストタテヤマ】
前走の阪神大賞典5着は中団で競馬するも、スタミナ比べで劣った。3走前の万葉S1着を制しているが、掛かったマッキーマックスらが早めに仕掛ける展開が向いて末脚が生きた。古くは菊花賞2着馬だが、もう7歳馬。強敵相手に得意の京都でも…
【ブルートルネード】
充実著しい5歳馬。前走の日経賞3着はスローの流れに乗じて3番手追走。ラスト5ハロンから12秒8→11秒9と一気に速くなる展開を、コスモバルクとともに早めに仕掛ける展開。直線で一旦は先頭へ立つ見せ場を作ったものの、最後は勝ち馬の決め手に屈した。だが、厳しい流れを早めに動いたことは高く評価できる。今回は菊花賞13着以来の長丁場。だが、充実している今なら面白い。
【ハイフレンドトライ】
ここ4走は長丁場を使い続けられている。極端な大崩はないものの、詰めの甘さは相変わらず。GIの別定戦では厳しくて。
人気ブログランキングご協力ありがとうございます!
天皇賞はディープで仕方ないでしょうね。
そうそう、来月に大谷内の新刊が出ますよ。よかったら買ってやってくださいね。
自分的にはストラタジェムで電車賃とお土産代を稼ぎたいと考えています(笑)
かきつばた記念ですよね?
観戦に行く予定ですよ!
名馬、名騎手が揃いそうですね。
週末は京都へ行くんですね。
いいなぁ。ディープの勝ちっぷりを堪能してきてください^^
相手は前ならマッキーマックス、後ろならストラタジェムがよさげですね。ストラタは菊花賞の大不利から巻き返してきたわけだし改めて長距離のスタミナが魅力ですよね。前走頑張りすぎた反動がなければおいしい馬券を演出してくれそう。
ところで名古屋大賞典は行きますか?僕はその日に実家に帰る予定があるのでチラッと寄って行こうかな~なんて思ってますが^^;