中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

第52回有馬記念(GI)最終徹底研究!・1

2007-12-11 23:25:58 | 見解
ロックドゥカンブ
前走の菊花賞4着は、僅かキャリア4戦だが、初の京都コース、長距離輸送でも全く動じることなく威風堂々とした姿。逞しい精神力を示した。4番枠から少し重心が後ろだった時に発馬が切られ、行き脚がつかず。道中は無理することなく、中団馬群のインに入れ、脚をタメる。長丁場だけにこの形がベスト。人馬一体となって完璧な折り合いを見せる。だが、インで脚をタメることに成功した分、三分三厘の勝負どころで馬群を捌けずにポディションを落としてしまう。直線入り口では13番手だった。そこからインを突いて馬群を縫うように伸びる。最後までその脚色は衰えず、上位2頭に迫るも、僅かに届かなかった。馬体を併せて勝負根性を発揮するタイプだけに、抜け出す時に一頭だけだったのは辛かった。前々走のセントライト記念1着は、好発を決め、道中は馬なりのまま好位のインへ。入れ替わりの激しい流れに戸惑うことなく、道中の折り合いもスムーズ。ペースアップした3角で慌てることなくジッと我慢。インで一瞬はズブさを見せるが、4角では抜群の手応えに。直線でスムーズに馬場の3分どころへ持ち出すと、全身を目一杯伸ばしたダイナミックなフォームで、坂上でも脚色が衰えることはなく、ラスト1ハロンを推定11秒8で駆け抜けた。遅生まれで、現状は3歳春。キャリア3戦でこの強さ。少しズブさはあるが、エンジンが掛かれば四肢を目一杯伸ばしたフォームから長くいい脚を使える。今年の菊花賞出走組のその後を紐解くと、1,2着馬は体調不良でこのレースを回避。4,5着馬は次走で惨敗。その他も同様だ。いかに3000㍍を目一杯走ると反動が出るかを物語っている。思えばディープインパクトが国内で唯一星を落としたのが、菊花賞後に出走したこのレースだった。この中間は疲れを癒すために短期放牧に出し、帰厩後は南Pを中心に乗り込まれ、1週前は長めからビシッとやられてきた。最終追いにも注目だ。鞍上には世界のM・キネーン。ロックの全レースのVTRや中山コースの高低差に関する資料を要求するなど、意欲満々。南半球産の遅生まれ。


ダイワメジャー
引退レースで妹ダイワスカーレットと初対決。師走のグランプリを盛り上げる。前走のマイルCS1着は、前2走と違い、好発を決めると手綱をしごいて先頭争いへ。ハナへ立つくらいの気合いだったが、2ハロン目で内のローエンとフサイチが絡んできたために無理することなく控える。3角の上り坂からはガッチリ手綱を抑えて脚をタメる。勝負どころの4角でも、押さえるのに苦労するほどの抜群の行きっぷり。直線を向いても内へモタれるのを矯正しつつ、手綱は握られたまま先頭へ躍り出る。残り250㍍地点で満を持して右ステッキが放たれると、グンと加速。外からスーパーホーネットに差し切るかの勢いで迫られるも、ゴール前で右手前に替え、もうひと踏ん張り。貫禄の走りで押し切った。14番枠で内の速い馬を見ながら無理に行くことなく、好位の外めへ。年を重ねたことで昨年ほどの行きっぷりがない。手綱を押して好位を取りに行った。三分三厘でも下手に動くことなく直線へ。入り口でハミをかけ直し、良い感じでスッーと進出するも、そこで内から突進されて体勢を崩す大きな不利が。そこから懸命に左ステッキが入るも、今ひとつの伸び。ゴール前でAムーンと馬体を接触して完全に戦意を喪失した。力を出し切れなかった。3走前の毎日王冠3着は、残念ながら秋緒戦を飾ることができなかった。道中は緩みない流れを、インから好発を決めて4番手追走。無理に競りかけることなく余裕十分の追走。目標を前のコンゴウリキシオー一本に絞り、3角でジワッと差を詰める。3、4角中間で馬体を併せ、4角では抑え切れない手応えで抜き去る。直線の坂上でハミをかけ直し、仕掛けを開始。坂を上った残り300㍍地点では左ステッキ2発が注入される。だが、伸びるどころか外へ膨らんでしまい、反応が鈍い。そこから右→左→右と何度も手前を替え、必死の粘りを見せるも、最後は差し馬2頭に交わされてしまった。かなりの乱ペースを早めに追いかける形。いくらGI4勝馬とはいえ、休み明けでこの流れでは厳しかったか。昨年のこのレースはディープインパクトの3着。道中はAメインが引っ張る淀みない流れを離れた2番手で折り合いに戦専念。さすがにこの距離のため、積極的な競馬はできず。コーナー6回の競馬でうまく息を入れることに成功し、折り合いもスムーズ。前のAメインを特に意識することなく三分三厘で仕掛ける。直線入り口で楽な手応えのまま先頭へ躍り出ると、今秋3走で見せた粘り強い末脚でゴール前まで応戦。勝ち馬には桁違いの脚を使われたが、2着とは僅差。不向きの競馬でよく頑張った。ベストは桁違いのスピードを生かせるマイル。明らかにこの距離は長いし、前走で攻める競馬をしたために折り合いの心配もある。2,3番手でうまく折り合って脚をタメ、三分三厘でスパートできる形なら。鞍上はM・デムーロ。


チョウサン
前走のジャパンC6着は、スタンド前のホームストレッチでフサイチがハナを主張したが、それを内から果敢に突いていった。そこのラップはジャパンC史上最速だったが、そっからは軒並み緩いラップを刻み、1000㍍通過が60秒1。明らかなスローペースで、更に3角にかけて12秒7-12秒8-12秒6と流れが緩む。逃げるのが横山典で、番手が若手の松岡。無理に競りかけることもなく、チョウサンの思惑通りのペース配分だった。直線を向き、スッと右手前の替え、独特の前脚のフォームから馬場を強く叩く走法で粘りを見せたが、最後は力負け。横山典は「馬場が悪くチョウサンには向かなかった」と。前々走の天皇賞8着は、やや重の馬場に脚を取られ、道中から行きっぷりが悪く、直線でジワジワと差を詰めるのが精一杯だった。仕方なし。3走前の毎日王冠1着は、道中は後方で折り合いに専念する形。緩みない流れでスムーズな折り合い。前のブライトトゥモローを見ながら4角で痺れる手応え。坂上で外めへ持ち出し、鞍上の懸命なアクションに応え、粘り強く伸びる。ゴール前100㍍で左手前に替え、もうひと伸び。底力に満ちた末脚だった。展開が向いたことは確かだが、差し馬も厳しい流れを追走している。それでいて自身ラスト1ハロン11秒5としっかり踏ん張っている。決してフロックではない勝ち方だ。特徴的な前脚のフットワークで馬場を強く叩きつける。それ故、馬場の硬さを生かして蹴っぱりを生かすタイプ。理想は野芝の高速馬場。冬開催の最終週の馬場は向かない。高速馬場が残っていれば。脚力はGIでも通用する。


フサイチパンドラ
前走のジャパンC9着は、目下絶好調。この日も激しくイレ込むことなく落ち着いていた。12番枠から行き脚がついてハナを主張する。だが、ゴール版付近で内からチョウサンが競りかけてくる。無理に競りかけることなくスッと3番手の外に控える。ムキになることもなく終始、スムーズな追走姿。流れの緩んだ3,4角では抑えるのに苦労するほどの抜群の行きっぷり。直線を向き、坂上では馬任せでスッと加速して先頭へ。オッと思わせる場面を作ったが、坂を上りきった残り300㍍付近で脚色が鈍り、最後は完全に脚が上がってしまった。前々走のエリザベス女王杯2着は、攻め強化によるテンションの高さを懸念したが、落ち着き払った姿。道中は無理することなく馬の行く気に任せ、外めの5番手追走。折り合いを欠くことなく気持ち良さそうな走り。残り4F手前の下り坂で手綱を緩めるとグーッと加速。4角で3番手までポディションを上げる。直線を向き、メンバー最速の上がり33秒9の末脚で迫るも、勝ち馬には着差以上の内容で完敗。だが、自身は中距離の上がりの掛かるを得意とするタイプ。それがメンバー最速の切れを使い、瞬発力勝負の流れに対応してきた。揉まれ弱いのでスッと先行できることが条件となる。前走は1角でゴチャついてリズムを崩したことも影響したか。小回り中山向きとはいえないが、うまく息を入れて先行できれば。


マツリダゴッホ
長くいい脚が持続するタイプではなく、頭が高く一瞬の脚で押し切りたい。前走の天皇賞惨敗は大外枠で発馬直後に大きく外に膨れた。中山コースは実績が示すとおり最適な舞台。AJCC、オールカマー快勝時のような4角で一気にマクる競馬が合っている。GIでは力不足は否めない。


サンツェッペリン
前走の菊花賞14着は、道中にハミをグッと噛み、力みながらの追走。一周目のスタンド前でモロに掛かってしまった。前々走のオールカマー9着は、緩い流れのなか3番手追走。終始、気分良さそうに走っていたが、三分三厘でペースアップした時にズブさを見せ、手応えに余裕がない。直線も成す術なく沈んでしまった。馬インフルエンザの影響で帰厩が遅れ、攻めの動きも今ひとつだった。先行してバテない持久力が武器で、うまくハミを外してリラックスしたち追走ができれば。中山向きのタイプ。展開の鍵を握る。


コスモバルク
前走のジャパンC13着は、発馬直後に他馬の出方を見ながらの競馬。1角でゴチャついて首を左右に振って行きたがった。そこで力んでしまい、その後も懸命になだめられたものの、ロスの多い競馬。結局、2番手から直線はバテてしまった。鞍上もテン乗りで手探りの状態だった。前々走の天皇賞5着は、逃げ馬不在のため果敢にハナへ。以前の掛かり癖は見せることもなく、制御の利いた道中。2番手のデルタのプレッシャーはあったものの、きれいな平均ペースの流れを刻む。だが、直線を向くと大きく外に膨れ、それを立て直して内側へ切れ込む滅茶苦茶な騎乗だった。左回りでは外に膨れる癖があり、乗り難しい。有馬記念は一昨年に4着している。先行して粘り強い脚を発揮するには持って来い。昨年は厳寒期で馬体が絞りきれず、攻めをビシビシやったためにイレ込んでしまった。攻め過程には注意。


シルクネクサス
前走の鳴尾記念12着は、天皇賞から間隔が開き、楽をさせたために太めが残っていた。しかも、瞬発力勝負の流れでは力を発揮できなかった。折り合いが付くようになってきたが、ここはいかにも相手が強い。


ハイアーゲーム
前走の鳴尾記念1着は、4番枠から緩い流れに乗じて好位をキープ。道中は抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。3角で3,4番手のインへ潜り込み、直線へ。進路がなかなか開かず、抜け出せなかったが、手応えに余裕があるので焦ることはない。残り1F地点で逃げ馬とレインダンスの隙間を突き、グンと一瞬の切れ味で加速。小気味良いフットワークで差し切った。前走のアルゼンチン共和国杯6着は緩みない流れを好位からの追走。少し気負った走りで、抑え切れない感じの道中。持ったまま直線の坂上で追い出しを開始させると、グンと一瞬は抜け出して見せ場を作る。だが、ゴール前で脚色が鈍ってしまった。3歳時に2400㍍の青葉賞1着、ダービー3着の実績はあるが、気負って走る面があるし、完歩の小さいピッチ走法のため、現在では1800㍍がベストなのは確か。一瞬の決め手は鋭いものを持っているので、いかに馬群で我慢できるか。そうすれば2500㍍でも脚は使えるだろう。


アドマイヤフジ
前走の鳴尾記念3着は、久々だが、好仕上がりだった。13番枠から行きがつかず後方からの競馬。この距離は忙しく、道中の追走にあまり余裕がない。4角から直線にかけて狙っていた進路はあったものの、口向きが悪く、モタれて走っていたために突っ込めず。仕掛けてからの反応は今ひとつだったが、坂上で狭いところをグンと加速して割ってきた。それでも、モタれて走っていた。大型馬で小回りの北海道シリーズでは力を発揮できなかった。ゆったり走れる2500㍍はピッタリ。6月の宝塚記念4着は、道中、無理せず後方を進む。これはペースを察知した鞍上の好判断。無理せず馬の行くに任せた道中。三分三厘で手応えは良くなかったが、バテた先行馬を捌いて外めへ。直線でジワジワ追い上げ、見せ場を作った。大型馬で機敏さに欠けるため、広いコースで2500㍍くらいが合っている。ベストは目黒記念の競馬。小回りでコーナー6回の中山2500㍍、スッと先行できれば粘れる力はある。後ろから行くなら、宝塚記念のようによっぽど前崩れの展開でないと。抽選待ち。

鳴尾記念(GⅢ)回顧

2007-12-11 10:26:28 | 回顧
【馬場】Aコース。野芝約8~10cm、洋芝約12~16cm。

12.9 - 11.6 - 11.4 - 12.6 - 12.5 - 12.3 - 11.4 - 11.1 - 11.7=1:47.5

【展開】エイシンがハナ。3ハロン目でクラウンが競りかけて一時的にペースは上がったものの、3角でスッと息が入り、12秒6-12秒5-12秒3。決め手勝負。

 8歳馬ハイアーゲームが見事な復活。4番枠から緩い流れに乗じて好位をキープ。道中は抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。3角で3,4番手のインへ潜り込み、直線へ。進路がなかなか開かず、抜け出せなかったが、手応えに余裕があるので焦ることはない。残り1F地点で逃げ馬とレインダンスの隙間を突き、グンと一瞬の切れ味で加速。小気味良いフットワークで差し切った。以前は青葉賞1着、ダービー3着と2400㍍で実績を重ねたが、現在は完歩の小さいピッチ走法で一瞬の決め手を武器としている。1800㍍がベストなのだろう。元気一杯。右回り初勝利。

 エイシンデピュティは、大きなフットワークからハナへ。番手のレインダンスが手綱を引っ張ったために無理な競り合いはない。3ハロン目で掛かったクラウンが競りかけてきたが、直後の3角から12秒6-12秒5-12秒3とたっぷり息を入れる。直線を向き、前脚を高く突き上げる独特のフットワークから粘りに粘る。迫ってきたレインダンスを振り切り、坂上でも脚色が衰えることなくゴール前まで先頭をキープしたが、差された。揉まれ弱いだけにスッとハナへ立つのが合っている。

 アドマイヤフジは久々だが、好仕上がり。13番枠から行きがつかず後方からの競馬。この距離は忙しく、道中の追走にあまり余裕がない。4角から直線にかけて狙っていた進路はあったものの、口向きが悪く、モタれて走っていたために突っ込めず。仕掛けてからの反応は今ひとつだったが、坂上で狭いところをグンと加速して割ってきた。それでも、モタれて走っていた。もう少し距離があったほうがいい。

 アドマイヤオーラは久々で中間に熱発。決して万全の状態ではなかった。しかも、発馬直後に15番枠から前に壁を作れず、ハミを噛んでモロに掛かってしまう。それでも、3角あたりから折り合うと、4角から直線にかけても大外へ。他馬の手綱が激しく動くなか、持ったままの引っ張り切りの手応えで先団へ取り付く。抜群の脚力だ。だが、残り1F地点で左ステッキが入ると急に内側に切れ込み、今後は外へ。結局、伸び切ることはできず3着同着。でも、万全ではない状態で、テンに掛かり、終始大外を通らされ、直線の坂下まで持ったままで先団に取り付く脚力。さすがはダービー3着馬。ステッキに過敏に反応して切れ込む癖は治ってないが、秘めたポテンシャルは相当なもの。
 
 オースミグラスワンは大型馬で叩いて良化。坂路の動きは絶品だった。道中は例によって最後方。大型馬でテンに行けず、追い込み一辺倒の他力本願型だが、スローの前有利の競馬で、直線で大外へ立て直すロスがあり、ステッキに過敏に反応して大外へ膨れるロスがありながら、メンバー最速の上がり33秒4の決め手は光っていた。パンパンの良馬場が絶対条件のタイプで、注文が多いが、条件が揃えばこのメンバーでもやれることを証明した。

 トウショウカレッジは例によって頭の高い走法で、テンに折り合いを欠いていた。だが、直線で馬なりのままグンと加速し、直線で一瞬の脚を使って応戦。最後は脚色が鈍ったが、1800㍍で見せ場を作った。距離短縮で。

 レインダンスは14㌔減。熱発でエリザベス女王杯を回避し、急ピッチで乗り込んできた。だが、それが裏目に出て予想外の馬体減とイラつきを招いてしまった。道中もずっとハミを噛んで力みながら走っていた。これでは勝てない。競馬の難しさを象徴する敗戦。

 ドリームジャーニーは道中、中団のイン追走。終始、ロスのない誘導で4角から直線にかけて手応えを残したままインを突く。だが、追い出してからの反応は今ひとつで、坂上で一瞬伸びる雰囲気を出しただけで、ゴール前は完全に圧倒された。菊花賞の疲れが抜け切らず、追い不足でデキも今ひとつだった。
 
 笠松から参戦のマルヨフェニックスは道中、5番枠から抑え切れない感じで好位追走。綺麗なトビをしており、3,4角での手応えも抜群。だが、直線でいざ追い出そうとしたところでハイアーゲームに寄られ、手綱を引っ張る大きなロス。立て直してステッキ入った直後にもフラついたクラウンに進路を阻まれた。スムーズでも勝ち負けできたがどうかは微妙だが、4角までの走りには見どころがあった。芝でもやれる。

 クラウンエンブレムは掛かってなし崩しに脚を使わされてしまった。これでは息が持たない。鞍上が言うようにコーナー4つの競馬がいいか。


朝日杯FS(GI)回顧

2007-12-11 09:29:12 | 回顧
【馬場】Aコース。野芝約6~8cm、洋芝約10~14cm。

12.3 - 11.1 - 11.3 - 11.6 - 12.0 - 11.9 - 11.3 - 12.0=1:33.5

【展開】ゴスホークケンが最内枠から好発を決めてハナへ。他馬が競りかけることなくスムーズな逃げ。3角手前から12秒0-11秒9と息を入れ、4角から直線にかけて加速。平均ペースで内の先行馬有利の流れ。

 先週の阪神JFに続き、またしても抽選突破組が2歳チャンプの座を獲得。関東の新鋭ゴスホークケンが、抜群のスピードと脚力で逃げ切った。香港遠征の田中勝に代わって手綱を取った勝浦はテレグノシス以来のGI制覇。前走の東京スポーツ杯3着時は中間に骨膜炎を発症。攻めが手控えられていた。だが、この中間はポリトラックコースの登場で3週続けてビッシリ追い切られ、良い状態で出走できた。最内枠からポンと好発を決めると、少し気合いを付けてハナへ。他馬に競りかけられることなくスムーズな逃げ。3角では手綱を引っ張り、12秒0-11秒9と息を入れられるほど。それの緩急の要求に柔軟に応えることができるのもセンスの高さを伺わせる。4角で仕掛けを開始させると、回転の速いフットワークでグングン加速。坂を上っても脚色が鈍ることはなく、メンバー最速の上がり35秒1で逃げ切った。スタートセンス、従順な折り合い、加速、どれをとっても高レベル。強い。揉まれ弱いだけに、距離延長で番手の競馬をした時の不安はある。

 レッツゴーキリシマは直前の坂路追いで抜群の動きを披露。デキは良かった。前走で折り合いを欠いているだけに、3番枠から無理することなく道中は好位のイン追走。終始、インの経済コースを通るロスのない競馬。三分三厘での手応えも十分で直線も最内へ。直線も粘り強い脚でバテることなく2着を確保。鞍上の好騎乗。

 キャプテントゥーレはゲートで待たされたことで7番枠から行き脚がつかず、半馬身の出負け。手綱を押してスーッと先行することができたものの、ロスはあった。3番手から4角で早めに先頭に立つ正攻法の競馬。決して手応えは良くなかったが、後続を突き放し粘り腰。だが、完歩の小さいピッチ走法で切れる脚が使えないため、前2頭を差すことはできなかった。

 ドリームシグナルは自身としてはまずまずの発馬だったが、全体的に見ればそれほど良くない。4番枠から好位の直後を追走。3角までは手応え良く運べたが、4角から直線にかけては手綱が激しく動き、直線はジリジリ。前のキャプテントゥーレに突き放されてしまったのは不満。疑問の残る4着だ。

 1番人気のスズジュピターは、中団馬群からの競馬。だが、追ってからの反応が全くなく、直線は伸びなかった5着だが、4着馬とは3馬身半差。

 ヤマニンキングリーは三分三厘での手応えが怪しく、捲る競馬をしたが4角で筒一杯。二の脚を使う余裕はなかった。

朝日杯FS(GI)最終結論ほか

2007-12-08 20:58:01 | 最終結論
中山11R 朝日杯FS (GI・芝・1200㍍)
◎ヤマニンキングリー
○ギンゲイ
▲ドリームシグナル
△アポロドルチェ
×ウイントリガー
×ゴスホークケン
☆レッツゴーキリシマ
【見解】
 良馬場で切れ味を発揮するヤマニンキングリーを本命視。前走の黄菊賞1着は、テンから淀みない流れを後方から追走。三分三厘で馬群の外めへ持ち出し、直線も大外。直線では、グングンと回転の速いフットワークで加速。先に抜け出したトールポピーをゴール前できっちり捕らえた。前々走や3走前は道悪や下手に前へ行ったために力を発揮できなかったが、前走の脚力は本物だ。ここも良馬場が望めるし、速い流れのなかで切れ味を生かすタイプ。むしろ、マイルへの距離短縮はプラス材料だろう。鞍上にも武豊を配し、万全の態勢。今週の攻めも切れ味に富んだ走りだった。父アグネスデジタルを彷彿とさせる。

 ギンゲイの逃げ脚が怖い。前走の500万戦は久々で16㌔増。スッと先手を奪い、大トビでマイペースの走り。3,4角で後続を引き寄せ、直線で渋太い脚を繰り出し、突き放した。切れるというよりはワンペースの走りで押し切るタイプ。中山コース向き。ここはハナを奪えるメンバー構成。マイペースで行ければ。今週の攻めは引っ張り切りでいい動きだった。

中山9R 千葉テレビ杯 (1000万下 ダ・1800㍍)
◎ノワールシチー
【見解】
連闘のノワールシチーを狙う。前走は間隔が空いたために太め残り。道中は後方馬群を追走し、向こう正面で外めを進出。三分三厘では外めを引っ張り切りの手応えで進出。4角から直線入り口にかけて完全に前を射程圏に入れていたが、追われてからが案外。これが太めということだろう。決める!

中京5R 2歳未勝利、芝・2000㍍
◎アドマイヤシック
○タッキーファントム
【見解】
アドマイヤシックを狙い打つ。前走7着は、走る方向に気が向かず、ずっと道中は手綱が動いたまま。余裕がなかった。デビュー戦4着も道中は手綱が動いたままだったが、最後はいい脚を発揮した。素質はかなりある。今週の坂路では時計の掛かる馬場ながらラスト1Fを12秒8で駆け抜け、デキの良さを印象づけた。変わり身に期待。

阪神7R 2歳500万下 芝・1400㍍
◎フェイムロバリー
○ミッキーチアフル
【見解】
フェイムロバリーの前走4着は、出負けして道中の追走にかなりの脚を使った。しかも、直線は内にモタれて満足に追えず。それでも着差は僅かだった。スムーズなら突き抜ける。

阪神8R 3歳500万下 ダ・1400㍍
◎ホットフレイバー
○テイエムヒスイ
▲トーホウレビン
△キャッスルトン
×バトルサクヤビメ
【見解】
ホットフレイバーの前走5着は、勢いの付いたゴール前で、前がモロに壁になってしまった。脚を余した。ひと叩きして前進。

朝日杯FS(GI)調教診断

2007-12-05 22:53:11 | 調教診断
【アポロドルチェ】◎ 抜群のスピード感
後藤浩を背に南Wで単走。直線でスッと左手前に替え、少し気合いを付けられると、首を水平に使い、四肢を目一杯伸ばした抜群のスピード感。気負いもなく、とてもキャリア3戦の馬とは思えない動き。

【ウイントリガー】○ 
武英(レースは四位)を背に坂路で一杯に。レース映像はゴール前しか映されていなかったが、力強いフットワークでラスト1ハロンが12秒3。全体の時計はエラーだった。

【エーシンフォワード】○ リズミカルなフットワーク
福永を背にCWで2頭併せの内。直線に入っても暫くは逆手前だったが、ゴール前100㍍で左手前に替える。手先の軽いリズミカルなフットワークで、余裕残しの手応えのまま同入。6ハロンから81秒8-12秒4と時計も優秀。1週前にもCWでビシッと追われ、デキは良い。

【オーロマイスター】◎ 迫力満点の四肢の捌き
吉田豊を背に坂路で2頭併せの外。迫力満点の四肢の捌きで、目一杯の併走馬に対し、持ったままの手応えで楽々と先着。文句なし。3ハロンから35秒0-12秒0の好時計。

【キャプテントゥーレ】○ 目一杯に追われ、終いも踏ん張る
坂路を単走でビシッと。ピッチの利いた回転の速いフットワークで最後は筒一杯になりながらラスト1Fを12秒9と踏ん張ったのは評価できる。短期放牧明けで速い攻めが不足気味だが、前走時もこんな感じだった。平行線。

【ギンゲイ】○ 抑え切れない手応えで同入
北村宏を背に南Wで3頭併せの中。終始、引っ張り切りだったため時計自体は平凡だが、抑え切れない感じで同入。行きっぷりの良さが目立った。

【ゴスホークケン】◎ 文句なしの動き
中谷を背に南Pで2頭併せの外。気負うことなくスムーズな折り合いで3,4角を回り直線へ。軽くゴーサインを出すと、抑え切れない感じで併走馬を瞬時に抜き去った。弾むようなフットワークで、スピード感に満ち溢れた動き。気配は絶好。

【サブジェクト】○ シャープな動きも先着できず
DWで2頭併せの内を先行。4角で併走馬を待つ形。キビキビとした身のこなしからラスト1Fで追い出されると、シャープな動き。何度かフワッとして手応えほど伸び切れず先着できなかった。このあたりが実践へ行っての甘さに繋がっているか。

【シルクストレングス】○ まずまずの動き
坂路で単走。頭の高い走法だが、脚捌き自体はなかなか力強く、ゴール前で右手前に替ええ、ひと踏ん張り。半マイル53秒8-13秒2は平凡だが、まずまずの動き。

【スズジュピター】◎ ダイナミックなフットワークで併走馬を圧倒
柴田善を背に坂路で2頭併せ。回転の速いダイナミックなフットワークで、余裕残しの手応えのまま併走馬を圧倒。半マイル51秒9-12秒1。文句なし。

【ドリームガードナー】○ 口向き悪いも、動き力強い
CWで2頭併せの内追走。抑え切れない感じで3,4角を回り、直線入り口では口向きの悪さを覗かせる。だが、頭の高い走法ながら前脚の掻き込みが力強く、引っ張り切りのまま同入。4ハロンから51秒0-11秒9の好時計。不気味。

【ドリームシグナル】○ アラアラ一杯も、動き悪くない
ルメールを背に坂路で2頭併せ。先着したものの、最後は手綱を目一杯しごかれ、アラアラ一杯。ラスト1Fは13秒9を要してしまった。それでも、半マイル51秒6は優秀。前走時も終いはそれほど速くない。トモの踏み込みは力強いし、硬さもない。

【フォーチュンワード】△ サッと流す程度
柄崎(レースは松岡)を背に南Pで2頭併せの内。サッと流す程度で時計は平凡。中3週で軽めの調整で終始。強調材料は見つからない。

【ミッキーチアフル】○ シャープな脚捌き
北村友を背に坂路で単走。ゴール前でハミをかけ直され、ステッキが振り抜かれると左にモタれていたが、シャープな脚捌きが印象的だった。半マイル52秒6-12秒5も優秀。

【ミリオンウェーブ】○ 迫力のアクション
小牧太を背にDWで単走。終いサッと伸ばす程度だったが、大きなフットワークから、四肢を目一杯伸ばした迫力のアクション。首が硬いのは気になったが、動きは良い。

【ヤマニンキングリー】◎ カミソリの切れ味
DWで2頭併せの内。頭は高いが、回転の速い抜群のフットワークでカミソリの切れ味。追走先着し、6ハロンから83秒9-11秒8。父アグネスデジタルを彷彿させる動きだ。

【レインボーペガサス】○ モタれるも、力強い動き
坂路で単走。直線で左へ右へ左へと若さ満点だったが、前脚を高く突き上げ、踏み込みも実に力強い。53秒9-13秒0と時計自体は平凡だが、悪くない動き。

【レッツゴーキリシマ】◎ 絶好の動き
幸を背に坂路を単走で。前脚を強く叩きつけ、後肢はチップを高く蹴り上げる力強さ。推進力に満ち溢れ、時計自体は平凡も、絶好の動きだった。


阪神ジュベナイルF(GI)回顧

2007-12-04 00:10:45 | 回顧
【馬場】Aコース。(芝コース) 野芝約8~10cm、洋芝約12~16cm。

12.5 - 10.6 - 11.3 - 11.8 - 11.9 - 11.5 - 11.5 - 12.7=1:33.8

【展開】内からレジネッタ、マイネブリッツがハナを主張するも、2ハロン目からエイシンパンサーが外めから競りかけ、3ハロン目を過ぎた頃から先頭へ。3,4角でも極端に流れが緩むことなく全体に速い流れ。早めに抜け出すオディールを目標に、外からエイム、更に大外からトールポピー、レーヴダムールの差し脚。

 偉大な先輩と同じ路線を歩んできたトールポピーが、抽選突破の強運を生かして勝利をもぎ取った。15番枠からそれほど行き脚は良くなかったが、2ハロン目から少し気合いを付けて中団の外めへ。道中は道中の手綱のアクションにそれほど余裕はなく、馬群が固まっていために終始、外々を通らされる苦しい形。直線も大外へ持ち出し、直線入り口では内の馬に寄られる。鞍上が懸命に手綱をシェイクさせるも、反応が鈍い。それでも、一完歩毎にジワジワと詰め寄り、外からレーヴが馬体を併せると、もうひと伸び。長くいい脚を使って差し切った。流れが速く、先行馬がバテた恩恵があったとはいえ、終始、外を通らされてこの脚。強い。まだトモが非力で、気性も幼い。今後の成長が楽しみ。

 キャリア1戦のレーヴダムールが素質の一端を見せた。9番枠から行き脚がつかず道中は後方からの追走。道中は手綱のアクションに余裕がなく、気合いを付けながら。しかも、馬群がギュッとひと塊となり、内を突けない。仕方なく、4角では最悪の大外に進路を取る。開幕週の内有利の馬場で、馬8頭分外を通されて直線へ。そこからハミをかけ直し、左ステッキ2発でスッと加速。坂下で勝ち馬に馬体を併せ、一気に差し切ろうかの勢い。だが、坂上で勝ち馬に二の脚を使われて僅かに届かなかった。それでも、キャリア1戦で滅茶苦茶ロスの多い競馬。直線で見せた脚力は将来を約束するものだ。距離延長で良さが出る。

 エイムアットビップは好発を切るも、無理することなくソロッと。その甲斐あって2ハロン目から上手い具合に前に壁ができる。自身はかなり行きたがり、放てばビュッと行ってしまいそうな気配。何とか馬群のなかでなだめられ、作戦は大成功だった。4角での手応えは抜群で前のオディールを目標に直線へ。馬場の5分どころへ持ち出し、そこからグングン加速。坂上でオディールを交わし、単独先頭に踊り出たものの、ゴール前で脚を温存していた2頭に差されてしまった。それでも、速い流れを正攻法の競馬。見せ場十分だったし、我慢できたのが何よりも収穫だった。

 1番人気のオディールは好発を決めて内、外の先行馬を見ながらスッと好位へ。だが、外からどんどんと来られて入れ替わりの激しい競馬。自身も少し行きたがっていたし、3,4角で早めに進出。直線を向き、外のカレイにビッシリと競られる。それを振り切った直後に待ち受けていたのは急坂。流石に余力は残っておらず、バテてしまった。速い流れを速めに追いかけ、行きたがっていたし、全体に厳しい内容だった。

 シャランジュは道中、スッと後方のインで我慢。終始、ロスのない立ち回り。タメルだけタメて直線で馬群のなかに突っ込む。途中でニシノに内から寄られて馬体を接触するアクシデントはあったものの、最後まで伸び続けて上位争いに加わった。展開も向いたし、ロスのない誘導で好騎乗だった。根性がある。

 カレイジャスミンは残念な内容だった。13番枠から道中は好位の外めを追走するも、行きたがって鞍上と呼吸が合っていない感じ。3角では馬群の大外を、手綱を引っ張りながら抑え切れない感じで進出。馬7頭分、外を通らされるロスもあった。直線で馬なりのままグンと加速し、オディールに馬体を併せ、先頭争いを繰り広げる。流石に坂下で脚色が鈍って最後は馬群に沈んでしまったものの、テンに折り合いを欠き、3角で大外を早めの進出。勝負どころの4角で見せた抜群の脚力、直線の一瞬の脚、間違いなく本物。まだトモが緩い走りをしているが、前脚の捌きは超一級品。走る!

 ニシノガーランドはポンと好発を決めるも、テンに行きたがって鞍上と喧嘩。チグハグな競馬4角ではポディションを落とす。それでも、直線は狭いところをジワジワと伸び、最後は集中した走りを見せた。スムーズなら上位争いしていたかも。来年が楽しみ。

 アロマキャンドルは3角手前までは中団のインをスムーズに追走し、絶好の手応えだったが、3角で外のニシノがフラついた煽りをモロに受けてバランスを崩す。そこから一気に手応えが怪しくなってしまった。残念。精神的影響がなければいいが。

◎-○本線的中

阪神ジュベナイルF(GI)最終結論

2007-12-01 23:06:21 | 最終結論
阪神11R 阪神ジュベナイルF(GI、芝・1600㍍)
◎トールポピー
○レーヴダムール
▲トラストパープル
△オディール
×エイシンパンサー
×シャランジュ
【見解】
 素質馬トールポピーが決める。前走の黄菊賞2着は、速い流れを引っ張り切りの手応えのまま後方追走。流れの落ち着いた3角では、外めを抑え切れない感じで中団まで押し上げる。直線を向き、ノーステッキでグンと加速。アッという間に先頭へ並びかける。ゴール前100㍍のところで右ステッキが入るもフワフワして後方の馬に差されてしまう。だが、直線で見せた脚力は間違いなく一級品だった。鞍上は「レース後に全然息が切れていないし、真面目に走っていない。秘めている素質は相当なもの」と。全兄同様、特徴的な前脚のフットワークで、不器用。阪神外回り向きだし、今回は前々で強い馬が何頭がいる。それを目標にできるし、この距離なら折り合いの心配もいらない。今週の攻めも、追い出してから頭が高くなったものの、脚力十分だった。偉大な先輩に続く。
 レーヴダムールの素質も相当。少しズブい面があるもののエンジンが掛かってからの、全身を目一杯に使った迫力あるストライドは目を見張るものがある。キャリア1戦でも楽しみ。何れは中距離で活躍するだろう。

土曜日の競馬

2007-12-01 08:48:14 | 最終結論
阪神3R 未勝利戦 (芝・1200㍍)
◎ デビルズコーナー
○ ラブイズビクトリー
【見解】
ここはデビルズコーナーが決める。前走の新馬戦2着は、ポンと好発を決めて卓越したスピード性能で押し切りを図るも、勝ち馬の規格外の決め手に屈してしまったが、自身も1200㍍の適性を示す良い内容だった。順当に。
ラブイズビクトリーの前走の新馬戦は、2番枠から好位のイン追走。4角で手応えは怪しかったものの、直線で渋太く伸び、ゴール前で外めへ立て直すロスがありながら接戦に持ち込んだ。ここは2走目、連争いに加わる。馬単1点勝負。

中山8R 1000万戦 (ダ・1800㍍)
◎ ノワールシチー
【見解】
ノワールシチーの前走は最内枠発走で行き脚がつかず後方からの競馬。かなりロスの多い競馬ながら直線は大外からいい伸び脚で迫った。順当ならすぐに1000万クラスを卒業する器だ。

中京11R 鳥羽特別 (1000万 芝・1200㍍)
◎ アドマイヤプルート
○ エイジアンウインズ
▲ フミノバラード
【見解】
アドマイヤプルートが巻き返す。前走の相模特別5着は6番枠から道中、3番手の外めを追走。若干、ハミを噛みながらの追走で力みが目立った。抑え切れない手応えで4角では先頭に並びかける。早め先頭の苦しい形だったが、ゴール前100㍍のところまで健闘を見せた。前々走の醍醐特別7着は、久々で好発からハナへ。だが、隊列の決まりかけた2ハロン目から掛かった馬に競られ、自身もハミをグッと噛んでしまう。結局、制御が利かずに直線でバテてしまった。本来なら5月の中京戦で見せたスプリント戦で一瞬の脚を武器とする。条件はベスト。

阪神10R 千両賞 (2歳・500万、芝・1600㍍)
◎ マイネトゥインクル
○ ダノンゴーゴー
▲ エイブルベガ
△ イイデシンゲン
×ミゼリコルテ
×グリフィス
【見解】
マイネトゥインクルの前走は道中、引っ張り切りの抜群の行きっぷり。直線で大外へ持ち出して顎をグッと引き、重心の低いフォームで一気に差し切った。B着用で一戦毎にレースを覚えてきた。昇級しても問題ない決め手の持ち主。
 ダノンゴーゴーの前走も逆手前のまま33秒台の末脚で一気に差し切った新馬戦が圧巻だった。

阪神11R ゴールデンホイップT (1600万、芝1600㍍)
◎ ヒシアスペン
【見解】
混戦のここ、ヒシアスペンで一発狙う。芝・ダート兼用馬で、前々走の秋華賞16着では、シンガリ負けを喫したが、テンのスピードは目を見張るものがあった。大トビでワンペースの走りをする印象で、2000㍍は長かった。勿論、マイル替わりは歓迎。攻めの動きを見ても、芝をこなせるいいフットワークをしている。