経済の規模を示す名目GDP=国内総生産。日本はこれまで世界3位でしたが、今年、55年ぶりにドイツに抜かれて
4位に転落する見通しとなりました。背景にあるのは、円安とインフレです。
〈中略〉
観光していたドイツ人から聞こえてきたのは、「日本は安い」という声。大きな要因は円安です。円安の影響は、
世界の中での日本経済にも影を落としています。
各国の経済の規模を示す、名目GDP=国内総生産を表したグラフ。日本は2010年に中国に抜かれて世界3位に。そ
れから10年以上、3位でした。しかし、今年はおよそ4兆2300億ドル。人口が日本の3分の2程度のドイツの、およそ
4兆4300億ドルに抜かれ、世界4位に転落する見通しです。
〈中略〉
西村康稔 経産大臣 「いずれにしても日本の成長力が低下している、低迷しているというのは事実」
西村大臣は「日本の成長力の低下」は事実だと指摘。政府が促す企業の生産性向上や、持続的な賃上げがどこまで
実現できるか。世界4位となる今後の日本の経済のゆくえを左右しそうです。(TBS NEWS 10/27 金)
日本の名目GDPが世界4位に転落する見通しが出ても政府は何の対策も打たない。円安がどれだけ進行しようとも
日銀は今までの政策を変えないので、日本の地位はドンドン低下していく。輸入品は値上がりし、原材料費は高騰し
続けているので、あらゆる業種で原価が上がり、収益は減少する一方だ。賃金も物価高に追いつかないので消費は減
退し、個人消費が6割に及ぶGDPはさらに落ち込む可能性がある。
今頃になって岸田首相は所得税減税をするつもりのようだが、景気低迷に何ら効果を及ぼすこともないだろう。すで
に失われた30年としながら、マスコミの報道に何の危機感も感じる事は無い。ニュースでは節約生活に安いスーパ
ーを日々報じるだけだ。政治の無策を報じ、意味のない政策を正し、日本の将来の為にするべきことを考える番組が
あってもいいのではないか。
いずれにしても自公政権に任せておけない事はハッキリした。