自民党の茂木敏充幹事長は1日、派閥の政治資金パーティー裏金事件に関係した安倍派と二階派の
議員ら39人を処分するための党紀委員会の招集を逢沢一郎委員長に要請した。4日にも党紀委員会を
開催し、処分を決定する。ただ、岸田文雄首相(党総裁)と、二階派会長の二階俊博元幹事長は処分
対象とならず、トップが責任を取らない自民の姿勢に国民の不信感はさらに強まりそうだ。
処分対象となった39人は、塩谷立元文科相、下村博文元政調会長、西村康稔前経済産業相、世耕弘
成前参院幹事長ら安倍派幹部に加え、2018~22年の政治資金収支報告書への不記載額が500万円以上
の議員と元議員。不記載があった85人のうち、500万円未満だった40人超は処分せず、茂木氏による
注意にとどめる。(東京新聞 2024年4月1日)
今更ながら自民党のやってます感(内容もお粗末すぎる)の演出には呆れ果ててしまう。国民の求め
ていることは、まず事実の解明、そして問題の再発防止と国会議員の使途不明金の明確化、さらに議
員自身にしっかり責任を取らせる法制化である。
なぜ国会議員だけが訳の分からないカネを懐に入れて咎められず、巨額のカネを何に使ったか(選挙
に使ったと思われる)追及されないのだ。モラルのない権力者がいれば、当然社会にゆがみが生じる。
最近の犯罪は手軽に金を得ようとするものが多い、その遠因にもなっている気がしてならない。