ハマスの襲撃(2023年10月7日)から、まもなく1年。ガザ地区では4万人の死者が出ている。
犠牲者は増え続け、ハマス幹部も死亡が確認されたが、イスラエル軍の戦闘は終わる気配がない。ネ
タニヤフ政権は二人の極右閣僚の強硬姿勢によって支えられている、ベングビール国家治安相とスモ
トリッチ財務相だ。彼らは過激な発言を繰り返し、イスラエルの世論形成をし戦争を続けることを提
言している。いかなる歩み寄りも拒否し、無理ならば政権を離脱するとネタニヤフを脅す。イスラエ
ル人の人質家族たちは戦争よりも、人質の解放を優先するよう求め、大規模なデモも行われているが
政権は強行だ。(BSーNHK 世界のドキュメンタリー 2024年10月3日放送)
7日、イスラエルはレバノン、ガザ、イエメンから攻撃を受けたが、軍はレバノン南部で120か所
以上に空爆を加えるなど激しく応酬し、紛争は拡大の一途をたどっている。ロシアのウクライナ侵攻
とイスラエルのガザ侵攻を別なモノと分ける欧米のダブルスタンダードはネタニヤフ政権の暴走を止
めることが出来ず、民間人の犠牲者は増え続ける。日本は独自のアプローチを考える時だ。