私の大好きな時代劇「雲霧仁左衛門」2013年スタートで、もう12年ですね。いよいよファイ
ナルになってしまいました。あのオープニングの曲が始まるとワクワクします。何といっても
キャストが素晴らしい!勿論、主役・雲霧仁左衛門の中井貴一、落ち着いた演技と渋さがいい。
安倍式部の國村隼も力強さと迫力、どこかとぼけた雰囲気で見事。私のイチオシは洲走の熊五
郎こと手塚とおるです、第一回から出ていますが、底からにじみ出る不気味さと見え隠れする
人情味がドラマに奥深さを与えています。
今回初登場のおりょう・観月ありさはいいですね、年を重ねた深さと何より華があります、お
たね・山下容莉枝との陰陽がたまらん。平野大和守・中村梅雀は思わずのけぞるほどの演技の
切れを見せてくれます。安倍式部とのワンシーンは息を呑むほどです。掘十内・浜野謙太は飛
び道具ですね、意表を突く配役でおぉっ!と思わされました。
当然夜のシーンが多いのですが、暗闇とろうそくの炎だけの演出。映像は相当に工夫されてい
て本格時代劇の格を感じさせます。夜が明けて、抜けるような青い空の眩しいこと。江戸の町
の風景も愉しい。
大盗賊ながら雲霧のように正体が掴めず、ありあまるところから盗み、殺生はしない。大店は
盗まれたことも後で知るぐらいですから、計画は綿密で驚くべき仕掛けがされている。「SHO
GUN将軍」で盛り上がっているハリウッドで映画化されれば、世界が驚くでしょう。「雲霧仁
左衛門 ザ・ムービー」を制作してほしい。
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