ニューズウィーク日本版2024.8.6号はトランプvs.ハリスの特集です。バイデン対トランプの醜い子供じみたののしり合いに辟易していた
アメリカ大統領選の情勢は、バイデン大統領が撤退しハリス副大統領を後継に推すことで一気に変わりました。リベラルなニューズウィー
クですから、当然カマラ・ハリスはトランプを倒せるか、で始まります。アメリカでは選挙人の獲得が重要で、例えばノースダコタ州の有
権者は、カリフォルニア州の有権者よりも大統領選で1人当たり3倍の力を持つそうです。そして共和党は人口密度の低い州で強い。今の
最大の関心事は民主党の副大統領候補で、各候補の人となりを紹介しています。さらに「トランプ2.0」は無謀な賭けと題して、トランプ
とバンスの政策は今もアメリカの保持する優位性を切り崩すと手厳しい論評もあります。
特集の後の「3Dプリンター銃FGC9の開発者を突き止めた」も非常に興味深い内容でしたが、その次の「こき下ろされる連邦最高判事たち」
は衝撃を受ける記事で、最高判事たちに下級審判事たちが慣例を破ってまで異議を唱えているというモノです。それは贅沢な接待旅行の報告
を怠ったり、妻の問題行動を放置している事にも言及しています。いずれも保守派でトランプが帰り咲けば歯牙にもかけられないでしょう。
ダン・ウルマン教授は「最高裁はさまざまな面で、中絶と銃を持つ権利に関しては特に、世論とずれている」と断じています。
最後の西村カリン氏の取り上げた都知事選での石丸伸二氏に対してのもので、政治家の「一方的な発言戦略」は危険だと指摘しています。日
本で足りないのは、マスコミの調査能力と国民の政策に対する関心とし、必読です。
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