ここ数ヶ月気になっていたのだがやっと破れた障子を張ることができた。
この部屋は父が住んでいた部屋なので、名前にちなんで松のすかしの入った障子になっている。
写真では分かりにくいが、下の部分は縁起を担いで竹の模様にしてある。
今回は破れた部分だけの張替えだった、これだけするのになかなか腰が上がらなかった、年のせいかね。
子供の頃祖父と一緒に家中の障子張りをするのが私の仕事だった。
秋のお祭りの前にすべての障子(20枚くらいか?)を張り替える作業は大変だった。
冷たくなった水で古い紙を洗い落とし乾かしてから張るのに何日もかかった気がする。
忙しい父に代わって、祖父と2人でやったのが懐かしい。
父は不器用を絵に描いたような人だったが、祖父は器用そのものだったような気がする。
私は隔世遺伝で多少はその器用さを引き継いだかもしれない。
当時はカッターなどはなく日本かみそりで糊のついた紙を切ったような気がする。
あれがなかなかできなくて祖父の器用さに感心していたものだった。
今の我が家は建築した当時は各部屋に障子があったが、子供たちがカーテンに切り替えてしまった。
この部屋だけは父がいたので障子を残したのだった、趣があっていいと思う。
最近の障子はいろいろな便利な紙が出回っていて張るのにも苦労しないが、ここではまだ巻紙型を使っている。
今度暇な時間があったら全部を張り替えてみたいのだがいつになるやら。
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