おもちゃドクターになってもう1年半になる。
ドクターの皆さんは経験豊富で、いろいろなツールを工夫しながら作っている。
この写真は防犯ブザーを改造して作った導通チェッカーである。
最近のおもちゃは電池で動くものが多く、持ち込まれるおもちゃの大半が電池使用のものだ。
これらの多くは外国で作られ、日本製では考えられないような雑な作り方のものが多い。
修理するために分解すると度々内部の配線が切れてしまう。
お粗末な半田付け、切れて当然と思われる細い線、などが原因だ。
細かいおもちゃの中でこれらを見つけるために威力を発揮するのが導通チェッカーだ。
従来はテスターで導通を見ていたが、音で知らせることが出来れば言うことはない。
こどもたちに持たせる防犯ブザーを改造してリード線を付けて作成した。
リード線の片方はわに口クリップ、もう一方には不要になったシャープペンシルに芯の代わりに待ち針を入れて作った。
必要に応じて芯を押し出して、配線の絶縁物の上からでもチェックが出来るようになった。
これを皆で作ろうと思ったところ、100均では携帯用の防犯ブザーは最近売っていないという。
ところが窓の付ける進入警報用の防犯ブザーは今でも売られていた。
窓が開くと磁石で動作するリードリレーが働いて大きな警報音を発するものだ。
これをチェッカーとするため、リード線を付け、95dbもある動作音を小さくする改造を加えて完成した。
宜しくお願いいたします