鉄マニズム
ホイドーズ鉄マンの日々
 



悲劇、将軍の行方
第十四話 [対峙]
中に入ると灼熱の外とは、うってかわって、ひんやりとしていた。

真っ暗な穴の中、仁太は火を起こした。

火で辺りを照らしてみると相当な広さ、ゆっくり見回しながら奥に進むと仁太は何かふんずけた。


しゃれこうべである。しかもまだ小さい。


[次郎丸様、こやつ人くってます、こんな子供まで!]


[うむ、惨いな、]

そのとき、
ズーン、ズーンともの凄い音がした、
穴の外からである。

二人は入り口をみた

そこには、いままで見たことのない大きな男の姿。

頭には大きな角二つ。

[鬼だ、、]

二人は息をのんだ。
仁太は素早く火を消し、辺りの岩かげに隠れた。

しかし次郎丸は動こうとしない、
腰を抜かして動けないのだろうか?

いや、それは違った、

次郎丸はゆっくり鬼の方へ歩いていった。

つづく

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