鉄マニズム
ホイドーズ鉄マンの日々
 



悲劇、将軍の行方
第十八話 [夢]

仁太はなんとも不思議な夢を見ていた。
大好きな、ばぁさまの膝の上に頭をおいてひなたぼっこをしている、ばぁさまはよくやったと頭をなでてくれる。

とても気持ちがいい、
そこへ沢山の子供たちが[遊ぼう!]と向かえにくるのだ。

仁太はせっかくいい気持ちだったのに、いきたくないと渋った。

でも、ばぁさまが行ってこい!
遊んでこい、というので、しぶしぶその子たちについていった。
歳の頃は5、6歳ぐらいだろうか、女の子が三人、男の子が二人、男の子はもう少し小さいだろうか、、その子たちと手をつないで歩いていると歌いだした。

[アカはいい鬼、大き鬼、今日は何してあそぼうか~、アカはいい鬼、大き鬼、なかよしこよしであそぼうか~]


仁太はふと、今自分がなぜここにいるのか考えた。

思い出した!

俺は今、次郎丸さまと鬼退治にきてるのだ!

え~と、え~と俺はどうした?

なぜここに?

はっ、し、死んだのか?

仁太は聞いた、
[おめだち、鬼のうたうたってたな、鬼の事しってらんだが?]

女の子は
[鬼ってアカの事?
あたしたちの友達だよ]


[三ッ目の赤鬼だが?]

女の子は顔を見合わせて、
[アカは三ッ目じぁないよ、頭にはいっつも布まいてるけどね、それが絶対とらないの。]

仁太は
[三ッ目の赤鬼アカだ、、]
確信した。

子供たちは仁太を森の中に連れていった

[おい、おめんだち、どこいくんだい?]
女の子
[おじいちゃんの所]

[おじいちゃん?]

しばらく森の中を歩いているとずいぶん見晴らしのいい山の端にでた、その先にまあるい形のいい石の上に品の良い顔をした老人が座っていた。

つづく

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