知らぬ事とは言いながら・・・
白い腐れギターをオークションで買い あまりの酷さに
再生を試み 削りたくり~の 黒く塗りたくり~の
部品を注文したのは 私の記憶の中では
確か 二か月前。
海賊・倭寇にでも会ったのであろうか
それとも 嵐で木船が難破したので
あろうか もう二度と部品を手にすることは
ないのだろうなぁと 諦めていた折
やっと 届きました・・・
「遣唐使かちゃっ!?」
海路で40日以上かかっとるやん・・・
安いけん言うて イカダで運んだのか?
遣唐使でちゃ 海路片道40日・・・
こっちゃ~二ヶ月もかかっとるやんけ!
中国ちゃ お隣の国じゃなかったのか!?
船にエンジンは積んどらんの?
風まかせの帆船なのか?
海流任せの漂流船で
運んでいるのかっ?!
私は販売元メールに
後、何十年待てば良いのか 生きている間に
部品を手にすることが出来るのか?と
催促したのだった。
私の怒りの声は、ご近所の塀に反響し
アチラこちらの窓のカーテンが
チラリと動く。
辞めたよ・・・待たされすぎて
腐れギター再生への熱く煮えたぎっていた情熱は
この部品の長い長い旅の時間と共に
醒めちまったのさ・・・
んにゃ 熱き思いは 忘却の彼方と言ったほうが
合っとる。