今日は 我が家にとって お目出度い日になったので言いたくぁ~ないがぁ~
何を血迷うたか トある宗教団体で政治支援活動をしていたころの話である・・・
ありゃ 確か30年くらい前だったろうか バブルがはじけ テレビマスコミは
こぞって官僚たたきをやり始め 何故か緊縮財政ムードに誘導された時代だった。
世の中の気運は否応なく 公務員、役人叩き・公共事業入札の談合叩き
今から 考えると あれは 何者かの注意そらしだったのかも知れない・・・
マジシャンを例に出すのは失礼かも知れないが 観客の注意を別に注目させ
手品をやり遂げる手法は周知だからだ。
だから識者は皆、テレビマスコミを信用しない。
昔は「テレビを見ると馬鹿になる」と騒がれたが
ありゃ 本当は 頭が悪くなるという意味じゃなくて
「馬も鹿も見分けがつかなくなる様なバカになるぞ」という事だったのでは
ないかと・・・
だから 芸能人が何か、やらかしたとか相撲取りが降りチンでスッコケタとか
世間が騒ぎ出すと「ははあ~ん こりゃ 国レベルで大変な事が起きるぞ」と
察知するのである。
例えば 安室奈美恵ちゃんが突然ダンサーのサム氏と結婚するときいて
後輩が「サムだぜ サム!」と脱力していたので
「お前・・・ 何を嘆き悲しんで居る。サムもトムもあるかいっ!
第一、向こうが ソチの存在を知らぬのに・・・お前が結婚したかったんかい!?
この大切な時期に・・・志ば 高う持てっ!貴しゃん それでも武士かっ!?」
と一喝したのである。
これは 企んどる奴らにしてみりゃ 瑞相であり
騙される方にしてみりゃ~凶兆なのである。
当時、箱物行政は悪とされ 皆、「無駄な公共事業は止めよっ!」とシュプレヒコールをやっていた
そんな中 私等、思考停止の馬鹿タレ青年信者は何の影響力も無い 口だけ達者な 自称・庶民の味方を
標榜する無能議員を当選させ 勝利に酔っていたのである。ありゃ 確か~「消費税導入反対!」を
公約に掲げ ダントツのトップ当選を果たした 次期の選挙だったか・・・兎に角 一生最大の暇つぶしを
しただけで なぁ~んも変わらなかったジレンマを抱えたままの選挙戦だったと記憶しておる。
壁には「変わるんだね 政治って!」のポスターが掲げれれていて
それを 複雑な気持ちで眺めつつも
(なぁ~んも 変わっとりゃせんよ 変わっとるのは お目出度い お前らの頭の中身だべ)
とブツブツ呟きながら
日曜日の午前中 皆、トある会館(宗教団体施設)・20畳くらいの部屋に集められた・・・
この青年信者達を仕切る 教団側の青年部長のご挨拶があるとの事・・・
「我々は、この戦いで見事勝利することができました!皆さんお疲れさまでした!」
(ここで 風貌を描写表現したいところだが 長くなるので一々書かない そげな事は
如何でも良いからだ。年の頃は40歳近くだけ表現しておこう)
この青年部長とやらは 実社会で 一体どんな仕事をやっておるやら・・・
鉛筆しか握っていないような 綺麗な手をみて (この とっちゃん坊や 俺らが血みどろの戦をやって
おったのに 元気満々じゃねえ~か 何ぁ~んも しとらんのやろうな・・・)と饒舌に話しまくる こやつに
ギラギラした批判の眼差しを向けていると会話の中で たまに見え隠れする 青年信者に対する
何処か人を小馬鹿にしたような冗談に嫌悪感を禁じえなかったのである。
俺はまるで 戦に出なかった 秀吉の側近 石田三成を嫌う加藤清正や福島正則の様な心境になっていた。
(一体全体 この戦に、何の意味があったのだろうか・・・)
「此度の戦いで 感じた事や 疑問に思う事はないか!?何でも良いよ!」と眼鏡の真ん中を
人差し指で押し上げ 子ザルのようにギョロギョロと様子を伺うような目で
朝飯も未だの 腹を空かした40人を見渡した
「・・・・・・」
皆、何も言わず下を向いている・・・間髪入れずに
「あ そう!何もないですね え~っと」と話題を変えだしたのである。
(クソっ!そうは させるかっ!質問攻めにしちゃる)と若気からか
すくっと立ち上がった。
当時私は24~5歳だった その会場に集っているのは30歳代以上の先輩達だった。
不謹慎にも(この人達 ひょっとして アホなんじゃないか・・・あんたら
殆どが公共事業に従事している人間だろうが・・)我慢できなくなり
手を上げ立ち上がった。青年部長、ビックリした様子で少しのけ反る。
「ななな、何っ!」と、目をひん剥き 「どうぞ言ってみて」と手ぶりをして
目の前に出されてある コップに入った水を飲み干しやがった。
私:「無駄な公共事業っちゃ~ 何ですか!?俺達ャ 公共事業に関連する不正を
悪いと思っただけで 公共事業を悪だとは思っていないですよ!
巨大な船のどてっ腹に風穴開けて 今後、どうやって経済を操作して
行くつもりですか?何か良い策でもあるのなら お聞かせください
策がなけりゃ 沈没するぜっ!」
この青年部長は狼狽し
「大丈夫か?ねえ?大丈夫?」と周りの幹部に目配せして
私を黙らせたのであった。
頭に来て 私は呟く・・
「みんな オカシイっすよ!皆さんは 何かなし 公共事業に従事しとるやないですか
現代の庶民経済ってのは 公共事業中心に体系を成しとるような物でしょうが・・・
俺、おかしい事言ってますかね?今後、どうやって 所得の再分配とやらを
やるんでしょうかね?なあ?中学で習わなかったですか?公地公民でさ・・・」
すると 傍らにいた 少し浅黒い やせ型で眼鏡をかけ ジッと目をつぶっていた
見た事もない壮年が「本当、みんな おかしいんだよ・・・」と小声で噛みしめるように相槌をして
味方してくれたのをひっこっむタイミングにして 振り上げた拳を下ろしたのである。
会合が終わり 先輩幹部に叱られた。
「カワムラ君 なにも 青年部長の前で あげな事言わんでも・・・」
私:「いや、あの眼鏡ザルが、疑問に思った事は何でも聞けと言うたやないですか!?
先輩!あんただって 緊縮が高まり 庶民に銭が回らなくなりゃ 住宅なんか
発注はありませんばい?福祉 福祉 言うとるが バラまいてくれんでしょうかね?」
いつの間にか 世の気運はバブル崩壊が切っ掛けとなり 不良債権処理が始まり 銀行の粛清が始まった
その後、財政破綻論が盛んになり 消費税が導入され 資本原理主義信者と自称・仏教団体合同の
摩訶不思議な政権が誕生し、効果的なレトリックで 構造改革とやらが始まり 新自由主義で異人様や資本家が喜びそうな
規制緩和がおっぱじまり 大阪城の堀は埋め尽くされ~の 郊外型のショッピングモールが建ち並び
コンビニエンスストアーが建ち並び 商店街や個人商店が消えうせ 異人のハゲタカ様が企業を買い叩き
労働法が改悪され 金の流れはコンクリートから金融へ変わり 格差社会になり 少子化になり 移民労働者を
あてにして 今に至る・・・
(年をとったんで ボケたかな 順序があやふやかも~ 呟きだから 許して)
嗚呼、あの時 下を向いて押し黙っていた人達は元気だろうか・・・
今の緊縮財政・売国の功労者なので さぞ良い想いをしているのだろうなぁ~
「仏様に功徳とやらは 貰ったのかい?」
ありゃ 庶民潰しってえのは 彼らにしてみれば 瑞相だったんだろうなぁ~
同総会開こうぜっ 同窓会っ!楽しみだなっ!