ブログネタがなかったので 途方に暮れていたら
「親は学校の先生を応援すべき」に
satonotue様が寄せて下さったコメントで
知恵を頂きましたｗｗｗｗ
あれは たしか 二十代後半・・・
教師でもないのに 思春期の子供さん達と触れ合う
機会があった・・・
中学生のヤンチャ共で 私の事を「先生」と呼んでいたので
「馬鹿チン 俺は教師じゃねえよ！」と言っていたっけ。
彼らは私の事を教師と思い込んでいたらしい・・・
あの時の体験は 今思っても 凄く貴重な経験だった。
人が集まると 必ず、はみ出すのが居る。
その人間が良くも悪くも 周りに与える影響は大きいが
生かすも殺すも 指揮権をもった立場の人間の裁量が
大きく明暗を分けるのである。
A君は出会った時 箸にも棒にも引っかからない
劣等生だった・・・
私が話を始めると いつもチャチャを入れ
場を乱し 周りからもつま弾きにされ 困ったヤツ
だったのだが ある時 彼に向って
「え～っと お前 名前何だったっけ？」と
言うと 「先生が俺の名を知らんわけなかろうもん！」と
返してきゃがったので ピンと来た。
（成るほど お前 自分の存在をアピールしてたんか！）
と嬉しくなり。即、家庭訪問を実行した
おおよそ 察しはついていたが ビンゴだっ！
A君の家は子沢山で 小さい弟妹達に囲まれ
結構、過酷な生活をしていたのだ。
彼は「俺に気づけ！」と主張していたのだ。
でも彼は 逃げ出す事もなく 弟たちの面倒を
見ていた事に 物凄く感動して
「お前 偉いな・・・」
ずんぐりむっくりの 大きな体を抱きしめたくなった。
そして うちの工場で バーベキュウばかりやってて
皆、「こんな 御馳走喰った事ねえ！余ったら
持って帰っていい？」と言うではないか・・・
「いいよ 持って帰って 喰うのか？」と聞くと
「親 兄弟に喰わせたい！」と返してきゃがる。
おいおい 俺は戦後の時代にタイムスリップしたのか？
と 不思議な気持ちになった。今思うと 彼らは
昭和 戦後間もなき 浮浪児の幽霊だったのかもと狐に
摘ままれたような感覚になるのだ・・・・
次の機会から 物事を行う時 彼Aに指揮権を与えた。
周りの子達は いつもA君を馬鹿にしていたので
「先生 何で Aばかりエコヒーキすると！？」と
批判される。
私：「お前っちゃ 何で Aを下に見るとや？ もし
Aに隠れた才能があって 偉い立場になったら
どうするや？ もちろん お前らにも Aに負けん位の
良い所があるのは知っとるが お前らが馬鹿にするAの
成長を見守ってくれんか？( ,,`･ω･´)ﾝﾝﾝ？」
すったもんだはあったが 結局 皆が協力して
くれて A君を中心にして トアル事を成し遂げる事が
できたのある。
そして 彼は変わった・・・
大人になったのである。まあ～彼の家がもっと裕福で
良い教育が受けられていたとしたら もっと変わって
居たのかも知れない・・・私も 勉強を教えようとは
おもったが 俺自身が劣等生だったのでＷＷＷＷ
そこまで 手が回らなんだ。でも あの時 時間が許される
のなら 上手く導きゃ～ そこいらの高校にゃ 行かせる事は
出来た筈 何でそこ迄やらなかったのかと今は後悔している。
（彼の家庭の事情を考えると断念したのが本音だったな。）
問題児は必ず 家庭環境が影響している・・・
これは 学校の教育より 親の領域だ。
でも 親に余裕がなければ 負の連鎖からは抜け出せない
前にも書いたが 親と教師 周りの大人が一体とならねば
良い結果は産まないのだ。
松下村塾のように 居住地域に小単位で若者を
育てる環境があれば 良くなるのではと・・・・
ついでに 剣術も教えたりして（これは私の勝手な理想）
あっ それと 論語をとりいれる・・・これだ！
ＰＳ 偉そうに言うが 子供は否定の中で育たない
自身（自信）を持たせ 自分を肯定させることが肝要かと・・・
自分をダメだと思い込み 信じられぬから
挑戦する事をやめてしまう。ましてや努力など
「うざい」と面倒くさがるのだ。
周りの大人が 励まし 応援しなければ・・・
追伸・・・
A君は社会に出て 何度か私を訪ねて来たことがあった
飲食店で頑張っていると言っていた・・・
「お前にしか出来ない事を探せ 何でもいいから
そこで あの時みたいに 頭角を現して 親孝行しろ」
と言ったのだが コロナ騒動でこの通りだ・・・
美談で終わりたかったが そうは問屋が卸さねぇ～
テレビドラマみたいにゃ 上手く行かぬのが 人生
なんだろうなぁ～