Honyaraka Room ~おもいもまたつれづれ~

お星様になったボタンインコ「ぴーすけ」と「ちーちゃん」そしてセキセイインコ「青すけ」へのお便りブログになりそうです。

3月9日の天声人語より

2008年03月09日 | 読み物 雑感


 今日も一日、いいお日和でした。
 春を刻一刻と感じる季節になってきました、嬉しい限りです。

 本日の天声人語は「春」と「桃」にちなんだ話題でした。
 その中で『「桃」は古くは厄除けの霊力のある木として信仰を集めていた』ということが書かれてありました。
 男の子の節句の菖蒲は、邪気を払う力があるから菖蒲湯をするのだというのは聞いて知っていたのですが、さすが、女の子の節句の桃にもそういうことが言われていたとは知りませんでした。
 桃というと『不老長寿の実』とか長生きだった子孫繁栄だったりのお話ししか知りませんでしたが、なるほど、昔の人々は子どもをとても大切にしていただと、改めて実感しました。
 桃の花枝を湯船に浮かべて湯浴みをすると、『体の中の鬼を追い出す』のだそうです。
 そうやって、日々の暮らしの中で子どもの成長をとても大切に守っていたのだと言うことがよく分かります。
 昔から日本にあったお節句や行事の持つ意味を大切にし、日々の暮らしの中で日本の人々が受け継いできた思いやりや真心をもういちど勉強したいと思いました。
 「日々の暮らしに追われてなかなか時間がとれない」という一言は、とても一生懸命生きていることを表しますが、反面、その言葉の陰で自分は少し立ち止まって家族の暮らし、家庭の中の心のゆとりを忘れていないか・・・?
 そんなことを、考えました。
 寒い時期は、身も心も縮こまって毎日暮らしていましたが、春になり日が長くなり暖かくなってくると、日々の想いの中、ふと綿帽子のようにまた泡のようにとりとめもないことが浮かんで消えます。
 春は、暮らしにくく寒い冬をがんばって過ごしてきた心と体がちょっとほぐれてくる季節なのかもしれません。

 

阿久悠 「歌謡曲の時代」から①

2008年03月08日 | 読み物 雑感


 なんだか、春めいた日差しになってきました。
 日もすっかり長くなり、冬の時間感覚から脱皮しないといけない時期のようです。
 暦も啓蟄を過ぎ、お庭の松にお薬を入れてあげないといけない時期になりました。(お山は寒いので、「薬を入れても凍ったら仕方ない」と庭師さんに教えられ・・・暖かくなるのを待っています。)

 最近、阿久悠さんのエッセー「歌謡曲の時代」(新潮社刊)という文庫本を購入しました。
 阿久悠さんが書かれた歌謡曲の詞からタイトルをつけています。
 詞のタイトルを、現在のエッセーの題名として使うとしたら、何が見えますか?
という企画のもので、とても面白い一冊です。
 ちょっと時間があったら手にとって読みたい本になりました。
 通勤中や旅行に持って行く一冊になりそうです。

 時事や時代やいろんな事柄をタイトルにのせて語ってくださっています。
 honyaの青春時代を彩った「歌謡曲」がタイトルのせいか、とてもわかりやすく読みやすい一冊です。
 さすがに、言葉を使ったお仕事をなさっている方だと実感しました。
 わかりやすい、説得力がある、よみやすい。
 一番基本で、一番難しいことですね。