久しぶりに、PCをあけ、栗本薫さんが、お亡くなりになったという記事にびっくりしました。
私は、彼女の「グインサーガ」と大学時代に出会って以来、この本をずーっと読んできました。中島梓としての本は、あまり読んでおりません。
「魔界水滸伝」も読みましたが、それでも「グインサーガ」は特別で、長い物語をどこまで書いてくださるのかが楽しみでした。
大学時代の友人達からは、「あなたまだ買ってるの?」(私にこの本を教えてくくれた彼女も含め)といわれましたが、「ここまで読んだら、最後まで読み続ける」と、栗本さんが頑張って執筆していらっしゃるのを頼もしく思っていました。
癌であることも、闘病しながら執筆されていることもわかっていましたが、それでも、頑張って長生きしてこの作品を書き続けてくださることを疑っていなかったので、まさに、青天の霹靂でした。
これから、グインサーガが読めなくなることも残念ですし、栗本さんが亡くなったことも非常に残念です。
ニュースを読んで、浅ましいことに「グインサーガ」は、どうなるのだろう?
などと、考えるところが・・・本当に、情けない。
作品の中の彼女の力強さは、彼女の病状や深刻さを全く感じさせませんでした。
後書きを読むと「大丈夫なのかな?」と思うのですが、作品にはそんな不安をみじんも感じさせない力強さがありましたので、逆に安心していました。
闘病の中、素晴らしい作品を生み出してくださった栗本薫さんに感謝を込めて、ご冥福をお祈りいたします。
返す返すも、グインサーガという大長編の続きが読めなくなったのが、本当に残念です。
「次に生まれ変わったときには、また、栗本さんが作家として活躍されていて、どうぞ、この続きを読ませて下さいませ」と祈るばかりです。
こんな自分勝手なことを言う読者ですが、お許しください。
素晴らしい作品をありがとうございました。