本居宣長先生の名言
「人の情の感ずること、恋にまさるはなし。」
『源氏物語玉の小櫛』に載っている
一節です。人が心に感じることで、恋心より強いものはないと述べています。恋というのは、自分でも想像できないほどの行動をさせてしまう原動力になりえます。
壮大な恋物語である『源氏物語』を研究していた宣長先生らしい言葉です。
「かぎりを行うのが人の道にして、そのことの成ると成らざるとは人の力におよばざるところぞ。」
人は自らのやるべきことに全力を尽くすべきで、それが成功するかしないかは、我々の及ばぬところである、という意味です。
宣長先生は『古事記伝』を35年という長い歳月をかけて完成させました。この執筆作業がうまくいくのかいかないのか、結果がどうなるのか考えるよりも、目の前のやるべきことに自身の生涯を捧げた彼は、まさにこの言葉を体現した人物ではないでしょうか。
「世のなかのよきもあしきもことごとに、神の心のしわざにぞある。」
ここでいう「神」というのは、我々が一般的に思い浮かべる神様というよりは、人を含めた犬や鳥などの動物、草木、さらには海や山などの八百万を指します。
良い神もいれば悪い神もいるし、
強い神もいれば弱い神もいて、ひとりの人間である我々がその考えを
知ることなどできません。
世の中には良いことも悪いことも
さまざま起きますが、その理由を知ることもできないのです。
「人の情の感ずること、恋にまさるはなし。」
『源氏物語玉の小櫛』に載っている
一節です。人が心に感じることで、恋心より強いものはないと述べています。恋というのは、自分でも想像できないほどの行動をさせてしまう原動力になりえます。
壮大な恋物語である『源氏物語』を研究していた宣長先生らしい言葉です。
「かぎりを行うのが人の道にして、そのことの成ると成らざるとは人の力におよばざるところぞ。」
人は自らのやるべきことに全力を尽くすべきで、それが成功するかしないかは、我々の及ばぬところである、という意味です。
宣長先生は『古事記伝』を35年という長い歳月をかけて完成させました。この執筆作業がうまくいくのかいかないのか、結果がどうなるのか考えるよりも、目の前のやるべきことに自身の生涯を捧げた彼は、まさにこの言葉を体現した人物ではないでしょうか。
「世のなかのよきもあしきもことごとに、神の心のしわざにぞある。」
ここでいう「神」というのは、我々が一般的に思い浮かべる神様というよりは、人を含めた犬や鳥などの動物、草木、さらには海や山などの八百万を指します。
良い神もいれば悪い神もいるし、
強い神もいれば弱い神もいて、ひとりの人間である我々がその考えを
知ることなどできません。
世の中には良いことも悪いことも
さまざま起きますが、その理由を知ることもできないのです。