草庵の記

弓部大動脈、腹部大動脈、腸骨動脈、冠動脈にステント11本。
私の体はサイボーグ

手術の日

2020-07-22 21:37:22 | 心臓血管外科手術

【7月15日・手術の日】

 

14日の9時から絶食、水分は15日の手術が午後

からなので、15日朝8時まで水分補給のみ許可。

13:30予定が13:40まで伸び、さらに数分後れて

呼ばれ、車いすで手術室まで案内されました。

 

手術室まで延々、左に、右に、そして何枚かの

ドアが開けられ、何だか異次元の世界に落ちて

行くような錯覚を覚えました。

 

中央にベッドがあり、上に無影灯が見えた。

自力でベッドに昇り術衣を来て仰臥しました。

左上には私の拍動波形が見えます。しっかり

見ていると、やはり脈拍は等間隔ではありません。

 

寒い々々と訴えると布団を被せてくださり、

温風を送ってくださいます。♬

そして酸素マスクに覆われましたがまだ

心電図波形が見えます。

 

点滴に麻酔薬が注入され静かに眠りました。

 

この間に、術衣を剥がされ、きっとT字帯も

剥がされ、尿道カテーテルを挿入され、鼠径部に

小さな孔を開け、ステント導入のカテーテルが

入って行ったのでしょうね。

 

眠っている間に夢を見たような気がしました。

「〇〇さん、手術終わりましたよ」と看護師

さんの声掛けです。

(え?もう終わり?何か夢を見ていた気がする)

 

で、目覚めた部屋は既にICUでした。

寒くて寒くてガタガタ震えていました。温風を

布団の中に入れてくださいますが、それでも

寒い。

 

手術室は器械を温めないよう、特に寒くして

あるので仕方ありません。

で、病室に帰れるかも?と思う矢先、医師が

呼ばれて出血があり、止血の作業です。

 

医師は指でカテーテル挿入口を圧迫止血して

います。延々。寒いです。

出血で寒いのではありません。部屋が寒いの

です。しかし、先生の指は人肌なので止血部位

だけ温かい。

 

長く感じられましたがようやく止血され、

もう一度テーピングをやり直して病室に戻る

ことが出来そうです。何故か、ICUでは自分の

部屋のベッドに寝ていました。

 

部屋に帰りたい、帰りたい、そんな思いしか

なくて、長い、長い通路や、ドアを開け、天井

を見続けてようやく自分の部屋に戻れました。

 

脚の曲げ伸ばしは夜9時まで禁止です。出血が

なければもう少し早く自由を開放されたのです。

まあ、11年も血液さらさらの薬を飲み続けたから

出血しやすいのでしょうね。

 

寝返り打ちたくなったらナースコールしてね。

寝返り打たなくても大丈夫。モモが居た頃に

寝返りが打てない狭さで一緒に布団に寝ていた

のでそれほど苦痛には感じませんでした。

 

長く思えましたがようやく夜9時、止血を確認後

脚を折り曲げる許可をいただきました。

少しの自由をいただきましたが、点滴や尿カテは

そのままですからベッドから起き上がれません。

 

眠れと言われても、眠剤も飲めませんし、昨日、

一昨日とたっぷり睡眠をとりすぎているので、

全然眠れません。

 

その夜の担当看護師さんがベテランさんで、優し

くて、精神的にずいぶん心丈夫でした。それでも

一人の時間が長く、匂いが不快ですし、ほとんど

眠れませんでした。

 

看護師さんに訴えると2時ごろ眠ってましたよ。

あ、そうですか。(私、いい加減)

 

何時ごろだか忘れましたが水分も摂取してよく

なっていました。少しずつ、少しずつ。

 

この日夫は朝早くからICUまで付き合ってくれ

疲れたと思います(感謝)。

 


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