ねこなんて大っ嫌い

ってずっと思ってたのに。
死にそうな子ねことの出会いが生きる力を与えてくれました。
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母かずえ 大腿骨骨折 その後

2018-05-03 05:55:55 | 母 かずえ
4月23日の早朝に施設で転倒し、大腿骨骨折で手術を致しました母かずえ。その節には沢山の皆様にご心配頂き、激励のお言葉を掛けて頂きました。心からお礼を申し上げます。

さてあれから10日が過ぎました。施設と違って、病院は面会時間が午後8時までなので、仕事帰りに毎日母の顔を見に行きます。


主治医の言葉通り、手術は成功しましたし、術後の経過も順調です。ですが88歳の母にとって、生活環境が変わるということが、これほどまで認知症に影響を及ぼすとは、思いもしませんでした。


この10日間、毎日の様に、母の妄想話を聞かされます。
「今日ね、あんたの家で留守番しとったんよ。そしたら宅配便が来たけぇ受け取っといたよ」
「今日は黒い大きな車で遠くまで行って来たよー。運転しとったの、誰かの旦那さんやったけど誰の旦那さんやったやろうか」
「あんた、布巾キレイにしとったねぇ。台所もキレイに掃除してあって、お母さん感心したよ」
「あら、あそこにおるヤギ、あれは何であんなとこにおるん?」
「子供は?もう帰ったん?さっきまでおったやん、ここに。もう家に帰ったんやろうか?」


最初は笑っていたんですけどね、日増しに話は具体的に、まるで本当にあったことのように話すのです。「お母さん、病院に入院してるんだから、どこにも行ってない筈よ~。夢でも見たかな?」と言うと「なん言いよるんね、夢じゃないよ、お母さん寝ぼけとらんよ。本当にあったことやから~」


ニコニコ笑いながら、楽しそうに話してくれるんです。
この日もそうでした。


「ねぇねぇ、誰かおるん?おじいさんの足がそこにあるよ」と言って指差したのは自分の足。私がその足をコチョコチョコチョ~ってしたら、直ぐに自分の足だということに気付いて、二人で涙が出るほど大爆笑しました。


「この、手の甲に書いてある丸、これなんなんね?」多分手術の時に油性ペンで何かの印として書かれたのだと思うのですが、気になるようで。「これはねぇ、お母さんがよく言うこと聞いてくれるから、先生が丸!!って書いてくれたんだよ、きっと。バツじゃなくて良かったね~」私がそう言うと、とても嬉しそうに笑います。


「お母さんね、もうトイレもひとりで歩いて行きよるんよ。車椅子は好きじゃないけぇ、歩くんよ」そんな!まさか!看護師さんにお尋ねしたら、やはり車椅子で連れて行って頂いてるそうで。


そして看護師さんが来られると、当然の様に車椅子に移ろうとします。え?今言った歩くって話はもう無かったことになった?笑


術後まだ日が浅いですからね、動けば当然痛みを感じます。


看護師さんには、毎回こうしてお世話して頂いているのかと思うと、本当に頭が下がります。


ひとりで歩いてトイレに行っていると思い込んでいる。ってことは、この移動の痛みも忘れてるということなのか・・・。


それならそれで、痛みの記憶が残っていないということ。それは母にとっては幸いかもしれないと思いました。


記憶を失くすということも、あながち悪いことばかりではないのかもしれません。


この日は髪の毛がうっとうしいだろうと、看護師さんにちょんまげをして貰っていたかずえさん。


娘と婿のアジちゃんと3人で母を見舞いました。


娘は妊娠6カ月。色んな病人さんが集まる所ですから、余り病院には行って欲しくなかったのですが、アジちゃんがビッグママに会いに行こうと何度も言います。日本語はまだよく理解できないのに、母と娘の会話をとても嬉しそうに聞いていました。


「大きゅうなったねぇ。元気に動きよる?」


「あんたのままもお婆ちゃんのお腹の中に、こうして入っとったんよ~。嘘みたいやねぇ」


横から見ると、あのスレンダーだった娘は何処に行ってしまったの?というくらい、身体の幅が!!さすがに最近気になり始めたのか、太り過ぎに気を付けて、食べるのを我慢していますよ。


胸元がはだけるからと、これも看護師さんが絵を描いて貼ってくれたのだと。


ちょんまげを見ていて思い出しました。


そうだ!先日Dolalumamaさんにお邪魔して買い物をした時に、ドラちゃんママさんから髪飾りを頂いたのがある!ねこちゃんの表情が余りに可愛くてね、私がジッと見ていると「よかったら、お嬢さんにどうぞ!」と言ってくださった物です。


可愛いの大好きですからね、かずえさん。それは嬉しそうな笑顔を見せてくれました。ドラちゃんママさん、娘じゃなくかずえさんにいっちゃった~


施設からは、出来ればある程度のリハビリを終えられてから戻って頂きたいと言われました。ところが入院している病院では、リハビリは専従者が居ない上に、今は申し込みが出来ないほど一杯なのだそうです。


ここからまた新たに、以前入院したようなリハビリ病院に転院すると、益々母の混乱は増すでしょうし、出来ればこのまま施設に返してあげたい。施設にも一応リハビリのコースがあるので、もう一度そちらに申し込んで、慣れた環境で少しずつリハビリをさせてあげたいと思うのです。


主治医ともよく相談して、母の病状をキチンと書類にして頂き、現在施設へ受け入れの依頼をして頂いています。術後の経過は順調なので、いつでも退院可能!今は施設からの返事待ちです。最初は車椅子でも、日々のリハビリで少しずつ回復に向かわせて貰えると本当に有り難いのですが。


施設が受け入れてくれるということであれば、5月の第2週には退院し、施設へ再入所する見通しです。

どうか、どうか受け入れてくれますように・・・
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