彼岸花の画像はじゃらんさんでお借りしました
なんだかね、勤め先がお寺というと、イメージ暗い?ですか?
ですが私の勤めるお寺は、とても近代的な建物で、そこには最新式の永代供養の立派なお墓があるのです。
元々お墓になんか絶対に入りたくないと思っていたワタクシでしたが、ここなら・・・入ってみたいかな、とまで思わされる。ポンちゃんのお骨と一緒にここにいられたら幸せかな、なんてね。笑
先日受付カウンターに、若い女性が2人いらっしゃいました。
「私たちの祖母がこちらのお墓に入っているのですが、お骨を引き取ることは出来ませんか?母もそれを望んでいるんです」
普通なら何の問題もありません。でも詳しく聞いてみると、その方たちのお母さんが結婚して家を出た後、おばあ様は再婚されたらしい。で、その再婚相手の方がうちのお墓を購入されて、先立たれた妻のお骨を納められた。ところが最近その再婚相手の方が亡くなってしまったので、おばあ様のお骨を引き取りたいという話。
お墓の購入者は、通常購入された段階で、承継者を決められる。ところがその再婚相手の方は、承継者を決めていなかったらしい。
で、聞けば亡くなった再婚相手の方には、娘さんがいるという。そうなると承継者を決めていなくても、法定相続人として、その娘さんがお墓の権利を持つことになります。
再婚相手の娘さんに許可を頂ければ、お骨をお渡しすることが出来ますが、残念ながら許可なしでは勝手に引き渡すことは出来ない・・・というのが結論でした。
その姉妹にとってはおばあ様。お母さんにとっては実の母親。なのにお骨を引き取れないなんて・・・と、寺務局のみんなで気の毒すぎる!と頭を抱えました。
その後姉妹のお姉さんが、どうやら再婚相手の娘さんに連絡を取って、交渉しているらしいと聞きました。
やっぱりね、そういうことってとても大事ですよね。だから自分が死ぬ前に、キチンと死後の事を決めておかないといけません。
再婚相手の娘さんが、どんな考えの方か分かりませんが、出来るなら分骨するなりして、双方が心穏やかに故人を偲べるといいな、と思った出来事でした。
中には法定相続人でもないのに、自分がここのお墓を引き継ぎたいと申し出る方もいるそうです。今回の姉妹は、そんなことは全く思っていない方々だったので良かったですが、とんでもなく欲深い人と遭遇することもあるのだそう。
そんなことしたって、結局は良いことにはならないのにね。
ズルをする人は、それなりの人生しか待っていないのだよ。
ポチ、ありがとうございました~
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