今年の夏は、娘にとって生涯忘れられない夏になりそうです。仕事と恋人を同時に失いましたが、それは自分が決めた道。初の富士山登頂で、悲しみや切なさを振り払い心機一転。お陰で娘の夢だった仕事を始める良いキッカケとなりました。こんな時でなければ実現不可能だった、15日間の流浪旅に出ることも出来ました。
その節には、皆様にたくさんの温かい励ましのお言葉を頂き、ありがとうございました。ところで皆さん、覚えてくださってますでしょうか。京都での出来事を。信号待ちで見上げた交差点の表示。
その交差点の名前から、以前住んでいたのはこの辺りだと見当をつけ、辿りついた大般若公園。
記憶に強く残っていた巨大滑り台が、実はとても小さくて衝撃的だったこと。
滑り台の写真を沢山撮ったけれど、人物が入っていないと大きさが分からないんじゃないかと、ベンチに座っていた子供連れのママさん達にシャッターを押してくださるようお願いしたこと。
そのママさんの中に、唯一娘が覚えていた当時のお友達、やまぐちようこちゃん(仮名)の弟さんのお嫁さんがいたこと。
お嫁さんのお陰で、やまぐちようこちゃんと、28年振りに連絡が取れたこと。(写真はようこちゃんのお嬢さん)
可愛いお嬢さんには弟くんもいて、2児の母となっていたやまぐちようこちゃん。
つい先日、彼女との再会を果たすことが出来たのです。
出張で上京するという彼女と東京駅近くで待ち合わせ。
でもね、皆さん、再会するとしたら、記憶も定かではない幼い頃のお友達って、今現在どうなの?っていう心配はありませんか?
娘は私と似て、人の好き嫌いがとてもハッキリしているタイプ。
「やだー、どうしよう。ようこちゃんが変なノリの子で、話が全然合わなかったら、どうすればいい~?」と一抹の不安を抱きつつ待ち合わせ場所に向かいました。でもね、そもそも昼間っから飲める場所を探したってことは、お互いお酒が好きだってこと。それだけでも立派な共通項じゃありませんか~?
「あの頃はさぁ、二人ともすんごい大人しい子だったじゃない?なのに大きくなってみたら、二人ともすごい変わっちゃってて、こんなに話が合うのって奇跡じゃない?っていうくらい、話が合ったのよ~」と。そうだよね~、あなたのその笑顔を見れば、どんだけ楽しかったか想像がつくわ~。自撮りでようこちゃんも入れたつもりが入ってないからね~
ようこちゃんのお顔をお見せできないのが残念ですが、彼女も、どの写真も、満面笑みです
大学の事務局で働いているというようこちゃんは、数カ月に一度、東京出張があるのだそう。あらま、私の親友なみさんと一緒じゃないの!タダで会えるなんて最高
「じゃぁ次は出張の前か後、余裕をもって日程組んで、お家にも遊びに行かせてもらう~」というのはようこちゃんの言。旦那様は自営業で、どちらのご両親もご近所で、いつも子供たちの面倒をみてくださるという、理想的な環境で子育てしているからこそですね。
あの日、
あの交差点で信号待ちをしなかったら
住んでいた街の近くだと気付かなかったら
大般若公園を思い出さなかったら
公園のママたちに写真撮影をお願いしなかったら
川岡東小学校に通っていたことを言わなかったら
義妹さんが「やまぐちようこって知りませんよね?」と
尋ねてくれなかったら
これらの、どれかひとつでも欠けていたら、叶わなかった再会。
この、目に見えない不思議な力に導かれたとしか思えない再会を、娘も私も、心から喜んでいるのです。
流浪旅によってもたらされたこの出来事は、やはり一生忘れられない娘の思い出となるのでしょうね。
ポチ、ありがとうございました~