ねこなんて大っ嫌い

ってずっと思ってたのに。
死にそうな子ねことの出会いが生きる力を与えてくれました。
バツ2でも結構幸せにやってます!

東京大学入学式 上野千鶴子名誉教授の祝辞

2019-04-17 05:55:55 | 雑記
先週の土曜日、自治会役員の仕事に精を出していたら、元兄嫁で今は親友となったもこちんから、LINEが来ました。



それはもこちんの夫であり、私のマブダチでもあるりんちゃんから頼まれて、ある文章を転送してきてくれたのでした。



かなり長文でしたが、読み進むほどに、ぐっと胸に迫るものがあり、気付けば、いつの間にか涙していました。


4月12日東京大学入学式 上野千鶴子名誉教授の祝辞
お時間のある方は、是非全文をお読みください。こちら



りんちゃんとは、本当に色んな話をしてきました。丁度その頃、私は自分の人生を振り返って、それを文字に起こしていたものを、りんちゃんにも読んで貰っていました。


W大学法学部卒のりんちゃんは「〇〇には、勉強させてあげたかったなぁ。大学時代、遊ぶことしか考えていない連中がいたけど、〇〇みたいに勉強が好きで、本当に大学に行きたかった人には、ほんと、行かせてあげたかった・・・」そう言ってくれました。


だからきっと、上野千鶴子教授の祝辞を見た時に、私を思い出してくれたのでしょう。


少々暗いですが、その頃私が書いた文章を貼らせて頂きますね。気分が落ち込んでる方は、どうぞ遠慮なくスルーしてください。




意味があることの大事。(2006-1-24)



「男尊女卑」

意味のない、このことは
女に生まれたというだけで
物心ついた頃から私を傷つけ続けた。


父への反抗は絶対に許されない。
(カラスは黒いけど、父が「あれは白だ」と言えば、カラスは白に決定)

女に学問は不要。
(高校まで行かせてもらえたものの、あくまでもしぶしぶね)


洗濯機はあったけど(昭和35年頃は普及率低っ!)
女の物は不浄だから
洗濯石鹸で下洗いしてからでなければ一緒に洗ってはいけない。

男用の物干し竿に女の洗濯物を干してはいけない。

お風呂はしまい湯。(最後に入るってこと)

ご飯をよそうのも箸をつけるのも一番最後。

おかずは一番小さくて形の悪いもの。

野菜はヘタ(はじっこ)から食べないときつく叱られた。



だってね、

女だからね。



成長するにつれて知恵をつけた私が理屈を言うと
「何だお前は。女の癖に生意気な。」
「女は勉強できたって何にもならん。勉強なんかするな。エラそうに。」

事あるごとに酷い言葉で否定された。

自分で自分が間違っているとは思えなかったのに、
いつの間にか気が付くと
「私は気が強くてダメな女なんだ。」と思うようになっていた。





そんな家から逃げるように結婚し
私にとっては幸せな結婚生活が10年過ぎた頃、
突然夫から
「好きな人が出来たから別れて欲しい。」と言われた。


泣きながら話した時の父の開口一番。

「お前が女としてダメだったからじゃないのか。」
「子供は一人なら引き取ってやってもいいがもう一人は手放せ。」



お父さん、心配しなくてもあなたのお世話にはなりません。
地べたを這いつくばってでも二人の子供は私が育てます。

あなたに言わせると私はどうしようもないダメな女ですが、
お陰でとても我慢強い女になれましたからね。
あの時も私、決して声を荒げることさえありませんでしたよね。

「お父さん、大丈夫。私、何とかがんばってみるから。迷惑も心配もかけないようにするから。」

(・・・本心を言えなかったとはいえ、文字にしてみると結構な、嫌な女だ)



でも本当は、
大好きだった夫に別れを迫られて気が狂いそうだったから、
その場しのぎの嘘でもいい、優しくして欲しかった。



どんな小さなことでも

意味があることで叱られたかった。

意味があることで泣きたかった。

意味なんて全然ないじゃないか。

「男尊女卑」なんて

大人になりきれないダメな男たちが

自分を正当化するためだけの

ただの大義名分じゃないか。





昭和33年生まれの私世代の人たちは少なからず、みな、こんな思いをして生きて来たのではないだろうかと思います。何も私だけが特別不遇だった訳ではありません。

大学に行くことを諦めた、今から43年前に比べれば、少しはよくなったのかな・・・とは思いますが、上野教授の祝辞を拝読する限り、世の中はまだまだ男尊女卑がまかり通っているということですね。

東京大学の入学式で、このような祝辞を述べられた上野千鶴子教授。ですがその祝辞にも賛否両論があり「入学式の祝辞で言うべきではない」などと、批判する方もいらしたようです。何を抜かすかこのボケが!と、私などは教授に拍手喝さいを送りたい気持ちでございましたよ。

りんちゃん、思い出してくれてありがとう。
さすが、マブダチだけあるね。


LINE貰った翌朝、ニュースでやってておっどろいた~!
こんなに話題になるような祝辞だったのね~。
そして最後にもうひとつ。
小さい声で言うけどね、以前私が作ったレターセット
上野教授のお手元にも届いていると思います。光栄です。
2つのボタンをぽちっとして頂けると、と~っても嬉しゅうございます


  
ポチ、ありがとうございました~

ホームページでウチの子グッズ販売中!





最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちゃしろん)
2019-04-17 10:48:08
まあ!ポンままさんのレターセットが上野教授のもとに?
やっぱり見る目のある方なんですね(*´ω`)
ポンままさんて!すごいですね~♡
祝辞、テレビで聞きました。
頑張ったら報われると思えるのは環境のおかげ
という言葉が印象的でした。
上野教授も理不尽な嫌な思いをたくさんされてきた方なんでしょうか。
東大の先生ですら女だからという理由でそうなんでしょうか。
立派な祝辞を批判するのはやっぱり男性で
意識してるしてないにかかわらず
女より男が偉いって思ってる人なんでしょうね。
それと弱者に対して手を差し伸べるという考え方は
日本は世界ランクで下の方なんですってね。
返信する
読みました (ゆめ)
2019-04-17 11:45:02
今日の記事「男尊女卑」を読んで、大いにうなずくところがありました。
育った時代もありますが、おかしいと思いながら、それに反抗する気概もないままに大人になってしまった。

父は私を可愛がってくれましたが、理不尽なことを言う人で、大人になっても覚えているのは
女は口笛を吹くな・そんなに反って歩くな です。

上野教授の祝辞も読みました。読んでいて涙があふれました。今まで入学式の祝辞でこんなことを話した方がいたでしょうか・・・
私の心の底に鬱積したくやしさがあったのだろうと思います。
記事にしてくださり、ありがとう!
返信する
Unknown (まぐろ)
2019-04-17 14:52:10
ニュースで 祝辞見ました。
賛否両論あるようですが
本音内容だから 素敵な教授さんだと思いました。
なかなか 言えない ですからね~。

今も 男女平等 とは言い難い 世間ですから。
肉体的には 男性の方が 優れているのは構造上仕方ないんだけど、
他の頭脳 や やる気 仕事の出来 などは 本人次第よね。
返信する
Unknown (おかっぱ)
2019-04-17 17:57:27
この祝辞、話題になりましたね。
多くの女性が感銘を受けましたよね。
私も、女に学は要らんという理由で、
大学を諦めたクチです。
でも姉は4大行ってるの。
それは長女だからだって、なんなのだ?笑
今でも、根強く男尊女卑はありますよね。
そして、昨今も、
不平等のもとで平等扱いしてくるから
なんだか、たちが悪い気がします。
もともとベースが不平等なのに、男女平等
制度にしたら、全然埋まらないじゃんね。
大和撫子、我慢強いとはいえ、
そろそろ、いいかげんにしなさいよって
言ってやりたいですね!
返信する
こんにちは ヽ(^o^)丿 (菊乃)
2019-04-17 18:00:46
私もお昼のワイドショーで 
祝辞見ましたよ
賛否両論あるなんて 信じられません
以前亭主関白を装ってた 
とーちゃんでさえも
上野千鶴子名誉教授の祝辞は
良かったよ~
って 言ってましたから(笑)

えっ 上野名誉教授のお手元に
ポンままさんの レターセットが・・・
すごい~
大きな声では言えないけれど
小さな声では 聞こえない
って ブログで UPしてますからぁ~(≧◇≦)
返信する
ちゃしろんさん♪ (ポンまま)
2019-04-17 22:40:59
いやいや~これは、ホントは言っちゃいけないのかな・・・
なぁんてちょっと思ったものでf(^^;)
上野教授にプレゼントしたいというお客様に
ご依頼頂いたものでした。
でもその時は、教授のことを存じ上げませんでしたし
ザックリとネットで調べて、わぁ~偉い方なんだなぁ
という感想を持っただけでした。
今回もこちんからのLINEで、あぁ!あのレターセットの
教授だ!!と気付いたという次第です。
そういう訳で、私、全然凄くありません(ToT)
そうですね~。私は
「あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜く
ためだけに使わないでください。恵まれた環境と
恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを
貶めるためにではなく、そういうひとびとを
助けるために使ってください。そして強がらず、
自分の弱さを認め、支え合って生きてください。」
っていうところで、落涙してしまいましたよ。
こういう言葉が出るという事は、教授もおそらく
そんな思いを何度となく感じられたのではないかと
推察しました。
弱者に対して手を差し伸べる・・・そういうことで
世界ランクをもっともっと上げられる国に
なって欲しいですね、日本も(^-^ )
返信する
ゆめさん♪ (ポンまま)
2019-04-17 22:50:31
ゆめさん、お久しぶりです。
コメントありがとうございますm(_ _)m
ゆめさんとは、生まれた市区まで一緒ですもんね。
しかも私より少しお姉さんなので、もしかすると
もっと男尊女卑がきつかったのではないかと思います。
えぇ、私もそうです。今思えば、気概が無かった。
どうしても学びたければ、親の元を離れて
自活しながら・・・という選択肢もあったのだろうと思います。
つまり、そこまでの情熱が無かったということですもんね。
ゆめさんのお父様が仰った、口笛を吹くな、は、
私の父も言っていました。
兄二人には許されることが、私だけは許されませんでした。
やっぱりそうですね。
ゆめさんも、同じような思いをなさったから
涙があふれてきたんですよね。
急なことだったので、記事にするのを迷いましたが
やっぱり書いて良かった・・・と
ゆめさんのコメントを拝見して、そう思いました。
ありがとうございましたm(_ _)m
返信する
まぐろさん♪ (ポンまま)
2019-04-17 22:56:20
ニュースでも取り上げられていましたね。
私が見たのは祝辞のほんの一部でしたので
これは全文読んで頂きたいなぁと思いました。
ホント!本音ですよねー。
あれほど潔いスピーチは、私も未だかつて
拝聴したことがありません。
我が社もね、中小企業ですが、役職がつくのは全員男性。
どんなに仕事を頑張っても、とても優れた女性社員
であったとしても、現実はそうです。
そうそう、何も男の人をしのぎたいと
思っている訳じゃないんです。
それぞれがそれぞれの得意分野で助け合いながら
仕事をしていけばいい。
でも立ちはだかるのは、
最初から決められている男女の差、ですね。
返信する
おかっぱさん♪ (ポンまま)
2019-04-17 23:04:57
そうなんだってねー。
私はLINEで教えて貰った日に、あの長文を
何度も繰り返し拝読して
ひとりで興奮してたんだけども、
翌朝ニュースでやっていて、すごく驚いたの。
そっかー。おかっぱさんは、お姉さんは長女さんだから
許されたのに、諦めなきゃいけないクチだったのかー。
姉妹2人だから、お姉さんには、お婿さんを迎えて・・・と
思われたのかしらねぇ。
ホントだね。気付かなかった。
確かに、不平等の元で平等扱いすると、埋まんないね。
でもなんかさ、何でもかんでも男女平等!って
叫んでる女の人たちを見ると、
ちょっと嫌な気分になるのね、あたし。
そうじゃないんだよなー、なんか違うんだよなーって
違和感感じちゃう。
でも上野教授のスピーチは、とても静かに穏やかに
真っ当なことを仰ってる・・・って素直に思えた。
令和になって、時代がもっともっと
いい方向に向かって欲しいねぇ。
だからね、ひとりでも多くの方にご覧頂きたくて
記事にしたんだけども、もう既に
世の中の方が、騒いじゃってたのねー!って
気付いた、かな~り間抜けなあたしでしたf(^^;)
返信する
菊乃さん♪ (ポンまま)
2019-04-17 23:08:33
菊乃さんはワイドショーで?(@_@)
そんなに取り上げられてたのかー。
ね、ね、そうだよね。
どんな奴がどんな顔して否定してたのか
あたしもテレビで見てみたかったー!
以前?以前ってことは、今は?(*≧艸≦)
とーちゃんは優しいねぇ。
ちゃんと良さを分かってくれる方だもの~。
でへへ。そうなの~。
作った時は、教授のこと存じ上げなかったんだけども
今回の祝辞の件で、あ!このお名前!!って
気付いたのでした。
あははは~!
ちっちゃい字で書いたけど、ダメだった?
意味ないかー。爆爆
許してちょんまげ! (´▽`;) '`'`
返信する

コメントを投稿