とり飯」 戦闘糧食
オリーブグリーン輝く缶詰様は、我が日本国陸上自衛隊の誇るとり飯缶詰であります。
この缶詰がオリーブグリーンに塗られているのは兵器だからでありましょう。
イザと言うときは、この缶詰を敵に投げつけても国を守ろうという御覚悟がヒシヒシと、この塗装から伝わってくるのであります!
流石であります。外国の軟弱な軍用食とは覚悟が違うのであります!
The戦闘糧食と言う,一部の物好きの間では有名なHPで見ると、日本の戦闘糧食がいかに硬派かが判ります。おふらんすの戦闘糧食なんざァ、色使いがピクニックにピッタリの軟弱さでありますし、メリケンの兵隊食は食い物なんだか薬剤なんだか判らない化学調味料の塊でありんす。
そこへ行くと、我が日本国の軍隊メシ(ミリメシ)は意気込みから違います。
なんたって使用法でございますからね~
おいしい召し上がり方とか、更においしく食べるには・・とか、そんな余計なことは書かれていません。
使用法
この一言で全てを語っているのであります。
使用法といえば「敵に致命的損害を与える為には投擲せずに殴打攻撃をおこなうこと」・・・などと書いてあると思ったのですが、やはりこれは食料だったようです。
原材料は
しょうゆ(小麦を含む)
これだけです
別にしょうゆの缶詰ではないのですが、これではしょうゆの缶詰の思われてしまいます。
それも表には「とり飯」と書いてあるのに・・・・・
多分、これは敵を撹乱させるための作戦だと思います。しょうゆの缶詰と思わせて油断させておいて、実はとり飯の缶詰でした・・・と、言う作戦・・・
じゃなければ、鶏肉や米の産地を特定されるのを防ぐ為に記載しないのかもしれません。
多分日本の水田や養鶏場を敵のてから守るためだと思われます。
国土国民を守るためであります。流石自衛隊でありますネ
それでは使用法に則って使用するでアリマス!
先ずは鍋に湯を張り、25分間過熱するであります。
かなり熱くなっているでアリマス!
意味は無いけど兵式飯盒で加熱するであります。
湯を切って取り出すときには軍手が必要であります。
25分加熱するとも凄く熱くなります。
開缶するときも軍手が必要であります。
で、開缶しますと・・・・なんか綺麗なんです・・この缶詰。
表の厳しさに比べると内面が凄く繊細で綺麗に感じます。
なにか、実に日本製品という感じがいたします。
香りも醤油と鶏肉と米の香りがフワ~っと立ち昇り、あ~炊き込みご飯だな~って気にさせます。
米はもち米なのでしょうか?モチモチとしていて西川峰子好みのお米かもしれませんね(古ッ!)
鶏肉も豊富に入っており、これと漬物(できれば自衛隊たくあん缶詰が良いです)で充分な食事になると思います・・・・って言うかァ、食べきれないです。
半分食べて段々苦しくなってきたので、ネギと紅葉オロシとポンズをかけて食べてみました・・・・ウマイ!
ちょっと邪道かもしれませんが、そそるウマサでありました。
では纏め
自衛隊の缶詰めは各国の缶詰めに比べて遜色ないどころか、多分一級品と呼んで良いと思います。
流石、缶詰大国日本の缶詰であります。こんな美味しい主食缶詰は世界中にあまり無いと思います。
これは日本国民の味覚や食の知識が非常に高いことに由来するのではないでしょうか。
日本人一般の味覚や食の知識、食に対する考えは非常に高く、又深く、これぞ日本の文化だと言っても過言でないように思います。
この自衛隊缶詰めにもその文化がしっかり詰め込まれていると思います。
しかしながら、この大事な日本の文化が段々壊れて行っている様な気がします。
平気で食べ物を捨てるようになってしまった現在、この文化が廃れていっているように思えてなりません。
そんな訳でわが祖国日本についてイロイロ考えさせられる自衛隊のとり飯缶詰でありました・・・
「牛肉野菜煮」 戦闘糧食
朝から気温は高めだったのですが、午後になるとドンドンと気温は上がり、陽差しがジリジリと後頭部を焼いていきます。
状況は何故か真夏の花見になってきます。
ジリジリと油焼きのような日光のお陰で、日本酒の酔いがダンダンと危険な感じになっていきます。
日本酒とかワインの酔い方と言うのは、脱水症状になりやすいような気がするのですが、これは私の気のせいでしょうか?
暑さと日本酒で朦朧としてきた花見でありますが、兎に角開缶・・・・・ウ・・
これ、カンキリが必要でした。
流石、国防を担う缶詰であります。チョットやソットじゃ開きまへん。
あたしはアルコールでもうアキマヘン・・・・と、ブツブツ言いながらカンキリを捜します。
キコキコキコ・・・・フゥ~ッ・・・あいた。
レンコンが一番上に鎮座ましましておられます。
察するところ、このレンコン殿が中隊長殿なのでしょうか?
さて、レンコン中隊長率いる牛肉野菜煮中隊の編成でありますが、
第1小隊は糸コン小隊であります。
この小隊は一見糸コンのように見えますが、本当は普通の蒟蒻をところてんの天突きで突き出したような、物凄く歯応えのある蒟蒻で、まるで何度も作戦に参加した古参兵殿のような蒟蒻であります。
味もしっかり滲みているのでウマイであります。
次、第2小隊及び第3小隊
椎茸小隊であります。
これは干ししいたけなのかな?味の滲み込みが凄いです。
自衛隊の缶詰さんですから、全体的に味は濃い目でありますが、この椎茸はものすご~く濃い味です。佃煮によりは薄い味?ってかんじであります。
これも御飯を食べると言う作戦にはもって来いの美味しさであります。
そして第3小隊の筍。
これはしっかりとした筍の歯応えが失われておらず、カキッとした歯応えは缶詰とは思えないです。これは美味しいな~。
こういう野菜の煮たので酒を呑むと・・・・すすみますナ~
とは言え・・・・暑さがドンドン酷くなって来て、頭がボーッとしてきました。
で、第4小隊の写真を失敗してしまいました
そんな訳で牛肉大和煮缶詰の写真でゴカンベンを・・・
え~、一番下に配置されていたのが、第4小隊、通称牛肉小隊であります。
この牛肉小隊は、大和煮缶詰のときは美味しかったのですが、この缶詰ではカタイ・カタイ!
守りが堅いのは大変結構なことでありますが、噛んでもボソボソと擂り潰せずに口の中に残る硬さはイカンです。
なぜ缶詰によってこれほど牛肉の味が違うのでしょうか・・・?調味液も牛肉も多分同じものを使っていると思うのですが・・・・・
そこで思い至ったのが蒟蒻。
蒟蒻はすき焼きをやるときに、肉を硬くすると言われています。
蒟蒻成分が肉質を変化させてしまうのだそうですが・・・・密封された狭いなかに、この両小隊が配置されてしまったのが原因ではないかと思い至ったのであります。
そんな訳で、レンコン中隊長殿に意見具申
牛肉野菜煮中隊の編成を考え直し、第1小隊を他の小隊と差し替えるべきであると思います。
例えば玉葱小隊とか、焼豆腐小隊とか、人参小隊とか麩小隊なんかに・・・・
中隊長殿、如何でありますか?
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